ザ・コブラツイスターズライブレポ

「風地割」
2004.1.22(木) 高田馬場CLUB PHASE

仕事がどうしても休めずに、早退しての参戦。
全国的に冷え込みが厳しい日で、九州地方では鹿児島の方までかなりの雪になっているらしく、昼休みに博多発の新幹線に遅れが出ているという情報を目にしてガクゼン!

コブライブに間に合うように馬場まで行くための乗り継ぎメモを詳しく調べてみると、なんと私が乗ろうと予定している新幹線は博多発!これはいかん!と、もう仕事どころではない状態。
何とか強引に予定より早めに職場を出発。外は激しい風と雪…その中を駅まで爆走して電車に乗り込む。

新大阪発の定時に到着した目的の新幹線に乗れたものの、途中で他の便の遅れが影響して10〜15分ほど到着が遅れるというアナウンスに思わず叫びそうになる。
もう落ち着いて仮眠を取る余裕などもなく、祈るばかり。

その祈りが通じたか、たった3分の遅れで品川着!運転士さんかなり頑張ってくれたみたいでありがたい!大急ぎで山手線に乗り換えホッとしていると、相方からメンバーが会場に戻ってきたというメール。もうすぐ出番って事か!?急に心臓の鼓動が激しくなる!!
馬場に着いて猛ダッシュ!会場が駅から近くて本当にありがたい。

会場に着いて中に入ると、目の前の通路にコブ友たちの姿!みんな歓声を挙げて私を迎え入れてくれて感動。間に合ったぁ!!
時間もあまり無さそうだったので急いで着替えして、再びみんなの下へ。なんでも今日見に来ているコブファンは悲しいほど少ないらしい…あぁ、神よ!

そして先のバンドのライブが終盤を迎えそうだったので、会場の中へ。
程なくしてライブが終わり、そのバンドを見に来ていた人たちがステージ前からどんどん捌けていく…それと入れ替わるかのようにステージ前に行くコブファン。

あり!?本当に少ないよ、コブファン。ステージ前にスタンバイしたのは、顔見知りのコブ友(10人以下)だけ。私もほんの十数分前に着いたばかりなのに、余裕で最前って。あまりの悲しさに会場をぐるっと見回しても、コブファンらしい姿はほんの数人…なんてこった!しかも会場全体に入っている人自体少ない。
平日だし、この週末にはワンマンがあるから、コブファンはみんな今日は参戦を控えていると言うのか?なんとも勿体ない話。

こうなったら、空いているスペースを存分に使って思いっきり楽しもうぜ!!と、みんなで開き直ってみる。
ステージ上では着々とコブライブのセッティングが進められ、メンバーもチェックのためにステージに出てきている模様。目の前に下ろされたスクリーンの端からステージをこっそり覗くと、イチローさんの姿。今日も黒のスーツがビシッと決まってカッコ良い!その下に着ているシャツも今日は黒!ますます渋くなってるよ〜

リーダーもステージに出てギターのチェックに取りかかる。髪の毛にまたパーマをかけたか?毛先がくりんくりんしている。今日は龍がプリントされた濃いグレー系の長袖のTシャツにジーンズと言うあっさりしたいでたち。

スクリーンが上がり、そしていよいよライブの始まり!アッキーもステージに登場!
1曲目は路地裏の宇宙少年。 始まった途端、後方になにやら気配が…後ろや隅に座ってた人たちがかなり前のほうに集まって来ている様子でちょっとひと安心。

今日もアッキーの衣装は凄い!どこでそんな服を買うんだろう??と、とても気になってしまうのだけど、今日はグレーのテンガロン、蛇柄モリモリジーンズの上に白地にでっかい龍がプリントされた長袖のTシャツ。
首周りや袖口には赤いバイアスが取り付けられたデザインでめちゃくちゃ派手ではないんだけど、そのシャツの龍がそれはぬり絵?ってな感じの柄で色を入れる前のよう。

相変わらず微妙なデザインの衣装に、それでもきっと凄い値段とかするんだろうな〜と、楽しませてもらっていたら、いきなりアッキーが目の前に!
柵に腰をかけようとしたのか?でも思っていたよりほんの少し柵が高かったようで上手く座れず断念。今日のアッキーも衣装に負けないくらいぶっ飛んでいて楽しい。

続いては強くなりたい。いつもわりと大人しめにライブを楽しんでいるコブ友が、この曲が始まった途端に歓声を上げてビックリ!この曲がかなり大好きらしい。なんて可愛いんだ!と、その様子を見て微笑ましい気分になる。
ライブ的には名古屋であんなにぶっ飛んだアッキーを見たせいか、ちょっと物足りない感じ…完全に感覚がズレてしまっている!? ラストのリーダーのコーラスのハモリがとても心地良い。前からこんな感じだったっけ?

アッキーの挨拶にもファン以外にあまり反応のない会場…寂しい。
今年最初の名古屋ライブの話になり、ライブ中握手した人が電気を持っていたみたいで手が痺れて大変な事になったと言って私たちは大爆笑。アッキーを痺れさせた本人が今日は来てなくてちょっと残念。そのコブ友の話だと、電気を発生したのはアッキーの方らしいのだが。

そんなアッキー、日ごろからライブなどでも電気には凄くお世話になっていると言う話をし始めたのだが、何を言いたいのかが全く見えない。

 障子だったら穴が開いてしまうから、電気で良かったな

何が何だか訳分からなくて客席はもちろん、メンバーまでも困り果てた表情。それが可笑しくて、でもコブファン以外の人たちは完全に「??」状態。もう収拾不可能。

さらにアッキーは、話したい事がある!と言って話を続けると、イチローさんはドラムセットの陰で爆笑。リーダーも浜ちゃんまでもやや呆れ気味の表情でアッキーの言動を見守っている。
そんな雰囲気を察しているのかどうなのか、アッキーは電気にはお世話になっている事をとにかく言いたかったってようで、

 平賀源内ありがとう!電気うなぎありがとう!電気くらげどうもありがとう!

以上、東京電力からのお知らせでした   


と、意味不明なままシメて次の曲、土の子へ。
アッキーの摩訶不思議ワールドから抜け出せぬまま、いつものようにアホな踊りをして楽しむ。ここまで来たら何でもやれる感覚。恐るべしアッキーワールド。これもまたコブの魅力のひとつでもあるんだけど。

そんな雰囲気が一変して冬の川。 このギャップは何だよ!?きっと周りみんなそう思っていたはず。そう、コブはこんなしっかり歌い上げる曲もあるのよ。今までの事はすっかり忘れてさっきまで訳の分からない事を言っていた人物とは思えない姿のアッキーに釘付け。

でも、今日の浜ちゃんもいつになく男前。衣装はあまり変わってないんだけど、縛った髪の毛や首に巻いたブラウンのマフラーみたいなのや首飾りみたいなのも、いつものシマシマパンツまでもがかなり素敵に見えてきてクラクラしてしまう。
これって、浜ちゃんがコブに染まってきた証拠なんだろうか??

しっとりとした雰囲気を打ち破るべく始まったのが七つの海を渡れ〜どんぶらこ〜。今日は緩急つけまくりのライブ!!ついて行くこっちも大変!
周りにかなり余裕があるので、思いっきり両手両足を広げてジャンプなんかも出来たりして気持ち良いのなんのって! アッキーもステージ狭しと大暴れ!遂には狭すぎて我慢ならなくなったのか、客席乱入!出たぁ!アッキー降臨!!!

遠巻きに見ている対バンファンの人たちを掴まえて前のほうに連れてくるアッキー!かなりノリの良い人もいて、見ていて嬉しくなる。
ラストのはっ!はっ!はっ!はっ!では、みんなで楽しそうにアッキーを囲んで踊る…あぁ、やっぱ今日もライブに来て本当に良かった!!最後まで客席で歌いきったアッキーにみんなが大きな拍手!

と、同時に始まったのは…これは監獄ロック!?
さすが、コブ!何でも出来るんだなぁ!!カッコ良いリズムに乗せて、アッキーが2日後の府中でのワンマンライブの告知に続き、♪みんないっぱい来てくれよ と、替え歌で会場をノリノリ状態に巻き込む!
私たちもみんなでモンキーダンス!名古屋で出来なかった分もまとめて踊りまくる。さらにアッキーの替え歌は続き、

 ♪俺の鞄はハゲている、お前の靴下穴あきだ!
   それがどうしたクヨクヨするな 一緒に踊りましょ!Let’s Rock!!


もはや告知でも何でもなくなって可笑しくてたまらない。時々穴の開いた靴下をライブに履いて来てしまっている私はドキリ!神は何でもお見通し!?でも今日は穴は開いてないはず…たぶん。
アッキーもとても楽しそうなノリノリの雰囲気から、いきなり運命船サラバ号出発へ突入!

そのように入る事は知ってたはずなんだけど、キマッたら物凄いカッコ良い入り方だったはずなのに、出だしを思いっきり外してしまって笑ってごまかすアッキーがツボに入ってしまい笑いが止まらない。とびっきりの演奏を繰り出しつつも、メンバーも全員吹き出してしまっているありさま。この楽しい雰囲気が最高でたまらない。
最初を失敗して吹っ切れたのか、歌詞を間違っても堂々としたもの。逆ギレ気味に暴走してもっと楽しませてくれるアッキー。

そしてこのコブファンの少ない会場で“みんなでハイ!ハイ!”を敢行!
俺たちに力をかしてくれ!と、強く熱く会場に語りかけるアッキー、やる前にありがとう!と言って客席を煽って最初のハイ!ハイ!…あぁ、寂しいものさ!コブファン全員が声を振り絞っても会場中に響き渡らせることなんて不可能。

そんな状況にアッキーがしみじみと

  最初のノスタルジーは寂しいものだった...

と、空を見て語りさらに会場を煽る。ノスタルジーって…

2回目からはリーダーも加わり心強くなる。やっぱ男子の声って頼もしい。
それでもまだまだ参加してくれる人は少ない…そんな様子を見て、手だけでも良いから挙げてくれ!と懇願するアッキー。そしてやっと何とか半分くらいの人が参加してくれたようで、

 クラスの半分が賛成したような感じ?俺、あと一歩で副委員長!?みたいな

何で副委員長!?と、思わず声を合わせて一緒に突っ込みを入れてしまった私と相方。すかさずアッキーは、会長を経験した事がないからと説明。
そしてロックバンドのボーカリストになっているのも、きっとそのせいなのかも知れないと。

後はもう力いっぱい声を上げてハイ!ハイ!後ろの人たちもみんな楽しんでくれたのかなぁ??
リーダーがかけ声に合わせて、両手でパンチを繰り出しているのを見て、私たちも真似して楽しむ。空手の練習みたい。

最後のシメでアッキーが腰を激しくグルグルと、いやらしい動きを繰り出してクラクラ!モリモリジーンズでそんな事しちゃダメだよ、アッキィ〜〜!!
最後まで思いっきり楽しませてくれてライブはあっという間に終了。今日のアッキーもぶっ飛んでて素敵だったなぁ〜客が少なくても全力のライブを見せてくれるコブにも大満足。

トリのバンドのファンの人たちと場所を交代してロビーに向かう途中、今日初めてコブを見た様子の兄ちゃんたちが凄く良い笑顔で「楽しかった!!最高!」って言っているのを見て物凄く嬉しくなり、そうだろう!って思わず肩を叩きたくなる衝動をぐっと堪えてすれ違う。

着替えを済ませて、外も寒いのでそのままロビーでドリンクを飲みつつアンケートを書く。
ロビーのモニターではトリのバンドのライブの様子が映し出されている。そんなにお客さんどこにいたの!?ってくらいかなりたくさんの人が居てビックリ。

ライブの余韻でコブ友たちと楽しく語らっていると、千松社長が登場!
ちょっとお疲れのご様子だったけど、相方とコント(?)を繰り広げて楽しませてくれる。社長の今年の抱負は、相方や私たちよりコブライブに多く参戦する事らしい。負けないように頑張らないと!!

イベントも終了したところで、外へ出て御一行様のお見送り待ち。
4649号が大変な事になっていて、他人事ながら焦ってしまう。でも、ファンとしてそれには気付かないフリ。もちろんワティ氏やローディ・しげる氏に突っ込むなんてもっての他…そうしたい気持ちはかなりあるのだけど、ぐっとガマン。

今日は珍しくコブ御一行様は徒歩で駅の方へ移動。私たちは会場の前にとどまって見送る。
明日も仕事なので、今回も相方車にお世話になって帰宅。今日になって急遽参戦を決めた愛知のコブ友も一緒で賑やか。

無事ライブに間に合ってホッとした一日。でも、もうこんな焦るような参戦は嫌だ!!でも次の馬場ライブも早退参戦なんだよなぁ〜とほほ。



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