ザ・コブラツイスターズライブレポ

in the city TOKYO 2005 LABEL NIGHTS 『電撃VAP』
2005年11月10日(木) 渋谷チェルシーホテル

前の青山でのライブからあっと言う間の12日間、これくらいの間隔のライブって本当に理想的。
仕事も無事有休が取れ、朝からコブライブモード全開。本日参戦のコブ友たちとは全て現地集合になっているため、単身新幹線にて上京。体調がまだあまりよろしくないのでのんびり出発。

久しぶりの渋谷の街、先の青山とは違って随分と気分的にリラックスできるのが自分でも可笑しい。場所がいまいち自信なかったものの、だいたいの勘で迷う事もなく会場に無事到着!
しばらくするとまるで合わせたかのように御一行様が会場着でビックリ&ラッキー!

開場時間までまだしばらくあるので、会場の目の前にあるハンズでショッピングなどを思いっきり楽しんだ後、相方や各地からやって来ているコブ友たちと合流。
時間をちょっと押しての開場、先に入って行った人がいっぱい居たはずなのに、ステージの前はガラン。どうも今日は関係者さんがとても大勢来ていらっしゃる様子。確かに見渡せばスーツ姿の方々の姿がやけに目立っているし。

そもそもこの“in the city”ってイベントの趣旨が、「次世代のブレイクアーティストを生み出すべくショーケースライブを集中的に開催」ってものであり(パンフ参照)、渋谷のいくつかのライブハウスといくつかのレーベル合同で行われているらしいので、私たちファンは出演バンドの盛り上げ隊って感じなのかな〜なんて思ってみたり。
チケ代わずか1000円でVAP所属のバンドやアーティストさんの曲が収録されたCDがもれなくもらえるってのも嬉しかったり。

さて、そしてイベントのスタート。最初のバンドさんはコア系って言うの?ベースさん1弦しか弾いてないよってくらいの重低音バリバリで、ボーカルさんもガナりまくりの激しいライブ。
演奏の腕やステージングはかなりのものだけど、ちょっと疲れてしまう。そのボーカルさんのMCで我らがコブツイの出番は3番手である事を知る。トリでは無いのか〜ちょっと残念。

ライブが終わってふと後ろを振り返ると、たくさんの人ごみをかき分けながら全身黒ずくめの背の高いグラサンの男がこっちに向かってやってくる。
言うまでもなくそれはイチローさんなんだけど、何で一人だけ?って思ってたら、いきなりステージに上がってワティ氏と共にセッティングを始める。次はピアノ弾き語りの女性アーティストさんなので、ドラムだけは先にセッティングを済ませておくという段取りらしい。

2番手の女性アーティストさんは、物凄い世界観を持った曲と歌声の持ち主。じっくり聴き入る。
トリのバンドさんもかなり個性的だし、今日出演の4バンドの組み合わせはこういうイベントでないと実現しないんだろうな。したがってそれぞれのファンもそれぞれにイロが違ってチグハグ、その場に居ても何とも可笑しくて仕方がない。


そしていよいよ我らがコブツイの出番!エアコンの冷風がステージ袖から異常に吹きまくって寒くて仕方ない中、コブライブ仕様で準備万端!!
イチローさん、浜ちゃん、リーダーがステージに出て着々とセッティングを進める。ワティ氏がアッキーの足元のモニターの裏に隠すように小さくたたまれた炎燃え燃えの法被をそっと置く。なんだ?今日は何があるんだ???

黒地に紫模様のタオルを頭に、首には古代文字(?)がプリントされた煤けた感じの薄いエンジ色の手ぬぐいを巻き、小鳥がプリントされた和柄の朱色のTシャツを着たアッキーが登場し、アコギを抱えて会場に挨拶。おお!いきなりMCから入るのか!??

今日は電撃VAPって事で 人類皆兄弟仲良くしようじゃないですか!

言いたい事は分からないでもないけど、なんで電撃VAPだから人類皆兄弟なんだ!?と心の中で軽く突っ込み。

時間たっぷりもらってるんで2部構成で行こうと思ってます

おお!時間たっぷり!?しかも2部構成!!それは嬉しいぞ!
黒地に白く龍がプリントされたノースリーブのTシャツにつぎはぎジーンズ姿のリーダーもライブ始まる前からやけにワクワクした感じだし、こっちまで楽しくなってきてしまう。

まずは1部から…と、渋谷の流されやすいようなところでも自分をしっかり持って生きて行こうという曲だと紹介して始まったのは、発表されたばかりの激流
どうしてもいろんな想いが渦巻いてしまうんだけど、間違いなくしっかり前を向いている曲として捉えようと聴き入っていると、終盤のサビのあたりでアッキーの視線がキッと私の方を向く。いや、私に向けてではないのかもしれないのだけど、勝手にそう思い込む事にして目をそらすことなくしっかりその視線を受け止める。

曲後のMCでアッキーが、第1部が終了した事を告げる。

早っ!!!もう第1部、終わりかい!
電撃VAPは自分達の祭りでもあり、見に来てくれたお客さんたちの祭りでもあり、VAPの祭りでもあるので、お祭り仕様で賑やかに行くと話しつつ、足元に置かれた法被を着て、頭にお面を装着するアッキー。確かそのお面はコブ友がプレゼントしたものではなかったかい?
リーダーと浜ちゃんもそれぞれ法被を着てスタンバイ。リーダーはねじり鉢巻きを頭に巻いて気合い十分!めっちゃ似合ってるし。

それでは最後の曲聴いてください!ロングミックスバージョンでお送りします!

と、始まったのは御馴染みの太鼓のリズム、嵐に住む人だぁ!!最後の曲!?って一瞬耳を疑ったけど、ロングミックスバージョンってか!!血が騒ぐぅぅ!!!

7月ぶりのこの曲、鼻と喉をウイルスにやられている身には苦しい以外の何物でもないけど、体力だけは全然バッチリ!余裕で跳べてしまう自分に感動。ずっと待ってたんだもんな〜こうやってみんなで楽しめる日を。踊らずに跳ばずにいられるかって感じよ。
前の1、2列目くらいしか跳んでないのがひしひしと伝わってくるけど、会場全体で楽しんでいる感はあるので気にしない気にしない。

イチローさんのドラムソロに突入するあたりで、アッキーが三線を取りチャンス到来へ。冒頭、スローなテンポで祭りを意識したアレンジになってるんだな…と思いきや、いつもの元気のあるオリジナルに戻ったりと楽しませてくれる。
♪結果オーライ〜 のところ、アッキーが演歌ばりの転がすような歌い方をするのに合わせながらイチローさんが口元を緩ませつつ盆踊りの太鼓のようなプレイで応戦する。これはアドリブなの?って思わせるような二人の微妙なズレがやたら可笑しい。もう笑ってばかりだよ。

かなりの短縮バージョンアレンジで、そのままカモメと水平線へ突入!おお!ライブでまた聴きたいと思ってたところなのよ〜嬉しいな。どんなアレンジで楽しませてくれるのかな?って、こういうイベントならではのドキドキ感がたまらないのだけど、特別なアレンジのないままラストへ。
リーダーが全身の力を振り絞るように最後のコーラス、のけぞるようにだんだん後退してマイクから遠ざかりフェードアウト。歌いきったぞ!って表情までしっかり目撃させてもらう。浜ちゃんも顔真っ赤にしてるし!ちょっと笑わせてくれつつも、常に全力なコブツイが大好きなのよ!

だんだん大きくなってくるお祭りのお囃子。これは阿波踊りだね!!ステージ上でかけ声をかけ踊りまくるアッキーと指笛で盛り上げるリーダー。
そして始まったのが、ディープパープルの『Black night』っぽくもありぃの、お祭り感もしっかり漂わせたアレンジの七つの海を渡れ〜どんぶらこ〜

いつもとは違うテンポやリズムに合わせて踊るのが楽しくて仕方ない。ちゃんと曲に合わせてノれる自分たちももしかしたら凄いんじゃないの?なんて感じてみたり。
ラストは、コブ曲のタイトルを組み合わせた歌詞でシメられる。まさに“俺たちコブツイをしっかり見てくれ!”ってアピールしてる感じだね。

続いて始まったのは運命船サラバ号出発。やっぱいつものようにドカン!と始まるものだと思ってしまうのよ。でも今日はお祭りバージョン!
イチローさんが激しくシンバルを叩いてしまい、その瞬間フロントの3人が鋭く反応してたのは気のせい?浜ちゃんなんて振り返ってイチローさん見てたよ!笑いが起こる中、スローテンポな冒頭部分をブルースチックに渋く歌い上げるアッキー。それに合わせて盆踊りみたいに手拍子する私たち。もしやもしや…この流れって!!!

き、きたぁーーーー!!!!!!!!何年か前のロックンロール盆踊りでたまらなく楽しかった、ローギアからいきなりトップに入る超高速バージョン!またライブでこのバージョンが聴けるなんて思ってもみなかったので嬉しいやら楽しいやら。
私と隣にいた相方もアホっちゃうか?ってくらい、いつも以上に踊りまくりノリまくり。前の柵に腕を何度も激突させるけど、気にしない。途中、浜ちゃんとも何度か目が合って笑顔の交換。この状況、たまらなく楽しすぎる!!

これでもかとばかりにフルスピードの演奏を繰り広げるメンバー。アッキーもステージ狭しと動きまくり踊りまくり、首に巻いた手ぬぐいの両端をそれぞれ持って上下に引っ張り動かす謎の動きを繰り出したかと思えば、その手ぬぐいが風にたなびいているかのような動きをしてくれたり、さんざん笑わせてくれる。
鼻水止めの薬の副作用で喉の渇きが酷くなっている上に、この盛り上がりすぎはしゃぎすぎライブ、命の水に何度救われた事か…このノンストップミックスバージョンは危険すぎる!

そして再び嵐に住む人へ。すでにヘロヘロ。ステージを見上げると、浜ちゃんも汗びっしょり真っ赤な顔してゼイゼイ。そりゃぁ〜そうだろう!!となんだか妙にホッとする。
そして恒例のかけ合いタイム。御馴染みのラッセーラースイスイと続く。浜ちゃんのかけ声も勇ましくとても頼もしい。

エラヤッチャエンヤコラでは、どういう動きをするのか期待いっぱいでガン見されているのを察知してか、浜ちゃんも私らの方を気にしつつ、恥ずかしそうにかつしっかりとリーダーと共に期待通りの動きをして楽しませてくれる。
続くイッチョメでジャンプをするリーダーのポーズにクラクラ。空中でビシッと決まってる手と足の型が最高にカッコええーーっ!!!

前のほうにいる熱いコブファンだけでなく、中央以降にいる方々もかなり楽しんでいる様子がかけ合いの声で伝わるのが嬉しい。そして会場名にちなんだかけ合いに突入!

アナタにも チェルシ〜あげたい

そう来たか!!大体の予想はついてたけど、可笑しすぎ!若い子だとあのCMを知ってる人も少なかったりするのか!?
そんな心配もよそに、ウケつつもかなりの人たちがかけ合いにしっかり参加しているのが可笑しくてたまらない。みんなアホやなぁ〜最高!!!
続いてアッキーから放たれたのが

ホテルで逢って ホテルで別れる

もうドツボで笑いが止まらない。しかもリーダーが嬉しそうに浜ちゃんのところに来て、肩を抱いてそのシチュエーションを演じてくれた日にゃぁ!!どこまで笑わせる気じゃぁ!!!!
かけ合いも出来ないほどに笑い崩れていると

ホテルで逢って 全部自分が出すっ!!

そうなのか!アッキーはいつも自分持ちなのか!!ワリカンにはしてもらえないのか!!!
笑いが止まらないまま、ワッショイ!で、かけ合いタイムは大盛り上がりのうちに終了。

エンディング、アッキーがジーンズの前と後ろの全てのポケットに手を突っ込んだり、法被の裾を持ってバタバタさせたり、挙句の果てには足をモニターの上に置き、ジーンズの裾をめくって靴下の中までも覗きこむ仕草まで…なんだ?何がしたいんだ!?最後は手を鳥みたいにしてシメのポーズ!もう訳分からん。
とことん謎の動きで楽しませてくれるアッキーに今日もメロメロ。

まだまだ楽しみたい気持ちはいっぱいだけど、身体はフラフラクラクラ。大きな拍手と声援でステージを去るメンバーを見送る。


息も上がりまくり、汗びっしょりで興奮さめやらないまま相方と最後のアッキーの謎の動きは、ホテルで払う金を探していたんだよね?と言う結論に達する。
終わってすぐ何を確認し合ってるんだか。

トリのバンドも気になりつつ、体調の事も考えてまずはとにかく着替え。トイレに籠る事、数十分。トリじゃないとゆっくり着替えが出来るって利点もあるんだよな…と、物凄く盛り上がっている会場の中の様子を感じながら自分に言い聞かせておく。
ついでにアンケートも書いてしまえ!なんて勢い。どこでも自分の部屋化してしまう悪い癖…ごめんなさい。

イベントが全て終了して、物販にアッキーがいる事を知り移動。今日は夜行バス帰りで時間に限りがあるので、アンケートを渡しつつ今日のライブの感想を直接伝える。

今日はライブ後、各会場で行われているイベントの合同打ち上げが用意されていることを関係者さんや出演バンドさんが話してたのを耳にしてたので見送りと言う形は無理だろうと思い、とりあえず時間ギリギリまで会場前でコブ友のみんなと歓談してライブの余韻に浸る。冷え込む渋谷の街でも楽しかったライブのおかげで心がポカポカ。

4649号への積み込みを終え、会場に戻る御一行様。アッキーがこれから打ち上げがある事を伝えてくれて、リーダーが残っているコブファン一人一人と熱い握手。
こう言う状況すら時間的に無理だと思ってたので、十分すぎるくらい満足。余裕で夜行バスにも間に合ったし。

あぁ〜楽しくて充実した良い一日だったな。しつこい風邪菌もこれで完全に吹き飛んだな…たぶん。



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