虫レビュ〜


めがね
鑑賞日 : 2007年11月7日、11月17日
映画館 : 名古屋・名演小劇場



今や我が心のふるさとなっている与論島で、しかもいつもお世話になってる宿・ヨロン島ビレッジがメインとなって撮影された映画。
これは観に行くしかないっしょ!と思っていたら、中部与論会のイベントの抽選会で鑑賞券を見事ゲット出来たので、無料で観に行く事が出来ました。
名古屋・栄のはずれにある、小さな映画館。オーナーさんが試写会に行って、良いと思った映画をセレクトして上映しているらしく、一本一本の映画がとっても大切に扱われているなって感じ取られました。

作品としては、舞台はあくまでも「とある島」であって、余計な先入観を持って観て欲しくないというところから与論島で撮影された事は伏せられていると、ビレッジの方から聞いていました。
でも、ほぼ全ての風景に見覚えのある場所がいっぱい。嬉しく懐かしい気持ちになれて、中でも静かな寺崎の海にタイトルが映し出された瞬間、思わずこみ上げてくるものが…オープニングからそれだもん。困ったもんだ。

物語は島の空気をそのままに、静かに穏やかに進んで行きます。それがとても心地良く、自分もその場所にいるような心地になれます。
私は、残念ながら先入観を持って観てしまっているので、どうしてもそう言う気持ちになってしまうんだけど、島の事をよく知らない人でも、観ていると同じような穏やかな心地良い感覚になれるんじゃないかな。
中には、主人公・タエコのように全てがマイペース過ぎる空気に戸惑ってしまう人もいるかもしれないけど。

観光する場所もない、携帯の電波も届かない島でたそがれる。これが物語のキーワード。
劇場で見ている人たちも、その“たそがれ”気分に浸らせてくれるような温かく穏やかな不思議な作品。

あと、これを観ると物凄くお腹が減ってしまうんです。物語の中でたびたび登場する、「ハマダ」の主人・ユージさんが作る料理が物凄く美味しそうで。
それと、最後まで謎の人だった独特の世界観を醸し出すサクラさんが作るかき氷も是非味わいたい!と思ってしまうほど。あの海を見て、たそがれながら食べたい!!

こんなこと書くと失礼になるかもしれないけど、これと言って何もない作品。それでも不思議とまた観たくなる。これがこの作品の持ち味なんじゃないかなって思う。
あと、コージ役のビレッジの看板犬・ケンも良い演技してたよな〜初めて逢った時はまだ小さかったのに、しっかり宿の案内役をしてたもんな。タダモノじゃないと思ってたけど、あの子は優秀な女優犬だよ。

無料鑑賞券はペアでもらったのだけど一緒に行く人が見つからなかったので、残り1枚でもう一度観に行きました。
2回目はあまりにも気持ちが良すぎて、一瞬眠りの世界に引き込まれてしまったりもしましたが…あかんやん。



監督・脚本 : 荻上直子
主演 :小林聡美


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