与論島の中心街、茶花海岸沿いにあるひときわでっかい白い建物、与論島観光ホテル。
観光ブームの時に建設され多くの観光客に愛されてきた施設でしたが、ここのところの観光客の減少など不況のあおりを受け3月いっぱいで閉館が決まったんだとか。
それに合わせ地元の若者たちが中心となり、観光ホテル閉館を惜しむイベントを開催することになり、そこに川畑アキラさんが出演すると知り、行くしかないじゃろう!と。
観光ホテルでの宿泊は一度もなかったけど、2001年のクリスマスパーティでは楽しい思い出があるからね。
もともと月初めに行われたヨロンマラソンの応援で行こうと思ってたものの、飛行機も宿も予約でいっぱいで諦めてたし。思わぬイベント開催に、格安ツアーも取れて参加となったのであります。
3月27日(金)
今回もひとりでの気まま旅。鹿児島経由で降り立った10度目の与論島は、暖かいを通り越して暑い!いつもお迎えに来てくれるダイゴさんは、少年サッカーチームの遠征に出ているので今回は逢えずじまい。
お帰りなさいと温かく迎えてもらった与論の実家・ビレッジ。部屋に入ると、ひとりではもったいないくらいの立派なつくり!ベッドふたつに座敷までついてる!!なんて贅沢な。
お昼御飯にたらで油そうめんをいただき、ふらり散歩。3月のこの季節の与論は初めて。道端の草花が夏とはまた違っていて、面白い。
最近野草に興味があるので、初めて見る花や草にいちいち釘付け。通り過ぎる島の人たちが道ばたにしゃがみ込んでる姿を見て何をやってるんだろう?と不思議そうにしてるけど、気にしない、気にしない。
空模様が心配なので、Aコープで折り畳み傘購入。そして、爪が伸びすぎて歩いていると痛くなったので爪切りも一緒に購入。与論まで来て爪切り買うってどうよ。
茶花海岸のステージに座り足の爪を切り(何やってんだか)、すっきりしたところで、まだ一度も行ったことのなかったウドノスビーチへ!
あいにくの曇り空なので、海の色はいまひとつで残念。
与論の浜辺は、それぞれに個性があるんだけど、ここウドノスの砂浜は砂粒が大きめでふんわりした踏み心地。足がずぶっとはまってしまうので、ちょっと歩きにくいけど、気持ちいい。
ちょうど今は、一年で一番潮の満ち引きが大きい時期。飛行機で与論に降りる前に見た海も、沖の方まで磯が出てる場所もあったからね。
明日はいろんな浜をめぐってみようかな。
ふと気がつくと、まだ幼いブチのわんこが近づいていた!もの凄くテンション高いんだけど、ある程度の距離を保ちつつ、触らせてはくれない。この距離感がもどかしい!
あとから聞いた話、ビレッジのケンの血縁のある子なんだそうな。確かに、マゴちゃんと模様が一緒だったもんな。
また歩いてビレッジに戻り、待ちに待ったたらのご飯!明日は今回のメインのライブ参加があるから、たらでの晩御飯は今夜のみ。
今回もこれでもか!とばかりの盛りだくさんな内容。最後にはでっかいカマ焼きまで登場して嬉しいのなんの!脂がのって皮もパリパリで最高。ビールも美味い。
近くのテーブルには東京からやって来たというT母子。映画「めがね」を観て、与論に来たそうで。食事をしながら交流をしていると、中さんがやってきて二次会のお誘い。
せっかくだからと、ハマダのセットで飲もう!と。さすがに夜になると肌寒いんだけどね。いろんな話をしながら夜は更け、明日のライブにT母子もお誘いしました。
3月28日(土)
今日も与論は曇り空。朝御飯をガッツリ食べたあとは、ビレッジから時計回りに、島の景色を楽しみつつのあてのないふらりウォーキング。
ちょうどキビ刈りの季節で、あちこちの畑でキビ刈りの作業が行われてる。刈り取られたキビを大量に積み製糖工場へ向かうトラックとも何度もすれ違い。
そろそろ浜へ下りてみようと、適当なところで角を曲がり細道に入ると、誰かが呼ぶ声。ぐるりと見回すと、キビ畑の中におじさんふたり。ちょうど休憩中らしく、ここにおいでと。
言われるがまま、おじさんたちのいる畑に行くと、一緒に食べようと飲み物やゆで卵をいただく。
いろいろお話をさせてもらい、キビ刈り体験までさせていただきラッキー。
全て人の手でやってる事に驚いたけど、ひとりのおじさんは製糖工場に勤めてて、完全ボランティアでの手伝いなんだそうな。ひととひとが助け合って島の産業を支えている姿に感動。
この時期は24時間やっているんで、製糖工場にも見学においで!と嬉しいお誘いもしていただき、これ以上作業の邪魔をすると悪いので、おじさんたちとはお別れ。
そのまま浜方面に向かい、たどり着いた海は漁船の船着場のような小さな港。この景色、どこかで見たことあるなぁ〜と思いながら、堤防の方へ移動してみて確信!ここ、めがねで撮影に使われた場所だよ!
偶然とはいえ、何とも得した気分。これこそふらり旅の醍醐味。
そのまま海沿いのごつごつした岩場を乗り越えると、その先に真っ白の海岸。おぉ!ここは寺崎海岸じゃないか!!これにもまた感動。
曇っているけど、砂浜の白さが目に眩しい。細かくてサラッサラの砂浜。しかも誰も歩いてないよ!ここに足跡を付ける快感!
そして、ウォーキング再開。しかし、雨がパラパラ来たのと、不覚にも尿意が!先ほどおじさんにいただいたお茶をガッツリ飲んでしまったしな。
近くにお手洗いもなさそうなので、ビレッジへ戻る。時間の許す限り、島一周を目指してたんだけどなぁ〜この挑戦にはトイレの位置確認と体調管理も必要ってわけか。
しばし休憩したあと、このまま観光ホテルのイベントへ向かうことに。
時間もたっぷりあるので、メーラビビーチへ。潮がかなり引いていて、これまで見たことのない風景。明日は浜下りの日だもんね。これもまた参加してみたい与論の伝統行事のひとつ。
年度末で仕事もこれ以上休めないので、今回は参加出来ずじまいなんだけど、この磯がいっぱい出た風景を見れただけでも良しとしよう。いつもは行けないような場所にも濡れずに歩いてゆける楽しさ。
しかも、磯大好きだからね!
いろんな生き物の姿も楽しんでたら、あっという間に時間が過ぎてしまってたよ。
雨が強くなって来たので、茶花の中心部へ移動。昼も食べずに遊んでいたいたので腹ぺこ。初めて与論に来た時も入ったから、10回記念で海岸通りへ。
ピザやシャコ貝パフェを食べてるとさらに雨が強くなって来た!こりゃ〜ダメだと、イベントスタートの時間までそのまま過ごさせてもらうことに。
今日のイベント、夕方の部はアキラさんがちびっこたちに向けたライブ(歌の会)を企画してて、観光ホテル前の駐車場で行われる予定…雨だと、外では無理だなぁ。
16時からの歌の会を見るため、観光ホテルに向かうけど、雨だけでなく風まで酷くなってきた!買ったばかりの折りたたみ傘が壊れる寸前な状況で何とかたどり着いたら、元気なちびっこたちがいっぱい!
雨なので、歌の会も夜の部と同じ観光ホテル内の大ホールステージで。中に入ると、アキラさんとご両親、そして島の若者たちが準備に忙しそう。
ちびっこいっぱいの賑やかな会場で、歌の会スタート。アキラさんのバックには、後輩さんや現役中高生の子たちがそれぞれに得意の楽器で強力なサポート!
ちびっこたちも一緒に歌えるようにと、大きな紙に歌詞も書いて貼られてて手作り感溢れる温かいライブなのが心にじわ〜っと。
こんな小さなころから音楽に触れ合えるチャンスがあるってのも、羨ましいな。
そして、「SAYONARA 与論島観光ホテル ラストナイトパーティー」と題されたメインのイベント!開場まで時間があるので、ロビーのソファで時間をつぶしていると、イベントスタッフの若者たちが集まってきた。
イベントの最終チェックなど、綿密な打ち合わせ。最後に円陣を組んで気合い入れてる。こちらもまた若者たちの音楽を愛する心と熱い情熱で作られているイベントなんだとじわり。
T母子とも合流して、いざ会場へ。会場内にはいろんなお店があって、与論の物産などが手頃なお値段で楽しめて嬉しい。海産物のフライは特に美味しかったなぁ〜否応なくお酒もすすんでしまうっての。
イベントは二部構成。一部は地元のゆんぬエイサーやフラダンスの演技に続いて、アキラさんが登場!サポートは国吉亮君。最後はジョニー宜野湾さんが加わって、『甦る人々』をセッション!
アキラさんの弟サトシ君が歌っているのを聞いたジョニーさんがこの曲を気に入って、自身もカバーしてくれているんだって。このセッションを聴けただけでも、ここに来て本当に良かった。
アキラさんがステージから去り、亮君ギターのままジョニーさんのライブ。以前にもライブは拝見したことあるんだけど、曲はもちろん、MCもかなり面白くて惹かれる方。島人らしい温和な人柄が伺えてね。
与論や沖縄以外の熱いファンの方もたくさん来られてました。
与論の浜辺で今度出すアルバムの曲の録音をしたいって話されてたけど、実現出来たのかな。
最後は与論生まれで現在奄美で活躍しているレゲエDJのbananamuffinが登場。MCが下ネタ系でぶっ飛んでて面白いけど、ちょっと度を越してるところが一部の方には引かれてたり。その様子がまた可笑しかったり。
それでも若者たちにはかなりウケてて、相当な盛り上がりで第一部を締めくくってました。
第二部はエイサーの演武がないので、イスがステージ前にギュッと詰められセッティング。よりステージに近い場所でジョニーさん、アキラさんの順で、それぞれセッションなどもやりつつのライブ。
途中でいきなり与論献奉が始まったり、神奈川から来ていたジャンベ奏者のリョウスケさんも加わったり、特に決まりのないユルい流れ。
最後はbananamuffinも加わって、アキラさんの『オバケDISCOで踊ってる』のレゲエバージョンで大盛り上がり!
献奉で大量に飲まされてたアキラさん、歌って踊ったら有泉が激しく回ったのかな?相当なはっちゃけっぷりで、腹が痛くなるほど笑わせてもらいました。そしてbananamuffinはやっぱり下ネタに走るのね。
エロな内容の『オバケDISCO』にアキラさんが苦笑いしてたのを見逃さなかったぞ!
イベント終了後は、そのまま何でもありのDJタイム。飲んで食べて、ステージ上がりたい人は勝手に上がって歌って踊って。
気がつけば、たくさんいた人も少なくなっていて。あまりにもユル過ぎる流れが逆に退屈になってしまい、延々と朝まで続きそうな感じだったので、会場を後に。
与論のタクシーは深夜2時まで。すっかり営業時間を超えているので、歩いてビレッジまで。
ふと見上げた煙突から煙を出す製糖工場が24時間営業だったことを思い出し、ちょっと寄ってみようかと思いつつ断念。
真っ暗な道を歩くのもなかなか楽しいもの。与論じゃなかったら、怖くて無理だけどね。雨も上がっていて良かった。
3月29日(日)
与論に来ると、睡眠時間が削られるけど、気持ち良く目覚められるから不思議。
たらの美味しい朝御飯をガッツリ食べていると、いきなり声をかけられてびっくり。コブツイファンでもあり、よろんの里の常連さんでもある方だそうで。
よろんの里のマスターから、私がビレッジに宿泊しているからと伝言を預かったんだって。マスターには与論に来ていることは一切話してないのになぁ〜なんで知ってる!?
声をかけてくれた方と一緒に朝御飯食べつつ、お話。友人が与論に嫁いでいて初節句の浜下りをするので、それに参加するために与論に来たのだとか。
それに私も誘ってあげてね!ってマスターからの伝言だったんだって。残念ながらもう今日帰ってしまうので、参加出来なくて残念無念。
それにしても、コブツイライブやよろんの里でこれまで一度も会うこともなく、面識のなかった方と、こんな形で与論で会うなんて面白いね。
食後、荷造りをして、今日も茶花の街までウォーキング。サンコーラルで土産物を買い、むらなか屋さんへご挨拶。申し訳ないくらい手厚い歓迎をしていただき、にゃんこたちと幸せなひととき。
前回来た時に仲良くしてくれたちびにゃんこが貫録のある立派なにゃんこになってたのも驚き。
やっぱり楽しい時間はあっという間。のんびり過ごしたのに、気がつけばもう帰る時間。ビレッジのお母さんに行ってらっしゃい!と見送ってもらって、空港へ。
着いた時もそうだったけど、今日も空港はたくさんの人!良く見ると、若い男子女子が多い。島外へ異動する先生たちのお見送りか。そう言う時期だもんね。
しかも、私にも思いかけない方からの見送り!びっくりしたのと嬉しいのとで、足が震えたよ。わざわざ本当にありがとうございます!
鹿児島に向かって飛び立つ機内、小さな空港の屋上デッキから飛行機を見送る子供たちを見て、涙を流す先生の姿にもらい泣き。感動的な光景。
空から見た浜下りの日の与論の海は、沖の方まで岩場の出ているいつもとは全く違った風景。浜にたくさんの人が出ているのも見えた。いつかは必ず参加するぞ!浜下り。
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