ザ・コブラツイスターズライブレポ

青山月見ル君想フ 1st ANNIVERSARY 「月に吠える狼たち」
2005.10.29(土) 青山月見ル君想フ

待ちに待った3ヶ月ぶりのコブツイライブ!!気合い十分、早起きして新幹線なんか使ってしまい浜松で相方、愛知コブ友と合流していざ上京。
11時過ぎに無事会場のある南青山周辺に到着。何でこんなに早く着く必要があったのかって?それにはちゃんと理由があるのです。会場の場所を確認後、まず向かった先は花屋さん。

5日前の突然のベース・浜ちゃんのコブツイ正式加入の知らせ。半ば諦めつつもずっとずっと待っていた事だけに嬉しい気持ちと感謝の気持ちでいっぱい。それをコブファンみんなで形にしたいと言う話になり、急遽浜ちゃんにお祝いの花を贈る事に決定!!
花屋さんとアレンジのイメージの相談などしつつ注文と支払いを済ませほっとひと息。

それにしても南青山の街ってのはお洒落すぎて居心地が悪くてどうにも落ち着かない。そんな中、コブツイ御一行様の会場到着を見届けてから再び花屋さんに赴き、注文してあった花を受け取る。
さすが青山と言う土地柄だけあってか、お洒落なアレンジにひたすら感心するばかり。ただ、値段の割には思ってたよりも小ぢんまりした出来に、やはり都会の花屋は違うな〜と思いつつ会場にその花をそっと届けさせてもらう。

今日は花だけでなく、ライブ中にも浜ちゃんを祝おうと密かにみんなで紙吹雪の準備をしてきてたのだけど、会場スタッフさんにライブ後の片付けも行う事を含めて確認を取ったところ、かなり悩まれた末に「ノー」となり、あえなく断念。残念だけど、強行して会場側やコブツイにまで迷惑をかけてもいけないから、あらかじめ確認しておいてよかった。

この会場のスタッフさん、雨の中開場を待っている列の人たちに傘を貸してくれたりと、とにかく温かい。
南青山と言う土地でライブハウスをやるってのはかなり大変らしく、周辺住民や商店の方々との折り合いにもとても気を遣っているのだとか。ただ闇雲に開場時間までどっかへ行ってろ!と追い払われるよりはそう言う説明があったほうがずっと気持ち的にも納得が行く訳で。

夕飯をとった後、相方と愛知コブ友は渋谷へ移動。二人は今日、他のイベントとのかけ持ちを強行するのだ。凄すぎる!
ますます冷え込む中、続々と各地からコブ友が集まってきて和気藹々。心がさらに温まる。

会場の中も青山らしくお洒落で綺麗な作りで感動するばかり。作りや雰囲気的には吉祥寺のスターパインズカフェみたいな感じかな。ステージと客席の距離間も恥ずかしいほど。
こんな素敵な所でコブライブが見れるなんて!!!思わずテンションも高まってしまい、仕事を終えて名古屋からやってきたコブ友と、大学生の東京のコブ友と緊張しつつもハイテンション状態で開演を待つ。

今日のイベントは、会場側のブッキング担当者さんがどうしても見たかったという組み合わせの3バンド。最初の出番はインザスープ
以前に神戸だったかでコブの対バンで見た事があって、かなり楽しかった印象があり今回も十分に楽しませてもらう。
この会場、ステージの後ろの壁に物凄いでっかい満月をイメージしたデザインがされているのだけど、インスーのボーカル氏がその満月がドラムの方の頭から出ている漫画の妄想のフキダシみたいだと言いだして、そうとしか見えなくなってしまい笑いが止まらない。

そして次の出番は我らがコブツイ!インスーファンの方々と場所を入れ替わり、浜ちゃんとアッキーの間くらいの最前へ移動。あまりにも近すぎて緊張がさらに高まる。
久しぶりに逢う埼玉のコブ友や、はるばるやってきた松山や大阪のコブ友たちも集結、渋谷のイベントに行っていた相方と愛知コブ友も無事間に合い、スタンバイ!!

セッティングの為、ステージに現れるコブツイの演奏陣。会場に入った時は、誰も変化がなくてほっとしてたのだけど、リーダーの束ねた髪の毛の長さが凄く短くなってるぅ!!!い、いつの間に!ってか、入りの時何を見てたんだ私は!
イチローさんはいつもの黒いスーツで黙々とかつ着実にセッティングを進めている。
私の中では今日の“メイン”でもある浜ちゃんは、黒い布で出来た帽子を着用していて、どうにもこれまでと違う雰囲気に感じてしまうのは気のせいなのだろうか??

セッティングも終盤にさしかかり、アッキーもステージに登場して三線を手に。黒のコブラTに黒いジーンズ、頭には黒地に紫の見覚えのあるタオル(!)をギュッと巻き、ワンマンでも着ていた赤い法被を羽織ったアッキーを見て、埼玉コブ友がポツリと放った「ヨドバシカメラの店員さんが出てきた」のひと言にみんな大爆笑!
アッキーが大売出し中の呼び込みをするヨドバシの店員さんにしか見えなくなって大変!!!

フロントの3人が客席にお尻を向けた状態でスタンバイ。さぁ!浜ちゃん正式加入後初のコブライブがいよいよスタートだ!
オープニングはどんがらがっしゃん。イチローさんのカウントと同時に3人が前を向くと、みんな胡散臭いサングラス着用!!しかもイントロに合わせて

 フォ〜〜!!!

の叫び声。いきなりHGネタ炸裂!???もう笑いが止まらない。めっちゃカッコ良い曲なのに笑わせてどうするのぉ!!!しかもアッキー、“ハトポッポ”の歌詞の後に真剣な表情でクルックルゥ〜なんてハトの鳴きまねまで取り入れたりして可笑しいったら!
でもそんなコブツイが私は大好きなんだけどさ。ずっと待ってたそんなコブライブの場にいられる事を心の底から幸せに思わずにはいられない。

続いて曲に行く前に珍しくリーダーが気合いいっぱいに挨拶を始める。そう、正式メンバーとなった浜ちゃんの紹介!!会場から湧き上がる大きく温かい歓声と拍手に包まれる中、ちょっと照れくさそうにベースソロプレイをブリブリと炸裂させる浜ちゃん。
本当ならここで浜ちゃんは紙吹雪に包まれる予定だったのになぁ〜〜と、残念に思いながら、めいっぱいの声援を贈りまくる。

これからも浜崎賢太、ザ・コブラツイスターズをよろしく頼むぜ!!

リーダーの力強いシャウトと共に七つの海を渡れ〜どんぶらこ〜へ勢い良く突入!!浜ちゃんが初めてコブツイのライブをサポートしてくれた時の最初の曲は“どんぶらこ”だったんだよな〜と、ふと2年前の8月頭のライブ光景が思い浮かぶ。
そして待ってましたとばかりに跳んで踊って思いっきり楽しみまくる。アッキーもステージ上で大暴れ!リーダーに絡みまくられる浜ちゃんも良い笑顔で応戦。やっぱコブツイライブは気持ちええなぁ〜!!

改めてのアッキーの挨拶と会場1周年へのお祝いの言葉。そして、冒頭の叫び声は今日のイベントタイトルにちなんだ「狼」を意識した事をそれとなく説明。
そっか!そうだったのか!!!先に演ったインスーもネタにしてたから、てっきりHGだと思い込んでしまってたよ。
リーダーもそれを聞いて、「あっそうだったのか!」のリアクションをして笑わせてくれる。

すると、ふとアッキーが

ザ・コブラツイスターズ・・・流行ってるラーメン屋ではありませんから

いきなりぶっ飛んだアッキーワールド的発言に取り残され気味の会場。ライブ前のヨドバシカメラ店員関連の話がもしかしてアッキーに聞こえてたんじゃないか?と冷や汗もの。
ヨドバシカメラはラーメン屋ではないから関係ないと思いたいのだけど…でもなんでいきなりラーメン屋?

バリ硬から物凄く柔らかく女性にも好まれるような味の濃くないものや、食べてもおなかが痛くならないようなものなどいろいろ幅があるので楽しんで行って欲しいと、ラーメンにかけてコブの音楽について説明するアッキー。なんか今日は物凄くMCが冴えてるやん!何でラーメン屋なのかはやっぱり謎だけど。

そして、この会場の名前が凄いと言う話に…“月見ル君想フ”って、確かにライブハウスの名前だとは思わないもんな。でも凄く素敵な名前。
田舎の月を思い出したり、都会で見る月の事を想ったり、コブツイにも月にまつわる曲があるという事で

その中から月にまつわる曲を2曲、つき続けて聴いてください

何!?一瞬噛んだのかと思ったけど、ダジャレだったの!??そんな雰囲気の漂う会場の中、イチローさんが物凄く微妙な表情でアッキーの背中を見つめ口元を緩ませながら首をかしげて固まり、遂に耐え切れなくなりププっと吹き出しつつ三日月夜へ。

いつもは優しく温かく歌うアッキーに釘付けになってしまうのだけど、今日の私は浜ちゃんデー。ついつい気になって浜ちゃんに目が行ってしまう。本当に嬉しかったのよ、メンバーになってくれて。時々そんな浜ちゃんと何度か目が合ってしまうのだけど、何だか今日はやけに恥ずかしい。

イチローさんのカウントで穏やかなメロディの曲が始まる。リーダーのアコギに浜ちゃんの丸みを感じるベース。思わず新曲なのか?って思ってしまったけど、なんと月を追いかける夜
私の記憶が正しければ、過去に一度しか演った事がないはずの名曲がまた聴けるなんて感激!この会場でのライブが決まった時にもしかしたらって思ったけど、実現して嬉しくてたまらない。しかもCDに収録されているのとはまた違い、スローで柔らかな印象の強いアレンジにひたすら聴き入ってしまう。素敵過ぎる!!

続いて琴の音が会場に響きわたり、サクラサク平成十七年
そしてやっぱり浜ちゃんのほうに目が行ってしまう…若いのに、ここまで素晴らしいプレイが出来るって本当に凄いよな〜なんて、サポートとして頑張ってくれてたこれまでの事をいろいろ思い出しながらしみじみ。

ここで浜ちゃん加入に関するお話がアッキーから紹介される。2年半近くサポートしてくれていた中で、メンバーからは再三メンバーにならないかとの誘いをかけられていたとの事で、打ち上げの席でメンバーになる事をOKして盛り上がるものの、泥酔状態なので翌日になると浜ちゃん本人は全く覚えてなかったとか。

そんな中、浜ちゃんがメンバー一人ずつに個人面談という形で自分の意志を伝え、この度めでたく正式加入の運びになったとの事。
自然と湧き起こる温かな拍手に包まれ頭を下げる浜ちゃん、ちょっとホロリときてる?ずっとアッキーやリーダーの方を向いてこっちを向いてくれないので良く分からないのだけど、心なしか瞳が潤んでいるように見えてしまう。

会場の笑いも取ってMCに加わる浜ちゃんを微笑ましく思いつつ、浜ちゃんの誠実な一面が伺えるお話を感動しながら聞く。浜ちゃんから呼び出された時、「ボクは実は同性愛者でした」って言われたらどうしよう!って思って焦り、

ボクもそうでしたって答えようと思ってた

なんて、ある意味どっきり発言!やっぱりそうだったのか!?と一人でドキドキしてしまう。
すぐに冗談だと付け加えてたけど…本当のところはどうなのよ〜ねぇ、アッキー!!なんて妄想が暴走、頭をぐるぐるしてしまって大変!

最近はゲイに関してはみんなオープンだし、レコード会社からもそう言う路線で行ってくれと言われてると暴露するアッキー。
レコード会社が変わるとこうも路線が変わってしまうってのも可笑しすぎる!!むしろどんどんカミングアウトしちゃっていいのよ!!ってな心境だったり。

そう言う差別意識もありませんし・・・でも女性が良いな

ポツリと呟いたアッキーの最後の発言になぜかガッカリしてしまう私って一体!?私はアッキーに何を期待してるんだ!??

何はともあれ、流されずに自分の意志で判断してくれた浜ちゃんに感謝の気持ちを伝えるアッキー。
大きな波が渦巻き流されがちな今の世の中、自分の考えで判断するというという事の大切さを歌ったという新曲、激流へ。
おお!待ってました!!アッキーもアコギで演奏に加わるコブツイの新しい曲。大きな期待感と緊張感の中、歌詞のひとつひとつを噛み締めながらしっかり聴き入る。

先ほどのアッキーのMCのせいもあるのだろうけど、これまでのコブツイの歩んできた道や置かれた状況とどうしても重ね合わせずにはいられなくてなんとも複雑な心境に。
でも間違いなくコブツイは確実に成長をし続け、世間の波なんかにも流されずに、どんな困難に見舞われてもこれからも自分たちのあるべき姿を失うことなく突き進んでくれる、私たちもそれを信じてしっかりついて行こう!と改めて感じさせられる力強さを分けてもらえる気持ちになれる曲。もっともっとじっくり聴き込んでいきたい!!

力強く激しいイチローさんのドラムに浜ちゃんのベースが加わる!正式加入したからなのか?音の出し方にも遠慮がないように感じてならないのは私だけ?浜ちゃん、めっちゃええ音出してくれるわ!サイコーーー!!!ヤバいって、この状況。アッキーが三線を手にしマッハの勢いでチューニングを済ませて、チャンス到来へ突入。
この曲、大好きなんだけどさらに好きになりそうな勢いだよ!!浜ちゃんに触発されてイチローさんもリーダーもいつも以上にパワー全開で楽しくてたまらない。

途中、アッキーも暴走しまくり。両腕をワイパーみたいに動かしたかと思ったら、続いて眼鏡ワイパーみたいな細かな意味不明の動きをして私たちをドツボの底に落とし入れてくれる。
そんな大ウケする私らを見て浜ちゃんまでもが爆笑!!

続いて東西南北 日本の空。来たキターーーーー!!!跳ぶでぇ!!!!!目の前にせり出してくるフロントの三人衆!激しいかけ声で煽りまくるリーダーにしっかり答える会場。
目の前には柵も何もないから至近距離にアッキーと浜ちゃん!うほ!!腕を伸ばしてジャンプすると浜ちゃんのベースのネックにパンチを入れてしまいそうになり、慌てる。
みんなで手を繋いでジャンプしたりして楽しむ私たちだけでなく、メンバーも本当に楽しそうなのが伝わってくるのがたまらなく幸せに感じてならない。やっぱライブは良いな〜〜

会場がひとつになって思いっきり盛り上がって楽しんだ後は、無限∞でしっとり。
あれだけハジけた後にこの曲はアッキーも歌うの大変だろうな。それでも苦しい表情も見せずにしっかり歌いきる姿、さすがだ。

最後のシメでアホなポーズを繰り出して思いっきり笑わせてくれるアッキー、この落差がたまらんのだよ。
今日はトリではないので残念ながらアンコールはなし。熱くて楽しくも感動のライブを見せてくれたメンバーにずっとずっと拍手を贈り続ける。

3ヶ月ぶりで、しかも体調もよろしくない状態でのライブ参戦。どうなることかと思ったけど、日ごろの鍛錬のおかげか!?まだまだ全然余裕な自分の身体に我ながらびっくり。
セット自体も全体的に控えめだったから助かったといえば助かったのかもしれないのだけど。


のんびりとコブライブの余韻に浸り、ドリンクの生ビールを堪能していると、トリのビバッチェのライブがスタート!
実は39ツアーの対バンで彼らを見て以来何度かライブにも行っているので、コブライブで使い切れなかったパワーを全て出し切ってしまおうと、コブ友たちと一緒にコブに負けないくらい熱くて面白いライブを、彼らのファン以上に踊り歌い跳びまくって楽しむ。
さらに、アンコールを躊躇するファンの子たちを煽ってしまう始末。

こうして3バンド出演のイベントをめいっぱい楽しんで満腹!
しかも物販にアッキーとリーダーも登場してくれたので、軽くお話などしつつ布教活動に使う5枚目のウヅキ購入。

明日は休みだし、相方の車にお世話になっているのでゆっくりと御一行様のお見送り…のはずだったのだけど、会場内で3バンド合同の打ち上げが行われるとの事。
会場側に迷惑にならないようにと少し離れた所にいた私たちのところへ、その事をバンドを代表してアッキーが伝えに来てくれてただただ恐縮するばかり。

それだけでもう十分過ぎるほど。本当に温かいバンドに出逢えて私は幸せだぁぁぁ!!!



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