ザ・コブラツイスターズライブレポ

「風地割」
2004.3.31(水) 高田馬場CLUB PHASE

年度末シメの日、社会人として、しかも今年度から経理の仕事が増えた私にとってこの日に休みなど取れる訳もなく…それでもライブには参戦したい訳で。

このライブが発表されてから、せめて早退出来ないものかと職場の人たちに相談をし、仕事の段取りを重ねまくって迎えた当日。どうしてもやらねばならない事は午前中にとっとと済ませ、午後2時過ぎに無事早退出来る事になってホッとひと息。
しかも、所長に特急停車駅まで社用車で送ってもらうという優遇処置まで受けてしまい、ただただ恐縮するばかり。仕事のついでだから構わないと言われつつも、その「仕事」自体私が無理を頼んだ事なのでなおさら。

何はともあれ予定よりも早い特急に乗る事が出来、名古屋からのぞみに乗るべく自由席の止まるホームの隅に移動すると…まるでゴールデンウイークなのか!?と錯覚させられるくらいの夥しい数の人、人、人。そっか、世間は春休み真っただ中だったか!!
どの列も並んでいる最後尾がどこなのか分からないほどの状態で、並んだり座席に座る事はさっぱりきっぱり諦めて、指定席車両のデッキに腰を落ち着かせる。と、同時に帰りの夜行も相当の覚悟が必要である事がふと頭をよぎったりもして。

そんなこんなで会場に着いたのは19時過ぎ。入り口に凄い列が出来ていたのでビックリしていたら、その人たちは対バンの招待の方だったらしく、前売を持っていた私はすぐに中に入れて複雑な心境。
先に入っているコブ友たちはのんびりとロビーの休憩スペースで歓談中。最前は確保してたらしいのだけど、最初のバンドファンの方々に場所を譲ったとの事。ちょうどライブも始まったところだったので、着替えをしてから本日のゲストバンド・藍坊主のライブを楽しむ。

今日も平日だからだろうか?相変わらず人の少ない会場の中。
ライブが終って、藍坊主のファンの方々と場所交代。コブファンは十数人といったところか?今回もかなり寂しい状況。
コブはトリだろうけど、次のバンドもこのまま楽しみましょうか…と思ってのんびりしていると、なんとスクリーンの向こうでコブライブに向けてのセッティングが始められたことを知ってコブファン一同ビックリ仰天!!

いつの間にかイチローさんも浜ちゃんもリーダーもスタンバイしてるよ!!そりゃぁ〜もうひとつの対バンのファンの人たちが前のほうに来てない訳だ!!
慌ててコブライブへの準備に取りかかるコブファン一同。ロビーでのんびりしているコブ友たちにも知らせねば!と走り回る。何度もライブに足を運んでいるとは言え、やっぱりライブ前の心の準備は必要である事を痛感。

そして迎えた思いもかけず早かったコブの出番!!予定より早めに早退できて本当に助かった。職場の人たちに感謝するばかり。
スクリーンが上がり、サクラサクのイントロと共に袖から登場のアッキーの姿に一同釘付け!!何っ!?その小洒落た格好は!!!
ここ最近、アッキーの衣装には毎回楽しませてもらってきたけど、今日のは最上級にステキング☆☆

おNewと思われる蛇柄のテンガロンハットに、胸元のデザインが凝った作りの白地に小花模様が入った5分袖のゆったりとした上着。蛇柄ジーンズの上にはエスニック風の大きめの柄の入った膝丈の青い巻きスカートっぽい布を重ね履きしている。
今どきの若い女の子風と言うか、何と言うか…今までに見たことも無いようなアッキーの姿に目を奪われるばかり。

続いては夢の旅人。やっぱりアッキーから目が離せない。
見れば見るほどその格好がアッキーにお似合いでたまらない!こんな姿が似合うボーカリストって他にはいないだろう。
ステージ袖ではワティ氏がカメラでメンバーを撮影している。そのために今日はアッキーは気合いの入った凝った衣装なんだろうか?

しっかりと歌いきったあと、アッキーがとびっきりの笑顔で元気良く挨拶。そして

ここ何年も花見で場所取りをしてないザ・コブラツイスターズです!

ん!?どういう意味なんだろう?と首をひねってしまう自己紹介。

そして、去年の花見の時に草やぶに突っ込んだ事を話すアッキーに、それは酔っ払って?と客席のあちこちで小さく突っ込む声が。さぞかし楽しい花見だったんだね!
そんなアッキーは、去年の事を教訓に今年はスタバのオープンカフェにモカ!とかラテ!とか叫びながら突っ込む事を考えていると発言。
相変わらずのアッキーワールド炸裂にすっかり置いてかれてしまっている会場。

そんな雰囲気を気に止めることも無くアッキーは話を続ける。
ライブ前に本宮ひろし氏の作品を元にして作られたというラーメン屋にわざわざ並んで入ったというのに、苦手なつけ麺しか残ってなくて仕方なく注文したというガッカリ話しをしつつ、何事も前向きに行きたい!という思いを込めて次の曲、七転八倒へ。

続いて始まったのは、昔大好きだった某バンドの某曲のイントロに酷似している的確に刻まれるイチローさんのシンバルのリズム。何が始まるんだろう?と、ドキドキしているとアッキーがしっとりとかつとっても気持ち良さそうに歌い始める。
ええ!?英語の歌詞だよ!わんだふぉ〜ぉ♪だなんて。遂にコブも向こうの国の言葉を使った曲を作ってしまったというのか!?

すると遠い目をしたアッキーが、

幸せだなぁ〜オレは音楽の中にいる時が一番幸せなんだ

とぽつり。
凄くカッコ良い場面で、若い子は知らないよ!っ言いたくなるセリフを真面目な顔で言い切ってしまうアッキーが可笑しくてたまらない。しかも、

君がいないとこの世界は味気ないものになってしまう

なんてドキドキしてしまうようなセリフまで!!こんな事、アッキーに言われてみたいっちゅーーねん!
そんな私の気持ちは届くはずも無く、アッキーはそっちの世界にどっぷりのまま。

俺たちと一緒に新しい世界へ旅立とう!と言う言葉をじんわりと噛み締めるようなリーダーのギターと浜ちゃんのベースが心地良い。
そしてイチローさんのドラムのカウントで美しき世界に突入!

そっか、そう言う流れになるわけか!納得。なんてカッコ良い入り方なんだ。
それにしても凄く久しぶりに聴くこの曲!新生コブツイになって初めてだよな?かなり久しぶりにライブで聴くのに、しっかりと身体はフリを覚えていて自分でも可笑しく楽しくなってしまう。

ステージいっぱいに元気に動き回っていたアッキーがアコギをロディー氏から受け取り、いつかの少年へ。
今日はシングル曲がてんこ盛り!いつものライブの流れとは一風変わったセットがアッキーの衣装と共にとても新鮮で眩しい。
ふと、常日頃相方が話している事を思い出し、熱唱するアッキーの顔の一部分に注目。本当に相方の言うとおりになっていて、素敵な曲の最中なのに申し訳なくなりつつも可笑しいやら感動するやら。

しっとりした雰囲気を打ち破るかのように力強いリーダーの元気ですか!!のシャウト。
いきなりだからか戸惑う会場にもう一度呼びかけるリーダー。2度目は会場のみんな一体となってガッツリとリーダーの熱い思いにしっかり答える。
そんな会場の熱さに負けないぞ!と呟きながら、元気が無いと言われている日本に明るい話題がないものか…と、リーダーが話し始める。

そして今年の夏ごろには日本中が元気になるようなニュースを届けられるんではないか?と意味深な発言に会場のコブファンの間にざわめきが。遂に来たか!??
是非とも楽しみにしていて欲しいと強く語るリーダーがとても頼もしい。目の前に眩しい何かがぱぁーーーっと何かが開かれたような感覚。夏かっ!!

それに続けるようにアッキーが東名阪ツアーの告知。開催日の5月23日を語呂合わせで覚えてもらおうとしたものの、良いのが思いつかなかったらしく

ごー・にー・さん!!丸暗記で!!場所は今日来てるから分かるよね!

ちょっとヤケクソ気味なのが可笑しくてたまらない。
何はともあれ、5月のツアーと夏ごろの「何か」には思いっきり期待してて良いってことだね!!

この話を聞けただけで、今日は職場の人たちに顰蹙を買ってムチャしてでもこの場にいられた事を幸せに感じてしまう。
夏が待ち遠しい!!早く詳細を知りたい。元気になるようなニュースってなんだろう??言葉に言い表せないようないてもたってもいられないワクワクする衝動が心地良くてたまらない。

そして勢い良く東西南北 日本の空へ!夏に向けて突っ走るのみ!と言わんばかりの疾走感がたまらなく心地良い。
リーダーのかけ声も力強く、私たち会場もそれに負けないように力いっぱい答えてジャンプ!気持ち良い!!

ラスト、大きく口を開けて三線を頭上に掲げるアッキーがあごに手をやってその口を閉じるという動きをして笑わせてくれる。無意識のうちの行動なんだけど、私たちファンにとってはそんなちょっとした動きがたまらなく楽しかったりする。
やっぱり最近のアッキーからは目が離せない。

間髪入れず七つの海を渡れ〜どんぶらこ〜へ。
魂をますます燃え滾らせてくれるイントロの中、腰の辺りをもぞもぞしていたアッキーがベルトを外してステージに打ち付けて盛り上げる。何でアッキーはベルトを手にするといつもムチのように扱ってしまうんだろう?もしかしてそう言う趣味があるのか!?

そして気付いた事!
そのベルトはジーンズに装着していたものではなく、どうやらスカートに装着していたものではなかろうか?と。巻きスカートだと思っていたのが実はワンピーススタイルの服で、そのウエスト部分を絞る為にベルトを使用していたのではないか?と。

それを証明するかのように、間奏部分では熱いバトルを繰り広げるリーダーと浜ちゃんの後方で、スカートの裾を両手で持って左右に振って楽しそうに踊ったり、腹や背中を捲って見せたりとサービス満点のアッキーの姿。
幼い男の子が姉ちゃんのスカートを興味本位で履いて楽しんでいるような風にも見えてしまって楽しくて仕方がない。アッキー自身にそう言う思いは無かったのかもしれないけど、そんな楽しそうな少年のような姿が最高でたまらない。ますますアッキーに惚れてしまった瞬間。

楽しくて可笑しくてたまらない中、次が最後の曲だと宣言するアッキーのバックをテンポの良いメロディで盛り上げる演奏陣。
明日からは4月、これから何か出来そうな予感がするという今の自分の気持ちを伝えようとするアッキー、なかなか良い言葉が見つからず苦戦しつつ、またもやつけ麺の話題が登場。腹が冷えてしまって今も大変らしい。どんなつけ麺だったんだろう??気になるじゃないか!!

そんなこんなで、そろそろ時間となりましたと仕切るアッキーが歌い出したのは

♪時間だよ!仕方がない 次の回までごきげんよう〜

懐かしいドリフの曲に続いて、運命船サラバ号出発に突入!
今回は失敗することなくしっかりと曲に入れたアッキーに心の中で拍手!前の馬場では出だしを思いっきり外してしまったもんな。あれはあれでかなり可笑しくて盛り上がったんだが。

最後だから思いっきり我を忘れて何もかも捨て切って楽しむのみ!!幸か不幸か自分の周りにはとっても余裕があって、少々腕を振り回しても身体を動かしても迷惑をかける事もないので、全身を使ってめいっぱい楽しむ。

そして恒例のみんなでハイ!ハイ!のコーナー。
今日は先日亡くなった長さんを偲んでのオイッス!オイッス!で盛り上がる。
アッキーはあの時全員集合の会場で一緒に言いたかったと告白。あの頃少年少女だった世代なら誰でも同じ思いだったと思う…私も同感。隣町の市民会館にも来ていたけど見に行けなかったのが今でも悔やまれるもん。

アッキーの自己満足として始まったオイッス!のかけ合い。リーダーも長さんの顔マネでオイッス!をして楽しませてくれる。
でも、いきなりの事でコブファン以外の人たちはなかなか参加してくれてない模様。そんな様子の会場を見渡してアッキーが厳しい表情で喝!

そんなにひょうきん族が好きなのか! …オレだって見ていたぞ

実はひょうきん族が始まると同時に私も全員集合を卒業していたので、何だか妙にホッとした気分に。長さんほんとにごめん。

微妙な数の参加者のかけ合いが続く無く中、それを見かねたか、待ってました!遂にアッキー降臨!!シールドがステージ上のどっかに引っかかって進めなくなり文句を言うアッキーに私と相方がローディ氏差し置いて勝手にマイクシールド捌きのお手伝い。何でもやらせてもらいますって!

客席中央付近まで移動したアッキーは、会場を前と後に分けてオイッス!のかけ合い合戦を始める。ステージ上のメンバーもそんなアッキーを温かく見守りつつしっかり演奏を続ける。

遠巻きにしている後方のお客さんたちに、恥ずかしいだろうけど…と言いつつ、

俺が生まれてきた事が恥ずかしいんだよ!

と怒り出すアッキーが可笑しい。

そして、後方の人たちもだんだん一緒にオイッス!をしてくれるようになる様子を見て嬉しい気分に。みんな結構楽しそうやん、笑顔が素敵だぜぇ!!
そんな中で、一番後ろで最初っから物凄く楽しそうにキラキラした笑顔でフリまでつけて力強くオイッス!をしていたRM氏を見逃さなかったぞ!やっぱりRM氏はコブにとって必要な人なんじゃないかなと感じて切ない気持ちに。

ステージに戻ったアッキー、全員でオイッス!で盛り上がってラストスパート!
かけ合い合戦で一体となった会場が熱くならないわけがない!会場内の温度も数度上がった感じ。この一体感と熱さがたまらない。

最後に“ごーにーさん!”を繰り返してワンマンライブをアピールするアッキーが気合いを入れて最後のシメ!!
短時間決戦の熱くて濃いイベントライブも最高に爽快!!

今日は残念ながらトリではないので、アンコールをする事もなくおとなしくステージ前を引き上げると、会場の中はほとんど誰もいない状態に。
あれ?まだ1バンド残っているはずだよな?コブで今日のイベント終わりだったの?って錯覚してしまうような会場。どうなってるんだ?

不思議な気分に陥りつつロビーに出ると、そこには物凄い数の人、人、人…コブの時にはこんなに会場に人はいなかったぞ!!
程なくしてその大勢の人たちは会場の中へ移動して、ロビーはすっからかん。

着替えをしてドリンク交換してみんなでカンパイ!一気に全力で走り抜けたあとの一杯は最高に美味い!!
通りがかった千松社長に夏の「何か」の詳細を聞き出そうと試みると、君たちが期待している事だよ!と。そっか!待ちに待っていたアレなんだな!夏が待ち遠しいぞ!!!!

コブのアンケートを書きながら、トリのバンドのライブをロビーのモニターで観戦後、外に出て御一行様のお見送り。
会場から出て、珍しく4649号の周辺で留まっている御一行様にみんなで接触。リーダーやアッキーに手紙を渡しながら御一行様全員からアルコール臭が漂っていて、妙に身近な存在に感じてしまう。

5月のワンマンに向けてか、全員でPHASEの事務所に挨拶をして会場を後にする御一行をみんなで見送り。
笑顔で手を振るアッキーの姿と楽しいライブで、またこれからの毎日を幸せに送れるんだよな…ありがとうアッキー、ありがとうコブ!!

そして、こうやってライブに無事参戦出来るのは、自分の周りの人たちみんなの理解(諦め?)があってこそなんだなって事を痛感。これからもよろしく。

帰りの浜松からの夜行列車は案の定物凄い混みようで、座席に座れずじまい。
高田馬場駅前の100均で携帯用の折りたたみイスを買っておいて助かった…列車の揺れで何度かイスから転げ落ちそうになったけど。



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