ザ・コブラツイスターズライブレポ

feeling
2004.12.2(木) 渋谷GIG−ANTIC

先に決まっていた3日の千葉のイベントは仕事を休んで参戦の予定だったけど、その前日にも渋谷でライブが決まってしまってえらいこっちゃ!
月が変わってからの3日間は締めの仕事があり、1ヶ月のうちで一番忙しくなると言うのに。
それでも何とか参戦しようと、事前の準備に全力を尽くして迎えた当日。もちろん出勤。

前日に頑張ったおかげでお昼過ぎには全ての仕事が完了!
そのまま早退しようと思ったものの、職場の雰囲気がどうにも分厚い壁となって16時まで脱出をガマンするハメに。
そして特急、新幹線を乗り継いで会場に着いたのは19時40分頃。前に一度別のバンドのライブで来た事のある会場だったので難なく着けたけど、こんなに近かったっけ?

階段を上がり、会場のドアを開けてギョッ!!私一人すら入り込むスペースもないほど入口のドアのとこまで人がぎっしり。
すぐに入るのは諦め、しばし階段の踊場で待機。演っていたバンドのライブが終ると中から人が何人も出てきたので、入れ替わるようにして突入!
入ったすぐのPAスペースにいた女性スタッフが「今日は予想以上に人が入ってしまって大変な事になってる」と話しているのを耳に。会場側もこんなハズじゃなかったって事やね。

そんな大勢の人をかき分け中に進むと、相方たちを発見!!なんと、開場も開演もかなり押していたらしく、今終ったバンドは1バンドめだとか。もう20時過ぎてんのに!
こんなんだったら、焦ることなく就業時間まで仕事してても余裕だったな。

とりあえず安心したところで会場から出て、上の階にあるトイレに移動して着替えを済ませる。
相変わらず会場の中はいっぱいの人でタバコの煙と寒さに苦しみつつ、次に登場のバンドのライブを後ろの入口付近で観戦。

途中で相方たちは外に避難。それと入れ替わるようにして入って来て私の前にやってきた男女ふたり組。男性の方になにやら見覚えがあったけど、暗いしジロジロ見るのも気が引けたのでそのままに。

ライブが終って会場が明るくなったので、その男性を確認すると私の目に間違いはなかった事を確信!思い切って声をかけてみる。
何とも嬉し恥ずかしポカスカジャン・玉ちゃんとの再会。

一緒にいた女性は再婚した奥さんかと思ってたら、玉ちゃんが“ツイスターズ”(玉ちゃんはコブの事をこう呼んでいる)に在籍していた頃のマネージャーさんなんだとか。
前にこの会場に見に来たライブはポカスカだったので、何とも不思議な縁を感じてしまう。

その元マネージャーさんに“ポカスカからツイスターズに鞍替えしやがった裏切り者”だと紹介されたりなんかしつつ、お互いの近況話やポカスカやコブに関するいろんな話で思わぬ楽しいひとときを過ごさせてもらう。

ここで玉ちゃんから聞いた良い話をひとつ…
会場側から声をかけてもらうイベントとかではなく、自分たちがお金を出して会場を借りてライブを開くって言うのをやりたいなって事になって、10年ほど前にこの会場でツイスターズとしての初めてのワンマンライブをやったのだと。
自分たちが主催のライブなので何でも好きな事が出来たから、普段は置けないような装置をステージに設置したり、会場の片隅でフリマなんかもやったりして、お客さんも200人位集まって大盛況の楽しいイベントになったのだそうだ。
つまり、この会場はコブツイにとって物凄く思い出の場所なんだそうだ。

その後は残る2つの対バンのライブを楽しみ、やっとトリのコブの出番!!
時計を見てビックリ!もう22時45分。終電を気にする人もあちこちに…最後まで見れないって嘆くコブファンの姿も。
ステージ転換に時間かかりすぎてるって!もうちょっと何とかならないものかい??GIG-ANTICさんよ。 しかもセッティング中にもトラブルが発生していたらしく、アッキーも既にスタンバイしているのにまだバタバタ。

それにしても今日のアッキーの衣装も素敵!グレーのムラ染めバンダナを頭に巻き、藪蛇ツアーで良く着ていたコブラとドクロがプリントされたTシャツに白地にグレーの雲と赤い龍の描かれた長袖シャツに蛇柄ジーンズ…こんなコーディネイトが似合ってしまうって、アッキーは不思議な人だよな。
リーダーは青い袖なし法被に赤いサソリがでっかくプリントされた黒いTシャツ。下は…今日は一番前ではないのでよく見えないな。

何とかトラブルも解消したらしく、いよいよコブライブのはじまりはじまり〜!!
アッキーが三線を持っている…どの曲を演るんだ?ってドキドキしていると、始まったのは聴いた事のない曲。うおっ!いきなり新曲(タイトル不明)だよ!!!
物凄くテンポの良い曲で、どこか懐かしさの漂うメロディ。そしてベースがやたらとカッコ良い!!浜ちょーーーん!!!!

“七転八倒”のように、言葉遊びみたいなのを織り交ぜた歌詞もかなり楽しい。コブツイらしい曲だ!ってワクワクしてしまう。
「死ぬまでやめないぜ!」って最後の歌詞が今のコブの心意気を表しているようで、これからが楽しみで仕方がなくなってしまって大変。
イメージとしては、アルバムの1曲目にどっかーーん!と来るような曲かな。

続いてはどぶの中でも光は当たる。勢いの良い曲が続いて、ちょっと前まで寒くて仕方なかったのがウソのように熱くてたまらない。ところどころ、誰かの何かがズレた感じになるのがちょっと気になったのだけど…
この会場、ステージも客席もこじんまりしてるので、2列目に居てもステージのメンバーとの距離は最前くらいの近さ。私の前に居た神奈川のコブファン親子もあまりの近さに恥ずかしそうな様子が見ていて微笑ましい。

アッキーが上に着ていた長袖シャツを脱いで会場に向けて力強く挨拶。
10年ぶりくらいにこの会場でライブを演るって事を話し、懐かしい人や初めて見る人も最後までよろしく!!とアッキーが元気に言うと会場から温かい拍手や歓声が起こる。それを嬉しそうに受け取りながら

深いよ夜は・・・深すぎる

とぽつり。もう23時過ぎてるもんな、深すぎるよ。

今年最後の東京ライブでいろいろ喋りたい事はあるけど、サクっと行きましょう!サクラサクへ。「サクラサク」だからサクっと??すぐには気付かなかったのだけど。
気持ち良く歌うアッキーに今日も釘付け。

続いては北にて。いろんな事をかみ締めるかのように演奏される様子を見て、ただただその力強さに圧倒されるばかり。
終盤のイチローさんのドラムがたまらなく素晴らしい。良い曲だよな〜〜としみじみ。

大きな拍手に包まれて、アッキーのMCタイム。
今年もあと少しで、何か良い事あったかな?といろいろ考えてたらしいのだけど、悪い事もあったと。なんと、先ほど渋谷で勧誘されてしまったらしい。しかも住所まで書いてしまっていて、途中で破り捨てたんだと。
東京に出てきて10年以上も経つのに、相変わらずそう言うのに引っかかると渋い顔。何ともアッキーらしいエピソードが可笑しい。

会場に笑いが起こったところで、いきなりリーダーに話を振る。

今年良い事あった?

そう突然聞かれたリーダーは困惑気味な表情をしつつも

優等生的に言うなら7月にミニアルバムを出した事かな?

と答えて会場から拍手。
そして、日々良い事も悪い事もあるけど…

元気ですかぁーー!

突然の耳を劈かんばかりの大声に場内爆笑!アッキーも頭をクラクラさせて耳の辺りをパンパン叩く動きをしてリーダーを睨みつけて笑わせてくれる。

今年も残り1ヶ月を切ったんで、嫌な事も忘れてパァーーーっと騒ぎましょう!!

景気良く始まったのは今宵は無礼講。おおおお!!久しぶりだーーー嬉しい!
以前やっていたように曲に合わせていろんな踊りをするものの、久しぶりすぎて忘れてるぅ!!私だけじゃなくて、周りのみんなも同じ状態で間違えまくりで可笑しくてたまらない。
この時期にぴったりな曲…良い選曲だ。

みんなでワイワイ楽しんだ後は、カモメと水平線
まだまだ体力的には全然大丈夫なので、思いっきり跳んで身体を動かしまくる。楽しい楽しいコブライブもこれを含めて今年はあと3本なんだし。 しかも来年の予定は何もまだ決まってないんだもん。めいっぱい楽しんでおかねば!!といつも以上に張り切ってしまう。

そしてやってきました!運命船サラバ号出発。カモメのラストの余韻からの入り方はあまりにも唐突でちょっと置いてかれ気味で焦る。
楽しすぎて物凄くノリまくっているんだけど、後ろで見ているであろう玉ちゃんは私らの姿をみてどう思ってるんだろう?なんてふと冷静に思ったりもして変な緊張感があったり…見てないんだろうけど、私らの事なんて。

恒例のみんなでハイ!ハイ!の時間。
アッキーが自分の得意なとびっきりの顔でハイ!ハイ!と言ってくださいと説明している横で、リーダーが物凄く“とびっきりの笑顔”を披露してドツボにはまってしまう。
漫画に描けるような一度見たら忘れないような素敵な笑顔にホレボレ。

そんなリーダーを見て大爆笑する私らをよそに、アッキーは人から笑顔が気持ち悪い、目が全く笑ってないと良く言われると自らの“笑顔”について説明して、そんな作り笑顔でも良いからとにかく大きな声でハイ!ハイ!と一緒に言って楽しんでほしいと会場に要請。
盛り上がっているライブの時のアッキーは気持ち悪い笑顔なんかじゃないんだけどな。

アッキーの歌に合わせてみんなでハイ!ハイ!
リーダーがこれでもか!とばかりに客席に突っ込んで来そうな勢いで突進してきて、目の前にいたコブ友はマジでビックリしていて私らを笑わせてくれる。
いくらステージのメンバーが近いって言っても、いつもの事や〜ん。それを分かってか、リーダーも何度も突進!可笑しくてたまらない。

顔なじみのコブファンはそんなに多いとは言えない状況だったけど、物凄く盛り上がる会場!想像していた以上の大きなハイ!ハイ!の頼もしき声。
それでもアッキーは納得行かないらしく、

俺は凄く目が良いんだ!
1000km先でもサイかゾウか見分けがつくんだ!!


と、後ろの方の人が参加してない事を指摘。そんな視力で見られてたら仕方ないと思ったのか、後ろの人たちもどんどん加わったようでさらにでっかいハイ!ハイ!に。
アッキーもハイ!ハイ!の度にモニターに上がって低い天井に手をつけて盛り上げる。
更なる盛り上がりでラストスパート!!踊っていて、前に居るコブ友にげんこつを何度喰らわせそうになった事か…

これで本編は終了。ステージを去るメンバーに大きな拍手と熱い声援が飛び交う。

ここで埼玉コブ友がタイムアウト。最終電車の時間、もうとっくに過ぎてるはずだけど大丈夫なのかな。
去り際にプレゼントを頂き感謝。無事帰ってくれよ〜

力の限り叫ぶアンコールに、私らの少し後方にいた頼もしそうなお兄さんたちが威勢の良いかけ声を。しかも

出てこーーーいっ!!

なんて叫び出すし。
メンバーのお知り合いさんなのかな。とにかく面白い方々でこちらのテンションも高まってしまう。


ステージにメンバー再登場!!
ありがとーーー!!!!と叫ぶリーダーに大きな拍手と歓声が湧き起こる。

遅くまでありがとう…とアッキー。最後まで見れなかった子もいるけどね…
久しぶりにこの会場に来る道中で、果たして俺は成長したんだろうか?と自分に問いかけたそうだ。
成長したかどうかは分からないけど、これまでにライブもいっぱい出来たし、いろんな人にも出逢えて良い事はいっぱいあったと。

そんな想いを込めてこの歌でしめたいと、始まったのは夢の旅人
力のこもったアッキーの歌声と、渾身の魂が込められた演奏にメンバーの想いが痛いほどに沁み入ってくる。
最近の「夢旅」は、過去に演っていたのとは曲に対するメンバーの思い入れも若干違ってきているように感じるのは私だけかな。

ここでライブを演った頃の事は私には分からないけど、少なくとも私が出逢ってからの約5年間では確実にザ・コブラツイスターズは成長していると思う。
これからも自分たちの思う道を突き進んで、もっともっとでっかいバンドに成長していくのを見守っていけると良いな。


ライブが終ったのが23時40分ごろ、みんな終電が迫っていたのか、あんなにたくさん居た人たちがあっと言う間に居なくなっていて会場は出演者だったバンドメンバーと一部のコブファンを残すのみ。
着替えを済ませてアンケート書いて、いつものように御一行様の見送りをする為に会場前に居ると、4649号への積み込みを終えたアッキーが私たちの所へ。

今日は会場打ち上げの場が用意されているので、すぐには帰らない事を伝えてくれて一人一人と握手。またもやアッキーの誠実さにノックアウト!!
明日の千葉ライブに行けない相方がその旨をアッキーに言うと、その分はっちゃけますから!と頼もしい言葉。明日が楽しみだな。

会場に戻っていく御一行様を見送る形で、本日のコブライブ参戦は全て終了。



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