ザ・コブラツイスターズライブレポ

HLS 20th Anniversary
2004.3.5(金) 名古屋ハートランドスタジオ

待ちに待った去年5月以来の名古屋でのワンマンライブの日。
仕事が忙しくて休めるんだろうか?と言う不安もありつつ、やっぱり何とかなるもので、無事朝から休みをゲット!はるばる富山からやってきたコブ友と昼前に名駅で待ち合わせしてコブライブでは私は初となる伏見の会場へ。

ハートランドは10年前に某バンドのライブで行った事があるのだけど、何年か来ないうちに周りの様子もかなり変わっていてびっくりするばかり。駐車場で殺風景だった場所にはゲームセンターが出来ていて、一瞬会場の位置が分からなくなったほど。
コブ友も各地から何人も集まり、御一行様の到着を待ってからみんなで名古屋の街へ出かけ腹ごしらえをして会場に戻ってライブ参戦に向けての準備。

ほぼ定時に開場となり、久しぶりの会場へ入る。
前にここに来たときは徹夜で並んだにも関わらず最前はゲット出来なかったのだけど、今回は幸いにも最前をゲット!
浜ちゃん側のスピーカー前の端っこだけど、ステージの縁が客席側に突き出すように孤を描いているので、隅っこでもステージの眺めは最高!

前からこんな作りだったかなぁ?と昔の事を思い出しつつ、準備運動をしてライブ開演に備える。
妙な緊張が走って腹の調子がどうにも微妙になっていると、機材のチェックのためにリーダー、浜ちゃん、イチローさんがステージに登場!
今日も浜ちゃんはリーダーの法被を着ているぞ!!カッコ良いぞぉ!
ますますコブ色に染まった感じがして嬉しい限り。と言うか、見た目リーダーに似て来てないかい??

間もなく客電が落ちて、アッキーもステージに登場。
ん!?アッキーは何を着ているんだ?肩から袖口に書けてブラックライトに反応して浮かび上がる黄色い三角。

いきなり始まった1曲目はなんと魂交差点!!
会場のあちこちで歓声があがっている。最前ど真ん中にいる富山のコブ友も大好きな曲だったよな〜きっと物凄く喜んでいるはず。
新生コブでは初めて聴く曲で、思わず目の前の浜ちゃんに心の中でお礼。

そしてなんと言ってもステージ上を元気に動き回るアッキーのその衣装に目を見張るばかり。
頭にはグレーのテンガロンを被り、御馴染みのサンゴがプリントされた赤の「われもの注意」Tシャツに蛇柄ジーンズ。
サンゴTの上には、なんなんだそれはぁーーっ!??もう突っ込みどころ満載って言うか、こんな服、ロックバンドのボーカリストじゃなくても普段誰も着ないでしょう!どこで買ったのそれは!?って言いたくなるようなキテレツな配色の短い丈の上着に釘付け。

黄色地ベースに紫に微妙な白地の模様が入った和物生地が凝った形にレイアウトされていて、半袖の袖の一部にはサテン地の蛍光イエローの生地が使用されていて、襟の部分は赤い生地でその先端に白のアメリカンスナップ(ホック)が光るデザイン。
前はゴツい感じのショッキングピンクのファスナーで開け閉めできるようになっているようだが、なんと後ろにも同じ素材のファスナーがついている!その後ろのファスナーも全開したら二つのパーツに分かれるのか!?激しく斬新なデザイン!!
極めつけには首に紺色のバンダナをネクタイみたいに結んでいるのがどうしてもダサカッコ良くてクラクラ。

そして続いては路地裏の宇宙少年
会場もかなりの盛り上がり。さすがイベントとは言え何度も名古屋でライブをやってきただけあるんだなぁ〜としみじみ。男子の声も頼もしい。
間奏ではアッキーがいきなり摩訶不思議ダンスを繰り出して私たちを思いっきり笑わせてくれる。

ずっとアッキーに釘付けになっていて隣の相方に言われて初めて気付いたんだけど、なんと!浜ちゃんのズボンが変わっているぅ!!!
いつものシマシマじゃないぃぃぃ!!!ライトの加減で微妙なんだが、ややピンクがかったようなアイボリー系のダボっとしたパンツ。目の前なのに全然気付かなかった私って…

さらにサクラサクへと続くが、会場の歓声はますますヒートアップ。私もアッキーからますます目が離せなくなってしまって大変。
最後の♪サクラ、サクラ咲くよぉ〜の所を身体を客席に乗り出さんばかりの勢いでマイクなしで歌うアッキー。
なんて素敵なんだぁ!!とその歌声に聴き惚れていると、会場からも一緒に歌う声が一斉に上がる。アッキーの声だけを楽しみたかった私はちょっとガックリだったけど、ステージ上のメンバーはみんな物凄い笑顔。きっとその状況がとても嬉しかったんだろうな〜とそれはそれで満足する事にする。

そんな何でも瞬時に反応出来る客席に対して言ったのか?何でも出来るハートランドへようこそ!と会場に向かって元気に挨拶をするアッキー。
20周年のお祝いを会場の方々に向けて言った後、会場を見渡して

みんなグッドバイブレーション出てる?

と、自分の胸を手でブルブルさせながら話すアッキーに、何なんだそれは!?と思わず心の中で突っ込み。今日のアッキーも意味不明でナイス!
今日はここに集まったみんなの人格を破壊する勢いで前に進んで行きたいと、私たちもどんどん巻き込むつもりである事を宣戦布告するアッキーにますます気持ちが高まってしまう。思いっきり破壊してくれぇ!!!!

そんなアッキーの手には、ローディ・しげるさんから渡された三線。
春の曲をもうひとつ…と始まったのはゆらりゆられて。人格破壊される嵐の前の静けさといった所か??
穏やかな曲調にアッキーの優しい歌声と間奏の三線&ギターのデュエットが心地良くうっとり。私の住む街にも途中下車しないで来て欲しいもんだ。

アッキーが三線を手にしたまま夢の旅人へ突入。セットの流れ上仕方なかったとは言え、こんな光景を見るのも貴重?
冒頭のワンコーラスが終ったら即しげるさんに三線を渡して、いつものステージを動き回るアッキーに変身!ちょっとひと安心。間奏でも思いっきりジャンプ!ジャンプ!!!

程よく身体も温まったと思ったところへやってきたのはアッキーのガムシャラぁぁぁ!!のシャウトでガムシャラ人生へ。
おわぁぁ!!いきなり来たぁ!と思っていたら、アッキーが慌ててリーダーのマイクを外している…スタンドにグルグル巻きつけられたシールドがなかなか外れない!しげるさんもそれを手伝うかどうかあたふたしている。何が起こったんだ!?とステージ上を見てみると、シールドが外れたアッキーのマイク。
その瞬間は見てなかったけど、シャウトした後にマイクのシールドがいきなり外れてしまったらしい。

そんなハプニングにも負けず、いやそれが火付けとなったのかアッキーが壊れる。
♪君は今、頂上目指して〜のところで「山登り」をイメージしているのか?物凄い勢いで顔は前を向いたままガニ股でステージを前後に移動するアッキーに笑いが止まらない。そんな私たちにダメを押すかのように、私たちの前のモニターに足をかけてひたすら顔をブルブル動かして真剣な表情で歌うアッキー。これ以上笑わせんといてぇ!!!
いつものようにイチローさんもかなり激しかったけど、今日のガムシャラ王は間違いなくアッキーに決定!!

曲が終わってからもしばらく笑いが止まらない客席…特に前のほう。みんなアッキーのあの動きにヤラれた模様。笑いすぎて腹が痛い。
そんな中、アッキーがやや息を切らしながら、

デビュー前にライブをやったのは日本全国どこを探してもハートランド以外ない!

とさらに会場を盛り上げる。すぐに東京でもやってるんだけど…とポツリ。イチローさんが苦笑いしていたのはそのせいか!

そして何でも出来るライブハウス、せっかくなのでいつもはやってない事をやろう!と、お客さんとのコミュニケーションを図りたいと言い出すアッキー。
アッキー曰く、自分的にはそれはかなり珍しい事で、普段は自分で盛り上がって楽しむタイプで、

芸人で言ったら劇団ひとりみたいなタイプ

と、また笑わせてくれる。分からない人には全く分からないネタだが。

普段は人の目を見て話せない、特に男の人の目を見れない(それは男が好きだからか?)タイプだけど、会場のみんなとのコミュニケーションを「エースを狙え」のお蝶夫人と緑川蘭子のようにテンポ良く言葉のキャッチボールをしたいと話すアッキーに、なんで岡ひろみじゃなくて緑川蘭子なのか!?テニスならキャッチボールじゃなくてラリーだろう!と可笑しくてたまらない。
あちこちで客に密かに突っ込みを入れられながらもマイペースで話を続けるアッキーはやっぱり大物。

会場に向けて名古屋以外から来ている人、そして愛知県内から来た人など、微妙な質問をして客に挙手をさせてそれを見て納得するアッキー。
そして最後に、挙手できなかった人は曲中に自分を主張すれば良いから、そう言う曲がいっぱいあるから大丈夫!と会場を見渡して話すけど、言葉のキャッチボール出来てないよ〜と思わず心の中で突っ込みを入れつつ吹き出してしまう。
少数意見を見捨てるようなバンドではないし、みんなの声をたっぷり吸収しながら進めたいと、アッキーの言っている事はとても優しく頼もしいのだが…

たっぷり笑わせてもらった後は、北にて、そして冬の川と、しっとり系のナンバーが続く。
どちらもライブでまた聴きたかった曲なので、さっきまで笑いまくっていたのがウソのようにアッキーの歌う姿に釘付け。このギャップがまた良い!

そうやってじっくりと楽しみつつ、スピーカーのド真ん前にいるせいなのかもしれないが、アッキーの声ってこんなんだっけ?って思うほど声がどうにも上ずっているように聴こえる。
比べちゃいけないけど、ここ最近ずっと音響の素晴らしく良いELLで見る事が多かったから、そう感じてしまうのだろうか?良いライブなのに、それが勿体なくて仕方ない。

しっとりとした雰囲気を打ち破るのはやっぱりリーダーのあの言葉。

元気ですかぁぁーー!?

「普段やってない事をやりたい」と、アッキーの言っている事をそのまま繰り返すコブではお決まりのギャグで話し始めるリーダー、いきなり未確認生物って知ってる?ときたもんだ。
数日前、駅で売られていたスポーツ誌に“龍現る”と書かれていたのを見たものの、結局買わなかったのでその内容が気になってるという話をする。
すかさずアッキーが龍に会ってみたいと相槌を打つと、リーダーが

龍に会いたいね〜 ♪会いたぁ〜〜いよぉ〜

と、冬の川のサビの部分を気持ち良さそうに熱唱し始めると、それはさっき俺が熱唱しただろ!とアッキーが突っ込みを入れる。今日はリーダーも暴走気味。

そしてリーダー、龍はさておき「つちのこ」って知ってる?と。おぉ〜そうくるのか!!と会場中、妙に納得した雰囲気に。
「つちのこ」を見たことあるか?と言うリーダーの問いかけに、俺はあるよ!と豪語するアッキーだったが、ネットで検索して調べたら「つちのこ」が出てきたけど、実はゴム製だったと。
アッキーからネット検索と言う言葉が出てきただけで私は正直驚いてしまう。アッキーも遂にネットを本格的に始めたのか!??それともお得意の「冗談とは思えない冗談」なのか?

俺も見たことある!と自信満々のリーダーは、ツアーとかで温泉や健康ランドへ行った時に川畑の「つちのこ」を…とアッキーを指さし、

 おまえのつちのこをさんざん見たっちゅーーねん!以上!!

そう言って、一方的に話を切り上げる。

もう会場中大爆笑の渦!!そうかぁ〜アッキーのは「つちのこ級」ってことかぁ!!言われたアッキーは何とも言えぬ表情で苦笑い。否定しないって事は事実なのか!?もう可笑しくてたまらない。
そして自分がいかに下ネタが好きなんだって事も改めて実感。

そんな爆笑の渦の中、リーダーに強引にシメを任されたアッキーがコブラにかけて「つちのこ」をテーマにして曲を作った事を話す。
良い意味で音楽業界の「つちのこ=未確認生物的な存在」になろうと言う意味も含んでいるとの事。
こんな歌もあるだろう?っと歌い始めたのは、

 ♪もともとが特別なオンリーワン!

アッキーの口からSMAPの曲が聴けるとは!!!これまたビックリ仰天。

そしてそのままリーダーのワウを効かせた楽しげなギターのメロディから土の子に突入。
いつものように自分たちで考えたアホなフリをして楽しむ。私のいる場所から前の方の一団が一斉にステージに向けて投げキッスをするのが偶然見えて可笑しくてたまらない。
もちろん私も参戦出来なかったコブ友のために両手でステージにたっぷりの「愛」を投げ込む。

サビの部分も周りの人みんなが一緒のフリをしていて、こんなアホなフリを…と、逆に申し訳ない気分になってしまう。
「つちのこ」の合唱もさすが名古屋!最初っからかなりバッチリ決まっていてメンバーも嬉しそう!リーダーの津軽弁もかなり力が入っている。
最後、アッキーがエースを狙え!と叫んだかと思うと、いきなり素振りをし始めてまた笑いが止まらなくなる。アッキーの中では今、「エースを狙え」が大ヒット中なんだろう。

続いて、このイントロはからまる糸だぁ!!!条件反射のように跳ぶ跳ぶ!楽しい!!
1月のワンマンライブ以降、すっかりだらけた生活を送ってきた身体にはかなりキツいけど、それでもガンガンと跳ぶ力が湧いてくるから不思議。でも途中で激しい腰の痛みが発生。39ツアーの時に痛めたところが再発か!?嫌な痛みに泣きそうになりつつも、気のせいだと言い聞かせて跳び続ける。

ヘロヘロになっているところへ愉快な笛の音、今宵は無礼講。うごーー!!休ませてはくれないのね〜大人しくしていればいくらでも休めるんだけど、そう言うわけには行かない。とにかく楽しまにゃソンソン!!
これまたみんなで考案したアホな踊りで思いっきり楽しむ。最前のほぼ全員が同じフリをしているのが可笑しくってたまらない。酒を呑むジェスチャーをしたアッキーがその後激しい千鳥っぷりを見せて楽しませてくれる。リーダーもそれに負けじとさらに激しい千鳥っぷりを披露して笑わせてくれる。

踊り踊ってクラクラしていると、しげるさんがアッキーに三線を手渡しているのが見えてさらにクラクラ。予想通り東西南北 日本の空へ。
普通でも十分すぎるほど近いメンバーが、いつものようにさらに前に出てきて客席を煽るように演奏。
毎度の事で分かっていてもそのカッコ良さにまた別の意味でクラクラ。さらに足元もすっかりフラフラになってしまっていて、前のべとべとした低めの柵を頼りにしないとジャンプが出来ないありさま…情けなし。後ろの人の足を踏んでしまったり、隣の相方に激突したりしてかなり申し訳なくなる。

東西南北の指差しの時、ふと一瞬後ろを振り返ってみるとまるで某国のマスゲームのように客席全員が同じ方向に指を動かしていて鳥肌が立ってしまう。この光景、是非とも一度ステージ側から見てみたいもんだ。

そして七つの海を渡れ〜どんぶらこ〜
ここまで来ると苦しさも通り超えて気持ちよくなってくる。とにかく楽しくていつもよりも大げさに身体を動かしたり腕を振り回してみたり。ジャンプも周りの迷惑顧みず、アッキーみたいに両手両足を広げて跳んでみたり、この場に居て全力で楽しめている事の幸せを思いっきり満喫。

ギターソロで浜ちゃんに挑みかかるリーダー。風貌だけでなく、ライブ中に何度も見せてくれる微笑ましい様子がまるで兄弟のような二人が並んで激しくプレイする様子を目の前に見て、あぁ〜やっぱり肌のツヤなんかは浜ちゃんのが断然若いな…なんてふと冷静な観察をしてしまう。それでもパワー的にはリーダーのが断然上なんだよな。

会場全体が激しい盛り上がりをみせ、曲のシメもしっかり行われ、会場からも熱く大きな拍手が起こりそのまま終わるような雰囲気のステージ。足元がフラフラ、息も絶え絶えになりつつそれでもまだ、これで終ったら物足りない!と感じていると、

まだまだこんなもんじゃ終らないぜ!心臓が止まる直前まで行くぞ!!!

と頼もしいリーダーの言葉。

そして始まったのが嵐に住む人!!
よっしゃ!待ってました!!!体力的には限界ギリギリだけど、精神的な部分ではまだまだ余裕綽々だったので嬉しくてたまらない。脳の一部分では「勘弁してよ〜」って叫びも聞こえていたけど、そんな思いは挟んで捨てろ踏み潰せ!!
私より1歳と42日若いだけのアッキーがあれだけステージで飛び跳ねて踊って歌い続けているのに、負けてなるものか!!

イチローさんの激しいドラムソロに続いては、恒例のお楽しみかけ合いタイムに突入。
物凄くノリが良いので、今日は何の心配もいらないと安心しているアッキーに続いてラッセーラースイスイエラヤッチャエンヤコラの御馴染みのかけ合い。
そしてイッチョメでは浜ちゃんがものすごく頑張ってジャンプをしている!エミエールの時よりジャンプが高くなっているぞ!一緒に跳びながらそんな浜ちゃんに心の中から声援を贈る。

そんな必死の形相で跳んでいた浜ちゃん、続く名古屋恒例ジャンジャンバリバリのかけ合いが始まった途端、物凄い笑顔で速攻でフリを始めたのが可笑しくてたまらない。あんなに他のフリでは恥ずかしそうでやるのを躊躇していたというのに。さすが愛知県出身だけの事はあるな!

そしてアッキーが、今日は3月5日だからサンゴの日だと客席に背中を向けて背中を指さす…そこにはサンゴのプリントが。おお!だから今日はそのTシャツを着ていたって訳か!!仕込みが凄いぞ!まずは

サンゴ!サンゴ!サンゴ!サンゴ! のかけ合いがテンポ良く始まり、それが

サンゴ!サンゴ!サンゴ!じゅうご!! に変化。さらに、

サンゴ!サンゴ!サンゴ!オギャァ〜!!

って来た日にゃぁ〜客席はもちろん、ステージ上のメンバーまでも大ウケ。
ウケつつもしっかりかけ合いを続ける会場にアッキーはとても嬉しそうに、リズムに合わせながらステージを左右に動き回り、いつしかかけ合いの言葉がクマノミ、オニヒトデ、アメフラシなど海の生物に変化。物凄く言い難い!指揮を取っているアッキーですら時折噛んでしまって笑ってごまかしていたりして、会場が一体となった感がなんとも楽しい。

そして、

 我は海の子、しらなみの 与論で生まれた問題児!!

と自らの事を歌った爆笑替え歌を力強く歌いきり、頬っぺたに人さし指を突き立てたぶりっ子ポーズをしてまたもや会場を爆笑の渦に巻き込む。今日のアッキーの壊れっぷりは最高!!

かけ合いのシメはいつものようにワッショイ
リーダーのシャウトで曲に戻ってもアッキーの激しさは変わらない。私も負けてはなるものか!とクラクラしながら跳び続けていると限界ギリギリか、目の前が白くなってきてヤバヤバ。

いつも以上にこれでもか!とばかりに気合いの入った曲のシメが行われたものの、まだまだ終らずゼロからの始まりに突入。
私を殺す気か!?なんて心の中で呟いてしまう。それでも不思議と身体は曲に合わせて動いてしまう訳で…私の限界はどこにあるんだろう??
ドラムセットのどこかのマイクの位置がずれてしまっているのか、イチローさんが叩くたびに目の前のスピーカーからノイズが耳にガンガン。誰か早く直して!!と思うもののスタッフさんは誰も動くことなく…

そして遂に本編が終了。メンバーがまだステージにいる状態で始まるアンコール。
みんな気が早すぎるぞ!!気持ちは凄〜く分かるけど、とりあえずメンバーに温かい拍手や声援を贈ろうよ〜

そんな会場の熱いアンコールに答えてメンバー登場。
言うまでもなく再び湧きあがる会場にリーダーもヒートアップ気味!
いつものようにリーダーに紹介された浜ちゃんがベースソロ。だんだん長く力強くなっているのが可笑しくてたまらない。もちろん私たちの声援も回を重ねるごとに大きく熱くなってしまう。
そんな中、ふとリーダーが

最近俺たち、さおブラザーズって言われてて…

思わず笑いが湧き起こる会場、アッキーもそんなリーダーに「何言ってんだ!」とばかりに持っていたタオルで叩くように突っ込みを入れる。するとリーダー、

ギターとベースって意味だよ、何を想像しているんだ!

と客席に向かって真面目な表情で諭すように言い放つ。つちのこネタですっかり“シモ”に関して敏感になってしまっている会場からなるほど!と納得の笑いが起こる中、みんなと同じようにそっちの想像をしてしまっていたアッキーが悔しそうに苦笑いしている様子がたまらなく可笑しい。

そう言いつつも、アッキーの紹介では夜のつちのこでおなじみ!としっかり“シモ”に走って笑いを起こすリーダー。アッキーもさっきの仕返しか?そんなリーダーに回し蹴りを炸裂させる。さらに

 この人の前に道はなし!!

なんて言われたアッキー、リーダーに突っ込むジェスチャーをしつつ、イチローさんのドラムのリズムに合わせて歌い始めたのは、ボサノバ調の曲。なんて曲なんだろう??とナゾだったのだが、後から聞いた話ルパン三世の不二子ちゃんのテーマ曲だったらしい。
これまたなんとマニアックな!!!

しげるさんから三線を受け取ったアッキーが会場に集まったみんなにお礼の言葉を。温かい会場からの拍手に包まれてアッキーが話し始める。
自分は南の島・与論で生まれて、相馬は青森、イチローは山口、そして

浜ちゃんは転々としてますけど…

みんな真剣に聞いているのに、まだまだ笑わせてくれる。
その時の浜ちゃんの“えぇ!??”って驚いた表情がこれまた可笑しくて、しばらく笑いが止まらなくなって大変。

あちこちで笑いの余韻が残る中、みんなバラバラなところで生まれ育ったとしても全ては海で繋がっているんだと話すアッキー。その言葉に思わず笑いを忘れて感動。
そんな繋がりを歌ったという黒潮の道へ。

またまた新曲!!ミディアムバラードなほんわかと温かい気持ちになる三線の音色がとてもピッタリ合った素敵な曲。途中のリーダーのかけ声もたまらなく良い。
これまたコブのナンバーにとても素晴らしい曲が加わってしまったぞ!!

新生コブツイとしてスタートして7ヶ月、新曲がいっぱい生み出されてきて次のリリースが待ち遠しい今日この頃、どの曲が次のシングルになるんだろう?とつい考えてしまうのだけど、今の世の中で誰にでも愛される曲を出すのなら、この曲をシングルとしてリリースしても良いんじゃないの!?なんて勝手な思いを巡らせてしまう。

物凄い感動をひしひしと味わっていると、始まったのはマーブイユシ〜魂寄せ〜のイントロ。感動をさらに増幅させるシチュエーションに泣きそうになってしまう。
それでも泣かずに済んだのはアッキーが何度も歌詞を間違えまくったから。自分の生まれ故郷・与論の言葉で歌っているのに間違うってぇ!!!!東京に完全に魂を売ってしまったのか!?私は悲しいぞーー!

まぁそんな事はいつもの事なので大目に見て、気持ちよくこの曲をめいっぱい満喫する。踊りまくりのまくりまクリスティ〜会場中が南の島のイベントにでもトリップしたかのような熱気に包まれる感がたまらなく好き。
大きな声援に包まれながらステージを去るメンバー。

もちろん再度アンコールに挑戦!会場には曲が流れ始めてしまっているけど、誰も帰ろうとせずめいっぱい声を張り上げてメンバーの登場を待つ。ここまで来ると疲れとか苦しさとかすっかり忘れてしまっている。
そしてみんなの想いが通じたか、メンバー登場!湧き上がる会場。

すかさず演奏が始まる。軽快な音楽に乗ってアッキーが登場!しかも首に巻いていたバンダナをギャングのように顔に巻いているじゃないか!何をしたいんだ!!
すぐさまそれは外されて、みんな楽しんでる?なんて会場に気さくに問いかけつつ、もうフルコースは終ったんだから、みんなたのむよ〜とわざと険しい表情で会場を睨みつける。

そして歌い始めたのは“また会う日まで”。相変わらず険しい表情で、

涙を拭いてくれよ!ここはファミレスじゃないんだよ、別れ話は禁物なんだよ!

と、訳分からない事を言い出すアッキー。
そのままリズムに乗って5月のワンマンの告知。ツアータイトルの「ジパング三角絞め」を

  意味分かんねぇよ!!

と自ら突っ込む。
ワンマンではまた新曲も用意するとか言ってるし!!コブ全力疾走し過ぎだよ!!ってか、リリースはどうなってんの!??

次のワンマンライブの日まで元気で居てください!と運命船サラバ号出発へ。
待ってました!この会場でこの曲を演らないでどうするのよ!正直な所、この曲を聴くため、楽しむために今日はここに来たようなもんだから嬉しくてたまらない。
最後の最後に持ってくるあたりやってくれるやん、コブ!好きだーー!!!

思考とか全てが吹っ飛んで暴れていると、アッキーが目の前にやってきて客席に身を乗り出して後ろの方の人と握手をしようとしている。私らコアなファンは素通りかい!なんて突っ込み入れつつも、後ろの人がアッキーと握手をしやすいように身体を反らしたりもして。
そんなアッキーを目指して後ろの人たちが大きな波になって押し寄せてくる!ふと隣を見ると、後ろからの波とアッキーに挟まれた相方が!しかもやばい所に密着しているじゃないか!!!なんて羨ましい光景!!!

そんな事があちこちで起こりつつ、恒例のみんなでハイハイ!のかけ声の時間に。
サラバ号の実況録音篇がこの会場で収録された事を話し、当時収録のために2回歌った事をバラしたりしながら、その時に来ていた人に挙手をさせるアッキー。
私も気になっていたので後ろを振り返って見ると、悲しいくらいまばら。

そんなデビュー当時からずっと応援している人達を尊敬しつつも、その収録の場に居たって事を羨ましいと思っていると、

心配するな!今のほうが最高だから!!

とのアッキーの言葉にノックアウト!そう、過去じゃなくて、今が大切なんだ!そして未来も。ずっと応援していくぞ!そしてコブの歴史に残るような場面に自分も居られるように全力でついていくぞ!!
会場中が一体となった「ハイ!ハイ!」のかけ声に続いて、アッキーが有終の美を飾りたい!と言っていきなり歌い始める。

 懐かしいものを用意したのさ俺は〜
  懐かしいものがここに無いじゃな〜い?どこにあるのかな〜??


と、だんだん半笑いになりながらステージ上を右往左往している。今度は何をしようとしているんだ?と見守っていると、しげるさんが笑いしながらギターアンプの後ろを指差している。
歌い続けているアッキー、それに気付いて

 それ!それ!それ!それだ!

と、まだ歌いながら、アキラ砲を手に取る。いつもとは違う場所に置かれていて見つけられなかったのね〜会場中爆笑状態。
いつもはこっそり手に取って隠し続けているものの、今日はそう言うわけにはいかず手に持ったまま。こんなハプニングも楽しい!
おかげで気になっていたアキラ砲の発射台に書かれた文字まではっきり読む事が出来てラッキー!「ワルサーP3.0」がアキラ砲の正式名称らしい。

そのアキラ砲が発射されてさらに会場はヒートアップ!もうどにでもなれ!とばかりに激しくジャンプ!ジャンプ!!
これだけたくさんの人が集まっているにも関わらず、モッシュがほとんど起こらないライブってのもコブならではかな。みんな自分の位置で自分なりの楽しみが出来る人たちなんだなって。おかげで私もめいっぱいコブライブを跳んで踊って楽しめて幸せいっぱい。

最後のシメでアッキーがモニターの間にしゃがみこみ、左右のモニターに手をかけて身体を持ち上げて何かをやろうとしたものの、思うように行かなかったらしく断念。
最後まで何をしたいのか分からないそんなアッキーにますますメロメロになってしまう私は変!?

物凄い熱気に湧き上がる会場からの大きな拍手と声援に包まれて、全てが終了。
ホッと気が抜けた瞬間、足がガクガクして立っていられない状態に、人格破壊だけじゃなくて、身体まで破壊された気分。

5月のワンマンライブがますます楽しみになってしまったのは私だけではないはず!良いものを見せてもらった!コブも見に来ていた人たちもみんな最高!!ハートランド万歳!
またいつかここの会場でコブライブが見れると良いな…



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