虫レビュ〜


チーム・バチスタの栄光
鑑賞日 : 2008月2月16日
映画館 : ワーナー・マイカル・シネマズ津



映画館の予告編で、これは観たいぞ!って思った作品。
推理サスペンスものなので原作は読まず、この作品に関する事前の予備知識も最小限にして臨みました。

成功率があまり高くない心臓の手術(この手術の名称が“バチスタ”)を次々に成功させる医療チームに連続して起きた術中の死亡事案。 病院の、さらに手術室と言うものすごく限られた範囲内で起きた出来事を描いてる。

原作者の方が本物の医師だという事で、一度聞いただけでは覚えられないような単語も飛び出すんだけど、とっつきにくい印象は一切なかったな。
むしろ、どんどん物語に入り込めるって感覚がとても面白くて。知識のない者でも分かるように作られているのがとてもありがたい。
手術の場面の緊張感も怖いほどに伝ってきて、気がつけば思いっきり見入ってしまってたもん。

チーム・バチスタのそれぞれの専門医たちがとにかくとても個性的で面白い。
この術中死が事故なのかどうか調査を引き受ける事になった心療内科医の田口先生(竹内悠子)がバチスタの面々とは正反対で、ごく普通の女性って感じの存在として関わっていくところがより惹き込んでくれたのかも。

そして物語が少し進んでから登場する厚生労働省の役人・白鳥(阿部寛)がこれまた非常に個性的。言動がなんかめちゃくちゃムカつくんだよ。でも憎めないというか。
反発しあいながらも最終的には田口先生と白鳥が手を組んで死亡事故の原因を突きとめることになるんだけど。

でもそれだけで終わりではなかった。それだけなら映画館まで足を運んで観るほどではなかったかな〜って思ったからな。
ちゃんとした結末が用意されてた!術中死が人の手によって行われた“犯罪”だった事が証明された。

スッキリした気分になると同時に、なんかとっても辛くなったよ。そして同時に物凄く怖くなってしまった。
医師不足により、医師たちの過労が問題になってたりするもんね。そんな中でこの作品に描かれているような事件が実際にも起こりうる可能性だってあるわけだし。

物語の中の出来事ではないんだよって現実を突きつけられてるようで、なんとも背筋が凍るような気持ちにさせられた作品でした。



監督 : 中村義洋
原作 : 海堂尊
主演 : 竹内悠子、阿部寛


<< 戻る >>