ザ・コブラツイスターズライブレポ

コブツイサファリパーク
2004.1.24(土) ルミエール府中 あすかホール

待ちに待った久っしぶりのワンマンライブ!
タイトルがこれまたそそるものがあって、何日も前からコブ友たちといろいろ勝手に想像して盛り上がり、“サファリ”ってタイトルから迷彩柄やアニマル柄のものを身につけてライブに臨もう!って事に。

いろいろ準備をしていざ会場へ!!
このイベントは、音楽やコンサートなどの制作を学ぶ東京工学院専門学校の生徒さんたちのサークルの卒業制作との事で、イベントに携わるスタッフはほとんどが学生さん。

どこの社会でも学校でもそうであるように、このイベントに関わる学生さんもさまざま。同じ希望を抱いてこの道に進んではいるんだろうけど、入場前から気合いが入ってバリバリ動く頼もしい学生さんもいれば、これを済ませれば卒業できるんでしょう〜なんて適当に流している暢気でちょっと頼りない学生さんもいて見ていてほのぼのした気持ちに。
そんなあたふたする様子を見て、どっちかと言えば、こういう場面では彼らよりライブ参戦慣れした私たち客の方が段取りなどが分かっているのかもな…なんて思いつつ。

マングースの先行チケのおかげで幸いにも早い番号をもらっていたので、一番前のほぼ中央の席をゲット!そう、今日は立派な座席のあるでっかいホールでのコブツイライブなのだ!!
いつものこじんまりとしたライブハウスとは違って大きさも雰囲気も全然いつもと違う。これがまた新鮮で楽しい。最前とステージまでがロープで区切られていて1.5mくらい離れているのはちょっと寂しい空間。

会場にはアフリカンな曲が流されていて、まさしく“サファリ”。
でっかいステージには白くて薄い紗の幕が下ろされていてその向こうではローディさんが最後のチェックをしている模様。

客電が落とされ、静かに流れていたアフリカンな曲のボリュームが上がり、紗の向こうのステージにメンバー登場!リーダーと柄違いの袖なしの法被を浜ちゃんも着用していてあちこちから歓声が起こる。凄い似合ってて素敵!
イチローさんは黒っぽい(ワイン色?)シャツを着ている?

最後に登場したアッキーに更なる歓声が!麦わらっぽい帽子を被り、麻っぽい半袖シャツ(おそらく『甦る』PVで着ていたのと同じ)を腰の部分でベルトで絞り、チノパンは折り曲げて膝丈に。全てアイボリー系にまとめたファッションはまさしく“サファリ”ないでたち。
首からかけた大きめの数珠のような何連もの首飾りはさておき、一緒にかけているのは100均で売ってそうな小さめの双眼鏡??日本からやってきたアフリカ探検ツアーの人いらしゃい!ってなスタイルがこのイベントタイトルにピッタリでナイス!

頭上からの薄暗い照明が定位置についたメンバーを幻想的に照らす。
そんな中、メンバーのセッティングが終るのを確認してアッキーがおもむろに左腕を前に伸ばし腰をかがめる。と、それを待っていたかのように同時に始まったのは運命船サラバ号出発

もしや!と思いつつも、いきなりそう来るか!!と、やや置いて行かれ気味で焦りまくり。
広いステージを右へ左へ大移動して暴れまくりながら歌うアッキーを目の当たりにして一気にテンションも上昇!会場の雰囲気もガガーーンと熱くなった様子で嬉しくなる。楽しそうなメンバーの姿を見ていたらホールでのライブもたまには良いんじゃないかな?なんて思ったり。

ようこそジャングルへ!と言うアッキーのシャウトに続いて始まったドラム…うがぁ!!からまる糸じゃないか!!
久しぶりで、しかも今日はワンマンなんだぜぇ〜毎日パワー満タンなアッキーはともかく、最初っからこんなに飛ばして大丈夫なのか!?無理無理!なんて思いつつも身体は条件反射のように曲に合わせて動いてしまう。座席と座席に挟まれた限られたスペースでジャンプ!ジャンプ!!

同じようにジャンプするアッキー、飛ぶたびにジャラジャラした首飾りが胸に当たるのか、歌いながら跳びながら気にしている様子。良く見たら首飾りが当たっているであろう胸の辺りが真っ赤っか!アッキーも別の意味で自分の身体に鞭打っているわけか…
そう言えば首にかけていたはずの100均双眼鏡が外されていたぞ!いつの間に!?

曲の余韻もそこそこに元気なアッキーの挨拶。私は2曲目にして既にヘロヘロ状態で声を出すのもままならない。
跳んで歌ったすぐ後なのに、なんでアッキーはそんなに元気があるわけ?そのパワーのカケラ、私にも分けてくれぇ〜!!

そんなアッキー、今日は自分たちと客のみんながどっちが先にアニマルになるかの真剣勝負だと宣戦布告。くっそぉ!負けてたまるか!その言葉で一気に奮起!いくらでも受けて立ってやるぅ!!アニマルになってやる!

今日はいっぱい曲やるから!と嬉しいアッキーの言葉に続いて始まったのは夢の旅人。そしてサクラサク路地裏の宇宙少年と人気のナンバーが連続。
おそらく学校側の資料になるのであろう入場時も回されていたカメラが、ステージ下に出現!アッキーが腿上げなど可笑しな動きをして楽しませてくれている中、ギターソロでステージ前に出てきたリーダーが自分をガッツリ映しているのに気付き、カメラから素早い動きで逃げ回り笑わせてくれる。学生さんに意地悪するいたずら少年のようなリーダーがたまらなく可愛い。

ステージが暗転。浜ちゃんとイチローさんが醸し出す独特の雰囲気の中、アンプの前の暗闇でこっそり(?)着替えをしたリーダーがスポットを浴び御馴染みの曲紹介!久しぶりだなぁ〜ワクワク♪
アッキーはベースアンプの陰に隠れてしばしの休息。
私からは良く見えないアッキーの様子を右隣の相方が事細かに実況レポしてくれて可笑しい…ってか、リーダーの話を聴けよ!!

そんなこんなで抜け忍の恋へ突入!アッキーも待ってましたとばかりにベースアンプの後から飛び出して歌い始める。
いつ聴いても何とカッコ良い曲なんだろう。でも、アッキーのサファリな衣装があまりにもこの曲からかけ離れていて不思議な感じがしてたまらない。

曲中の“摘んだ月見草”の歌詞の部分で、アッキーがふと足元から拾い上げた花…あり!?それはどうみても黄色いガーベラなんだけど…いやいや、月見草だと思わないといけないんだ!と自分に言い聞かせる。ガーベラはとても好きな花だし構わないんだが。

なんて思っていると、袖からいきなり登場した忍者!!!忍者出てきたよーーー!!!なんだなんだ!??良く見たら男女の忍者を二人の黒い忍者が追って戦ったりしてるじゃないか!曲に合わせた演出!いきなりの事で呆気にとられまくり。アッキーはそれに加わることなくただじっと見ているだけなのも妙に可笑しい。
忍者役の彼らは真剣にやっているんだろうけど、全てを捨てきれてなくて恥ずかしげなのがこれまた良い。やってくれるな、コブ。

もちろん続いては、リーダーの曲紹介から追っ手へ。これも抜け忍を上回るほどの疾走感のある演奏のカッコ良さにクラクラ。
そしてまた登場の忍者!!凄く一生懸命やってるんだろうけど、折り紙で作った手裏剣の投げ方も物凄く中途半端で素人っぽくって手作り感が溢れまくっているのが良い!物凄い演奏を繰り広げて会場全体を圧倒しているコブとのミスマッチがたまらない。学生さんたち頑張れ!!

曲が終わると同時に発せられたリーダーの低いふっふっふっふ…の笑い声が余韻となって響く。最後まで心憎い演出!

圧倒されまくりだったのか、息を呑んだように静まり返る会場に今度はアッキーのふっふっふっふ…
一気に会場の雰囲気が穏やかになってあちこちから笑いが起こり、みんなからホッとした空気と共に湧き起こる大きな拍手。そんな雰囲気を察してか、アッキーも素晴らしい空気が会場全体から湯煙のように舞い上がってると表現。

デビューして5年、いろんな曲をやってきたけど、音楽は水のようなものだと考えているとアッキー。激流のような曲はやる気が湧いてくるし、せせらぎのような曲は心が癒されるかもしれない。そんな自分たちの作ったいろんな曲が聴いている人たちの生きるヒントになれば良いなと思って歌っていると。

癒されるかどうか分からないけど、さらさらした曲を…との事で甦る人々へ。
アッキーは自分たちの音楽に関して“癒される”と言う言葉はあまり使いたくないそうだけど、穏やかな気持ちになれる温かな気持ちになれる曲である事は間違いないと思う。人それぞれ受け取り方や感じ方は違うけど、それが“癒される”って事で良いんじゃないかな。

コブと出逢って間もなくこの曲に出逢い、いろんな事があって私自身コブツイの数ある曲の中で一番思い入れのある曲でもあり、今後、もっといっぱい素晴らしい曲は生まれてくるだろうけど、これからもずっと歌い続けて行って欲しい大切な曲。

ライブではいつもこの曲でアコギを弾いているリーダー。今日はギタースタンドのようなものにアコギをセッティングしてプレイ。
とても弾きにくそうな感じに見えて気になってしまう。演出的に何か訳ありのことなのかな?次の曲への流れ的に仕方がないのかな?…と思って見守っていたのだけど、曲中そんな事は起こらず、しかも次の曲に入るまでのイントロにもかなり余裕があってギターの持ち替えも十分に出来ていた。
どうしてそんな面倒なことをしていたのか、素人の私には良く分からなくてなんだったのかが気になる所。

そして始まったのはいつかの少年。これも久しぶり。
今だから言ってしまうと、リリースされてこの曲を初めて聴いたとき全然ピンと来なかったってのが正直な感想。コブツイらしいノスタルジックさがあって素敵な曲だとは思ったものの、待望のシングルとしてはあまりにも物足りない気がしてしまった。夏なんだし、もっとコブツイらしさの溢れた元気な曲を出せば良いのに!って強く思っていた。

それでもインストアライブにも精力的に参加したりキャンペーンで出演したラジオなどでもこの曲を何度も繰り返し聴いて…そしてしばらくぶりに今日、ライブで改めて聴いて初めてこの曲の本当の良さを痛感、そして感動。
なんだ〜めちゃくちゃ良い曲やん!!…って、あまりにも遅すぎなんだけど、そう感じられた事だけでもそれはそれで良かったという事にしておこう。

余韻に浸る会場の雰囲気をぶち破るかのようにリーダーの元気ですかーー!のシャウト。
客席のほとんどが反応出来ずにリーダーもガックリ気味。それでもくじけずみんなが声を出すまで何度も声をかける。
そして無理矢理でも元気は元気!と自分に言い聞かせるように呟いてリーダーが話を始める。

この間ちょっぴりお酒飲んで帰る時に、これは自転車乗れないな〜と思って…この時点で“ちょっぴりじゃねぇだろう!”って突っ込みが私だけでなくみんなの心の中に渦巻いていたはず。
それはさておきその続き…乗ったら危ないと思って自転車を押しながら歩いていたら、道路の幅が途中で狭くなっていたのに気付かずに自分だけ壁にぶつかってしまったそうで、酔っていたのにこんなに痛い思いをしたのは相当痛かったんだろうなと。くれぐれもお酒は呑まれないようにしましょう!と話を上手く締めくくる。

そんなリーダーにアッキーが

最近、相馬は保護観察が必要になって来ているな

すぐに間違いに気付いたアッキーは

保護観察じゃなくて保護者が必要だな

と、自分の言った事にウケながら言い直す。リーダーは酔っ払うとかなり大変なんだなってのがアッキーの話しっぷりで想像出来て、さらに保護観察処分を受けているリーダーの様子を勝手に想像して笑いが止まらなくなる。
イチローさんはザルらしいし、アッキーも酔っ払うと大変な事になるらしいってのはこれまでにいろいろ聞いてるけど…メンバー全員とんでもないバンドって事だな。

そんなこんなで、お酒は陽気に呑みたいし音楽も陽気に聴きたい!楽しく行こう!!とアッキーの音頭で始まったのは今宵は無礼講
湧き上がる会場に向けてアッキーが口に含んだ水を吹き出す!ふひゃ〜〜っ!思いっきりぶっかかってしまったぁ!アキラ汁!!!でもファンとしてはたまらなく嬉しくてラッキー♪だったりするんだな、これが。

相方が自分の腕に付いたアキラ汁の水滴をペロリと舐めていてアキラ汁を体内に摂取!可笑しくてたまらない!
さらにアッキーはステージギリギリまで前に出て来てマイクを股間に…

アッキーがボッキ〜!??

ひょえーーっ!!!アッキーはそんな事しちゃだめだめぇ!!!でもそんなアッキーはもっと好きだぁ!そんなつもりでやった訳ではないかもしれないけど、腰が砕けそうになるほど笑わせてもらう。
しかも私たちが勝手に作って楽しんでいるフリの一部と全く同じ事をアッキーがやっていたり、ギターソロでリーダーが物凄い千鳥足っぷりを爆裂させてくれたりして笑いっぱなし。

間髪入れずガムシャラ人生へ!落ちそうになるくらい前に出て来て、上を向いて血管が切れそうなくらい気合いを入れたガムシャラーー!のシャウト後、マイクをそのまま大きく開いた口に突っ込んで凄い勢いで横に移動するアッキーのガムシャラっぷりにノックアウト!
アッキーの本能の赴くままの意味不明行動が私たちをますます爆走させてくれる!

でも、暴走したのは私たちだけじゃない!バンドの母・イチローさんがこれでもかとばかりの超爆裂&大暴走!!
ドラムを叩く腕が止まらない!止まらない!!止まらないよーー!!!速すぎてスティックが見えない!ってなくらいのリズムなんか関係なくなっている激烈プレイに、アッキーも負けじと応戦するが、イチローさんの勢いは衰えず。

そんなイチローvsアッキーの闘いに客席は笑いと歓声に包まれ、浜ちゃんやリーダーまでも振り返ってイチローさんを見るほどで可笑しくてたまらない。
イチローさんはこれまでもかなりの暴走を見せてくれたけど、全ては今日の為の準備だったに違いない!!楽しすぎるぞーー!

激しい闘いを洗い流すかのようなリーダーのワウを効かせたほわわ〜んとしたギターのイントロから土の子へ。おバカな踊りがこれまた楽しい。ふと左右を見てみるとみんな一緒に踊っていて可笑しい。
終盤、こいつもサファリパークにいるかもしれない!と、みんなで楽しく“土の子”の合唱!“コブツイワールド”のサファリパークなら、ツチノコやその他の未確認生物もいっぱい居そうだもんな。

続いて七つの海を渡れ〜どんぶらこ〜
前後を座席に挟まれているとは言え、左右は結構余裕があるので、思いっきり跳んで踊って楽しい楽しい!アッキーも広いステージを余すことなく前後左右縦横無尽に走り回って楽しんでいる様子。そんな様子を見てこっちもさらに楽しくなってしまうわけで。

間奏のリーダーvs浜ちゃんのバトルもこの曲の見どころのひとつ!回数を重ねるごとに激しくなっているのが嬉しい。
しかも見た目もすっかり“兄弟”のようで、初めて見た人は浜ちゃんがサポートメンバーだなんて思うまい。しかもひと回り以上もメンバーと年が離れているなんて思うまい…これについて浜ちゃん的にはどうなのか微妙だけど。

そんな二人のバトル中、アッキーは一段高くなったドラムセットの台に上ってイチローさんのほうを向いて踊っている。アッキーはイチローさんとまたバトルをしようとしてるのか!??
そして間奏が終ると同時に曲に合わせてドラムセットから勢い良く飛び降り、歌い始めるアッキーにメロメロ。カッコ良すぎだぁ!!!

そしてアッキーが三線を受け取り東西南北 日本の空へ。激しい曲が続き息も絶え絶え、足はガクガク…でもそんな状況もなんだか楽しくて仕方がなくてジャンプ!ジャンプ!!
間奏で、海の中を表現するアッキー、海!海!などどうわ言のように呟きながらステージ上を動き回る…相変わらず意味不明。

イチローさんのカウントで始まったのはなんと!マーブイユシ〜魂寄せ〜。アッキーが三線をローディ氏に渡さなかったので、何を演るんだろうと思っていたけど、まさかこの曲だとは!思わず歓声を挙げてしまったくらいの感動。ずっとずっとまた聴きたいと思っていた曲なので喜びも倍増!

久しぶり過ぎてかけ声の部分がいまいち自信がないのが情けなく思いつつ、この素晴らしい曲をめいっぱい楽しむ。この曲がシングルとしてリリースされてライブで毎回のようにやっていた頃の出来事が頭の中をグルグル。
最後は会場全員が一体となって歌って踊り狂う。まさに魂踊る激しく熱いナンバー。

この曲の終盤部分、ライブを締めくくるにふさわしい心を揺さぶるような壮大さは何度聴いても鳥肌が立ってしまう。
そんな中、アッキーが腰に巻いていたベルトを外してステージに何度も叩きつける!相方の猛獣使いだ!の突っ込みに、なるほどサファリだからね!なんて妙に納得。
アッキーはそこまで意識してやっていたのか定かではないけど。

メンバーと会場がひとつになって最後のシメ。なんて楽しくて熱くてカッコ良い人たちなんだ!!思わずメンバーの名を呼ぶ声にも力が入ってしまう。
そして湧き起こるアンコールの声。力いっぱい叫ぶ。

しばらく後、再びステージの登場のメンバー!
なんと!アッキーが衣替え。登場までに時間がかかってたのはこのせいかぁ!
緑・黄・茶3色のニットの帽子を被り、ゴールドの蛇柄ピッチピチシャツに蛇柄モリモリジーンズ!しかもお尻に豹柄の長〜いシッポ付き!!それを客席に向かってアピールするアッキーが可笑しくてたまらない。身体に密着した衣装にこのシッポがまるでネコ科の動物のよう。あぁ〜とうとうアッキーがアニマルになっちゃったよぉ〜!!

そんなアッキーの姿に爆ウケしているとリーダーによるメンバー紹介がスタート。

まず紹介された浜ちゃんがいつもより長い長いベースソロを披露!会場からも熱い声援が飛び交う。メンバーみんなも浜ちゃんの事が大好きなんだとリーダーに告白され真剣に照れる浜ちゃんがたまらなくプリティ。

そして御馴染みの紹介でもある“強力中島誉エンジン”と称されるイチローさん。
去年の秋頃から何度もリーダーにそう紹介されている“誉エンジン”ってなんだろう?って検索で調べてみたら、その昔とても人気の高かった戦闘機に搭載されていた高性能エンジンの名前だとか…なるほど!でも分からない人には全然分からない紹介だな。

そんな素晴らしい肩書きの付いた紹介を受けてのイチローさんのドラムソロはナメとんのか!?ってくらいの短さ。思わず短っ!!なんてブーイングに近い突っ込みがあちこちから入るほど。もちろん、イチローさんはそんな事には全く動じずに堂々としたもの。

そして、最近お酒をやめようと思ってると話すと、会場からブーイングの嵐を受けるリーダー。すかさずなんだよ!と怒って返すのが可笑しい。確かにブーイングが起こるのはおかしいんだけどさ、やめるのは身体に良いけど酒の席での面白いエピソードが聞けなくなるのは寂しいもんな〜身体を壊すほど呑みすぎない程度にお願い!

そしてイチローさんの舵取りで始まったリーダーのギターソロに思わず歌いだすアッキー。気が付くともう曲は終わっていてアッキーのみ取り残されてしまう。
今日も完全にイチローさんとリーダーにいじられているアッキーが最後に紹介を受ける。

人呼んで夜のアニマぁ〜ぅル!川畑アキラ〜!!

リーダーのやや巻き舌気味のシャウトとともに、始まる演奏。それに合わせてアッキーが待ってましたとばかりに即興で歌い始める。

 ♪み〜なさん今夜はアニマルになれましたか?
           ア〜ニマルじゃなけりゃ
・・・   撃つぜぇ!

やっぱり訳が分からない。アニマルになってないと撃たれるの??そんなぁ〜〜!!どんな世界だ(…これもアッキーワールド?)。
そう歌っておきながら、動物愛護団体からクレームが来そうだ…とポツリと呟くアッキー。いやいや、その団体じゃなくて警察が動くってよ!!

そんな楽しく愉快なメンバー紹介タイムも滞りなく終了して、アンコールに答えての一曲めはゆらりゆられて
心地良い温かさの漂うメロディとアッキーの歌い方、自然と身体が揺れる感覚がたまらなく気持ち良い。これからの季節にピッタリの曲。鈍行列車に揺られてゆっくりと旅をしたくなってしまう。私の場合は会いに行く好きな人はコブツイだったりするんだけど。しかも行き先は田舎じゃなくて都会が多かったりするんだが…

間奏のギターと三線の絡みがこれまた聴いていて心地良い。
アッキーが向かい合ったリーダーの肩に寄り添うようにして泣くマネ…いったい二人の間に何があったんだ!?素敵な友情を感じる、何とも温かな光景。

ほんわかした雰囲気の会場に響きわたる力強いドラム。これは嵐に住む人!!!
イントロに合わせてジャンプするアッキーがシッポを股間から前に持ってきてブラブラ…だからぁ!アッキーがそんなエロ的な動きをすると私らツボってしまうからダメだって!!
普通に跳んでいても苦しいのに笑いながら跳ぶのは本当に苦しいもん。

イチローさんのいつに無く気合いの入ったドラムソロに続いては恒例のかけ合いタイム。
リーダーがすかさず可愛いアニマル耳当てを装着!その耳当てって、4649号にかなり前から搭載されていたやつじゃないか!いったい誰のなんだろう??しかもリーダー、途中で前後にはめ直しさらに笑わせてくれたりと、サービス満点!

ひたすら今日はアニマルになれ!と言い続けるアッキー、会場のみんなもかなりアニマルに近づいてきたけど、与論の実家で飼っている白い犬の獰猛さに比べたらまだまだ程遠い、人間の仮面を被っている!と熱く煽ってかけ合いに入る。

まずは御馴染みのラッセーラー、スイスイ、エラヤッチャ、エンヤコラ。そしてイッチョメではなんと浜ちゃんもアッキーやリーダーとともにジャンプ!!かなり苦しく辛そうなのが非常に痛々しい。メンバーや一緒に跳んでいる私たちファンの多くよりも断然若いはずなのに〜

続いては、アッキーがいきなり

紅白歌合戦見たか?

と会場に問いかけ。
紅白をメンバー全員で見ていて、“伊藤多喜雄のソーラン節”にひどく感動したとか。私も見たけど、コブのライブを髣髴とさせるようなライブ的なノリが印象的だったもんな。一緒に歌い踊りたくなる衝動は凄かった。

なんでもメンバーはその模様を新年会で見たらしいのだが、紅白見ながら新年会って!?ビデオで見たって事??
そんなナゾを解明することも無く、ソーラン!ソーラン!ドッコイショ!ドッコイショ!のかけ合いで盛り上がる。

熱くなればなるほど垂れ下がってきてしまう中に針金が入っているらしいアッキーの長〜いシッポをリーダーが何度か持ち上げて形を直しているのが可笑しい。さすがA型!そう言うところが気になってしまうのか?
アッキーはそんな事は気に留めずに、次なるかけ合いの言葉の説明に入る。

野獣となるべく雄叫びを上げようと言う事で、昭和が大好きなコブメンバー(アッキー?)が選んだのは笠置シズ子の曲。なんと「ジャングルブギ」と言うこのイベントにピッタリな曲があるらしい。しかも歌詞の中に“野獣の雄叫び”の部分があるとか。
そんなコアな曲、良く見つけてきたもんだ!と感心するばかり…生まれた年代は変わらないのに。もしかして知らなかったのは私だけ??

“野獣の雄叫び”では指揮を取るアッキーの後ろでリーダーと浜ちゃんが肩を組んでかけ合いに参加するほど大いに盛り上がり!最後はワッショイワッショイ!でかけ合いを締めくくる。

エンディングはリーダーがステージ前に出てきて会場をさらに盛り上げる。それに合わせて浜ちゃんも前に出ようとするもののシールドが引っかかって足止め。笑顔でその引っかかった所を外してステージ前へ!
そしてリーダーが浜ちゃんの近くに寄って浜ちゃん側の客席を盛り上げる。そして向こうに行くぞ!ってなジェスチャーで浜ちゃんを従ってリーダー側に移動するものの、またもや浜ちゃんのシールドがどっかに引っかかって動けず…残念そうな浜ちゃんに熱い声援を心の中で贈る。

ガッツリとライブをシメて、ステージを去るメンバーに熱い熱い声援が会場じゅうから贈られる。
イベントの終了を告げるSEが会場に流れるものの、アンコールを試みる!まだ誰も帰ってない!!みんなでもう一度メンバーを呼び出す。
熱い想いが届いたかメンバー登場!!

ステージに現れたアッキーがドラムセットの下あたりに放置されていた100均双眼鏡を取り上げて覗き込み客席を見渡す。

♪くぅ〜〜もぉ〜りガラスを・・・何も見えねぇ!

熱気で曇っていたのか、双眼鏡を投げ捨てるアッキー。その辺の扱いを見ると、やっぱり100均モノだったんだろうか?
それにしても大川栄策がふと出てくるあたり、アッキーもなかなかコア。すぐに“さざんかの宿”だと分かる私もどうなんだろう??

こんなでかい所でライブが出来たことをありがたく思っている…と、協力してくれたスタッフそして客席にお礼を言うアッキーを始め、深々と頭を下げるメンバーに大きな拍手。
このイベントを制作してきた学生さんたちには嬉しい言葉だっただろう。

最後にビシッとやって帰りたい、自分の居場所に…

       ここじゃねぇのかよ!俺の居場所はここじゃねぇのかよ!


渋い顔で一人ボケ突っ込みを炸裂させるアッキーはまだまだ絶好調!!

またどこかの空の下でお会いしましょう!!と始まったのはゼロからの始まり
出だしのワンコーラス歌ったところでアッキーが思いもかけない言葉を。

前に来い!みんな前に来い!!

何!?どういうこと?後ろのほうは結構バラけて見ている人が多かったんで、一番前のロープの所まで来いって事?なんて考えていると、前の方に居た何人もがそのロープを潜り抜けてステージ前に詰め寄る光景が目に!それに続いて後の人もどんどんロープを飛び越えたり潜り抜けたり…凄い状態に!
コリャいかん!と、すっかり出遅れつつ私も柵代わりになっていた1列目の座席を飛び越えてステージ前のアッキーの元へ。

アッキーが物凄く近くなってビックリ!でもステージが高いのでかなり見上げねばならなくて見づらいし、しかも今まで結構余裕で見ていたのが詰め寄せた大勢の人たちで急にギュウギュウになって息苦しい!!
こう言う熱くてたまらないライブも好きなので、いつものようにノリまくってしまうと一気に酸欠状態。以前にも学祭ライブなどで何度かこう言う事はあったけど、このホールもライブハウス化してしまったか、コブさんよ…

アッキーはずっとステージと客席との距離感がとても気になっていたのかもな…詰め寄ったファンの中に倒れこむようにして握手をするアッキーは半身ダイブ状態!こんな光景見たことないぞ!!楽しそうなアッキーを見て、たまにはこう言う無謀な事もアリかもなとニヤリ。

最後、アッキーはボールを投げるしぐさを何度も何度も行って、曲をシメる。
あぁ〜やっぱりワンマンは最高!また全国ツアーでこの楽しさや感動をめいっぱい味わいたいぞ!!!次のワンマンツアーはいつになるんだろう??

着替えを済ませアンケートも書いて外に出ると、コブの機材搬出が行われていた。いつもはワティ氏とローディ氏の二人での作業が、今日は若くて頼もしい学生さん達も手伝っていてワティ氏も嬉しそう。
一生懸命な学生さんたちが率先して作業に加わっている様子が伺えて私まで嬉しくなる。これからが楽しみな金の卵たち、頑張れ!!そしてこのイベントにコブツイを選んでくれて本当にありがとう!!



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