我が家のサクラ物語

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2000年の夏、我が家の畑の一角に作っていた花壇に正体不明の植物が芽吹きました。
雑草では無いみたいだったのでそのままにしておくと、花壇の栄養分をどんどん吸収したのか、気が付くと30cmくらいの大きさに育っていました。

冬になると葉っぱは全て落ちてしまったのだけど、春になるとまた新しい葉っぱをつけてさらに大きく成長しました。
一体この植物は何者なんだろう?正体が分からぬままにその植物は成長を続け、あっと言う間に私の背を越す大きさの立派な木になっていました。

そして2004年の春、奇跡が起こりました。

なんと!その木に花が咲いたのです。
しかもそれは桜の花にそっくり…いや、間違いなく桜だったのです。
ソメイヨシノみたいな派手さはないけど、可愛い花を葉っぱの間にいくつか咲かせてくれたのです。



私も母も妹も、ずっと桜の木を植えたいと思っていたものの、諸々の事情でその夢は果たせないでいました。
しかし、私たち人間が植えなくても、桜のほうから自分で我が家を選んで生えて来てくれたのです。

もしかしたら、数年前に他界した父が私たちのためにこの桜を導いてくれたのかな…なんて思ってしまうと、余計にこの桜に対しての想いも強くなっていました。
そんな想いが伝わったのか、さらに桜の木は成長してくれました。

もっとたくさん花を咲かせてくれる事を楽しみにしていた2005年の2月、私が家を留守にしている時に信じられない出来事が襲いました。

なんと!おじぃが桜の木を根元から切り倒してしまったのです!

母と妹は止めたらしいのですが、おじぃは要らなくなった農機具を処分する為に小屋から出すのに木が邪魔だからと言う理由で切ったと言うのです。
いくらでも農機具を迂回させる方法はあったのに、おじぃは元々この桜の木を邪魔扱いしていたから上手い口実になったのでしょう…旅先でこの事を妹から知らされて、めまいを覚えました。

家に帰って、根元から切られしかも50cmくらいに丁寧に切りそろえられ畑に放置された桜の幹や枝を見て、しばらく呆然としていました。
もちろん、おじぃに対しての激しい憎しみも生まれました。
正直な気持ち、出来るならおじぃも切り倒してやろうかとも思いました。


花壇を見るたびに悲しみと憎しみに襲われるので、なるべく畑には行かないようにしていたのですが、翌年の春、桜の切り株に新しい芽が出ているのに気付きました!!

月日は経ってもおじぃがやった事はやっぱり許せないでいたのだけど、こうやってまた芽吹いてくれた事で“人を恨んじゃいけない”ってこの桜の木が言ってくれてるのだと思いました。


そして2007年早春、また私の背を超えるほどに成長してくれた桜の木。
芽吹き始めた新芽を眺めていると、なんだか不自然な形のものが…


こ、これはもしや!!!


前置きが長くなったけど、メインは こちら から…


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