虫レビュ〜


歓喜の歌
鑑賞日 : 2008月2月16日
映画館 : ワーナー・マイカル・シネマズ津



映画館のHPを廻っていて、偶然見つけたこの作品。
作品紹介と主人公の小林薫さんの情けない表情がなんとも気になって…
地元では2ヶ所しか上映されてなくてなかなか観に行く機会も作れず、終了直前になってやっと観る事が出来ました。

主人公は、女性問題で市役所から左遷されてきた文化会館に勤める飯塚主任。家族にも縁を切られる寸前、仕事においても何かと楽観的で自分のミスは部下に押し付けるようなダメダメな公務員。
予想以上にこの主任のダメっぷりが強烈で、この人の部下や家族だったら嫌いだって感情を通り越して呆れ果ててしまうかも。それくらい酷い。

そんな主任が、年末の文化会館にドタバタを引き起こしてしまう。町にある2つのママさんコーラス隊「みたまコーラスガールズ」と「みたまレディースコーラス」の大晦日に行われるコンサートのダブルブッキング。しかも判明したのが12月30日だから、あぁ大変!

この日の為に時間を裂いて練習してきたママさんたちも、引き下がる訳にはいかない。しかもチケットも既に完売状態。
さぁ、どうやってこのピンチを切り抜けるか!?個性的で強烈なママさんたちと主任との“対決”も面白い。でも、やっぱりダメダメなんだよね。

しかもそこに追い討ちをかけるように奥さんからの離婚宣告、さらに女性問題での莫大な借金返済まで重なって主任は大ピンチ!!
それでもどっか他人事のように感じているような主任がだんだん面白く感じてきたりするんだよね。きっとこんな人、世の中にいっぱいいるんだろうな〜

部下の青木君と「ガールズ」のリーダーさんの手助けもあって、ダメ主任の心にも少しずつ変化が…思いもかけない大胆な行動に出たりして笑わせてくれる。やれば出来るやん!!ってか、やり過ぎや!って突っ込んでしまったり。

作品の中では、いろんな事情や問題を抱えたり、苦労したりして、それでも一生懸命頑張っているママさんたちの日常も描かれていて微笑ましい。
どれもごく普通の日常なんだよね。どの家庭でもあるような光景なんだけど、それが全てクライマックスの場…主任のかなり強引な、そしてきっと今まで見せた事がないんだろうなって一世一代の努力で実現させた合同コンサートへと繋がっていく。

もっとコンサートの場面を見せて欲しい!って気持ちになったもんなぁ〜
コンサートが行われている時、主任は別の場所で奥さんとの切れそうだった繋がりを取り戻すんだけどね。 その時の大泣きがこれまた情けないったら!でもそんな主任がとっても可愛く思えてしまったよ。

今回は何とか乗り切ったけど、きっとこの人の性格は死ぬまで直らないんだろうな〜って。笑いの場面もいっぱいある、面白くて温かい作品でした。
各所で挿入される独特なコーラスのBGMも雰囲気をさらに盛り上げてて面白かったな。

エンドロールで知ったんだけど、この作品は立川志の輔さんの創作落語が基になってたんだね。そう言えば、ご本人も噺家役で登場してたな〜なんて、無知ゆえの発見も楽しめました。 あと、リリー・フランキーさんも出演してたみたいなんだけど……気付かなかった!!



監督・脚本 : 松岡錠司
原作 : 立川志の輔
主演 : 小林薫


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