ザ・コブラツイスターズライブレポ

「風地割」
2003.11.13(木) 高田馬場CLUB PHASE

上手い具合に12月のコブライブのチケット発売日が重なったので朝一の電車で浜松に向かって相方車で上京。

会場売りのチケットを購入するため大岡山へ行ったものの、おそらく会場であろうビルは工事中。看板も出ておらず本当にその場所なのか不安だったので、作業中のオッチャンに聞いてみたら間違いないらしい。

会場売りすると言ってもこんな所で出来るのか?と不安になり工事中の会場の中におそるおそる入らせてもらうと、確かにライブハウスらしい作りにはなっているけど誰もいない。
チケ発売は16時からなので相方は車を高田馬場の駐車場へ止めに行き、その間独りで待っていると会場のスタッフらしいお兄さんがビルの地下に入って行きひと安心。

相方も馬場から戻り、無事チケもゲット!その場でチケをプリントアウトして渡されたのには驚き!スタッフのお兄さんも良い感じの方々でライブ当日が楽しみになるが、こんな状況で12月2日のオープンに間に合うのか?と余計な心配をしてしまう。
ってか、たくさんの人がチケットを求めて並ぶと予想して早めに行ったのに、チケ購入時は私たちと別の日のチケを買いに来ていた兄さんの2組だけだったってどういうことよ!

その後、高田馬場に向かい、ギリギリに会場着。

本日参戦のコブ友たちと歓談していると、開場しました!の声…えっ!今日は整理番号は関係なしなのか!?早い番号を持っていたものの、たくさんの人に先を越されてプチショックを受けて入場するが、ステージ前に行くと先に入ったであろう人たちは誰もいない…神隠し!?
しかも開場時間がかなり過ぎても顔見知りのコブ友数人以外はほとんど客がいない状況に笑うしかない。

程なくして最初のバンドのライブが始まるものの、会場はガラガラ…大丈夫なのか!??
イベントが進むごとに人はだんだん増えて行きほっとするものの、コブファンの姿はあまり増えてない模様。

本日のイベントにはコブも入れて全部で6バンドが出演。
いろんなジャンルの個性的なバンドばかりでひととおりライブを楽しませてもらったが、一番印象に残ったのは倭製ジェロニモ&ラブゲリラエクスペリエンスという神戸の大所帯バンド。

ボーカルの兄ちゃんが良い味出しているのと、ホーンセクションを交えてのパフォーマンスで盛り上げ上手!思いっきり楽しませてくれた。機会があったらまた見たいバンドがまたひとつ増えてしまった。
今年はコブの対バンで、いろんな素敵なバンドに出逢えて濃い一年だったよなぁ〜


そんなこんなで最後は待ってました!コブの出番。
コブの前に出たバンドのライブ時は物凄い数のファンがいたのに、終わったらほとんどみんなロビーに大移動…切ない気分になりつつ、小数のコブファンでステージ前を固めて開演を待つ。

ステージ前に降ろされたスクリーンが上がると、そこには既にメンバー全員がスタンバイ。
拍手の中、アッキーが手にした三線を弾き始める。先日の愛学祭と多分同じ曲。静かな雰囲気が漂い、演奏が終わると同時に力強くドラムが叩かれ東西南北 日本の空が始まる。

雰囲気が一変!ステージから客席にせり出して演奏するフロントの3人。
やっぱライブハウスはメンバーが近くて嬉しい。ジャンプしつつ目の前至近距離のアッキーに今日もクラクラ。イヤサッサ〜 の掛け声に嫌でも気持ちが高ぶってしまう。

この会場は、新生コブの出発となったところ。今日のアッキーは帽子がバンダナに変わり無精ひげや胡散臭いサングラスはなかったものの、他のメンバーも含め衣装はあの日とほぼ同じ。
ハマサキ君は久しぶりに帽子&サングラスが復活して色男ぶりにますます拍車がかかっているぞ!

そんなハマサキ君、リーダーと目を合わせてニッコリするお決まりの場面でちゃんとリーダーを見るものの、今日はリーダーが忘れていたのか実現ならず…ちょっと寂しげなハマサキ君の表情が目に焼きついてしまう。

間奏に入る前にアッキーが息止めちゃうよ〜と言って、ふぐのように頬を膨らませて背中を丸めてステージ上をゆっくりと移動していて笑わせてもらう。いいぞぉ!!
相変わらず歌詞を間違えてしまうアッキーだが、間違えをごまかしたのが「君たち愛する人たち」と聞こえて密かに嬉しい気持ちになってしまう…罪な男よ。

それにしても、定期的に参戦しているおかげですっかりライブ仕様の身体になっているはずなのに、曲が終わった途端激しい息切れに襲われて自分が情けなくなる。

自分達のライブを待っていた人もそうでない人もお待たせしました…と前置きをして挨拶をするアッキーに大きな歓声。ライブ前にテンションを上げるために新宿歌舞伎町へキルビルを観に行ったと話すアッキー

 今の俺の気持ちは 皆さんをたたき斬りたい気持ちです!

と、いきなりの強気の発言に誰もが一瞬反応出来ずじまい。
しーーんと静まった中、リーダーもイチローさんも険しい表情でアッキーを見つめるのみ。

そんな雰囲気を察してか、アッキーは自分はそんな殺伐とした人間じゃないと言い訳して、実は先端恐怖症であると告白。
指をさすときは上に上げて欲しいと話す隣で、お約束のようにすかさずアッキーに指先を近づけるリーダー。止めろ! と言われ、さらにギターのネックをアッキーに向けるリーダーは容赦ない。

それを振り切り、先端恐怖症や閉所恐怖症、男恐怖症や女恐怖症、あらゆる恐怖症を克服した楽しいライブにしたい!と言うアッキーにみんな笑いつつ拍手と歓声。今日のアッキーは最初っからぶっ飛んでて最高!!

そんな俺達の熱い想いを聴いてくださいと始まったのは夢の旅人
新生コブになって始めてじゃないか??回を重ねるごとにどんどん披露できる曲が増えて行って嬉しい限りでしみじみしていたのだけど、途中何かが違う…ベースか?ギターか?明らかに何かが違っているのだけど、もう温かく見守るしかない。

テンポの良いイチローさんのカウントで久しぶりのドブの中でも光は当たるへ。
8月にこの曲を初めて聴いた時はただただ曲と歌詞を噛み締めていただけだったけど、今は力強く拳を上げて一緒に歌える、思わず全身に力の入ってしまう大好きな曲になっている。リーダーの歌声にもかなりの気合いが入っているぞ!

間奏でアッキーが明らかにキルビルの影響なんだろうな〜と思わせるキレの良い動きを披露、思わず見入ってしまう。カッコ良すぎる!!

続いては土の子。特徴のある冒頭のギターが始まると思わずニヤリとしてしまうのは私だけではないはず。曲調が楽しげなだけでなく、どんどんいろいろと新しい振り付けをファンの間で考案して楽しんでいるから。
まだまだ改良や練習は必要だけど、それがまた愉快だったりもして。そして今日は見に来れなかった多くのコブ友の想いも一緒に両手で「投げキッス」を飛ばす…毎回どんどんエスカレートしてしまっているのが可笑しい。

この曲でもアッキーはギターソロを繰り広げるリーダーの後ろで怪しげな舞を披露して楽しませてくれる。みんなで「土の子」の合唱の時にはリーダーまでも腕を蛇のようにして踊っていてメンバーも踊りまくり!そりゃぁ〜私らも負けてられんよな!!
その合唱の最後、俺達は田舎者だよな?と訛りバリバリの「土の子」を歌ったリーダーとアッキーに後ろの方で見ている人たちからも笑いが聞こえてくる。

さらに今日は間違いなく出来た「男の子」のフリの時、ふとリーダーと目が合ってしまう。私たちのアホな踊りを見てしまい、こりゃいかん!と思ったのだろう…笑いながらすぐに目をそらしていたリーダー…ごめんなさい。

曲後、激しく全身に力を入れているアッキー…物凄くためてためてガムシャラぁぁぁ!!!!のシャウトでガムシャラ人生へ。汗びっしょりになって歌うアッキーがもう眩しくて仕方がない。
凄い気迫のアッキーに触発されて、私も思わず全身に力が入ってしまう。

でも、気合いが入っていたのはアッキーだけではないのだ!先日の愛学ライブのサビの時にもかなり気合いの入ったドラムを魅せてくれたイチローさんが、その時以上の迫力のあるドラムで度肝を抜いてくれる。
リーダーも思わず振り返って親の敵!とばかりに叩いているイチローさんを見て笑ってしまっているほど。私の位置からはその姿をアッキーが遮っているので見えないのが残念なところ。

最後のガムシャラ!のジャンプもメンバーの気迫に負けないくらい跳んださぁ!あぁ、跳びまくったとも!!

そして間髪入れず始まったのは運命船サラバ号出発
命の水を補給する間も息つく暇さえもくれない今日のコブ、こうなったら死ぬまで付き合ってやる!!いつも以上に激しく動いてやるーー!!苦しいんだけど、すっかり通り越して楽しくて仕方がない。

恒例の「みんなでハイ!ハイ!」の説明に入ったと同時に曲に合わせてリーダーが陶酔しきって踊り始める。それがたまらなく可笑しくて、アッキーの説明も聞かずに笑いまくる私たち。 今日はリーダーもぶっ飛んでしまっているぞ!!
そんな踊り続けているリーダーを見て、何も言わなくても乗っているやつもいるからとアッキーも呆れ果てつつ、「ハイ!ハイ!」に入るが、案の定参加しているのは前に集まっている私たち少数のコブファンのみ。

そんな状況にまた出ました!アッキーの意味不明発言…

 最初から出来るのは、何回も俺達のライブを見ている人たちか
            CDの中に恐ろしい声を聴いている人か、勘の良い人…


恐ろしい声を聴いている人ってぇ!!もう突っ込みどころ満載!
さらにアッキーは加速!アイドルコンサート並みにやるように指示し始め、

 俺達がアイドルバンドになるかどうかはみんなにかかかっている!!

と言い出してしまう。同時に「嫌だ!」と言う相方の叫びが会場に響いて可笑しい。

何を目指そうとしているんだぁぁ!!なんて突っ込みもしつつ、アッキーに従って「アイドルコンサート並み」を目指して「ハイ!ハイ!」を叫ぶと、両腕両足を広げポーズをキメるアッキー…どう見てもアイドルのポーズじゃない!

何とか会場に集まった人たちも参加してくれたようでアッキーも満足げ。
最後はいつものアッキーステップが炸裂!すかさずリーダーも一緒に真似し始めたものの、途中で断念!アッキーステップはやはり超難解・高難度レベルのようだ。シメでも怪しい動きでさんざん笑わせてもらい、ライブは終了。


アンコールの声に答えてメンバー再登場!
勢い良く飛び出して来たリーダーのありがとーーーーう!に大きな声援。そしてハマサキ君の紹介。

カッコ良いベースプレイを見せてくれたハマサキ君に今日はなんとアッキーが

 最近ブリブリ言わせているハマサキです

とポツリ。それには私たちだけでなく、ハマサキ君本人も一瞬目を丸くしてギョッ!とした反応。

そしてアッキーがちょっと俺の話を聞いてくださいと話を始める。
山手線に乗ったらすぐ近くで190cm位の身長の外人さんがピクルスの匂いを漂わせてマクドナルドを食べていて、さらに前の席にはパンを食べている兄さんがいて、そんな二人に挟まれてお腹が減ってしまい、電車を降りてすぐパン屋に行ったものの店が閉まっていて食べられなかったと…そう言うこともあるよね、と寂しそうなアッキー。

そして、寒いから変な人もいっぱい出てくると思うんだけど…と話を続けるけど、話が繋がってないよ!!と混乱していたら、「お前が変な人だよ!」と言わんばかりにアッキーを指さすリーダーに私だけでなくあちこちから笑いが。
でも、そんなリーダーの突っ込みにも目もくれず話を続けるアッキーは、温かい物に触れたいと思う人もいればさらに自分を高めようとしてさらに寒いところに自分を持っていく、そう言う旅の歌を…とそのまま曲へ。

未だにタイトルの分からない新曲
おそらくリーダーの手によって作られたであろうこの曲、確かリーダーが下北半島を訪ねたのはお父さんの故郷に行くためだったとかつてHPで見た記憶があるんだけど、この曲の内容だとリーダーのお父さんはもうこの世から旅立たれてしまっているのかな…これはお父さんに捧げる歌なのかな…実際のところどうなのかは定かではないけど、いろんな想いが巡り巡る。

腹筋が痛くなるくらい笑いまくって楽しませてもらった今日のライブは、静かな雰囲気に包まれて終了。元気にいっぱい暴れて終わって欲しいと言う気持ちがなかった訳ではないけど、今日は何も文句は言うまい。
素晴らしく楽しいライブをありがとう…不思議と妙に温かい気持ちでロビーに移動。


着替えをしてアンケートを書いて外に出て御一行様のお見送り。
4649号への積み込み中なのにも関わらずメンバーが外へ。入りで渡せなかった手紙などをアッキーとリーダーに渡せてホッとひと安心。

メンバーもワティ氏とローディー・しげるさんの手伝いをして積み込みするなんて珍しいなぁ〜と思っていると、すぐ近くでいきなり喧嘩発生!よく見ると、本日のイベントの出演バンドのメンバー同士じゃないか!!ドラムの子がボーカルの子に激しく怒って掴みかかり、殴り蹴り…
その光景を横目で見つつコブ御一行様は黙々と積み込みを続け、何事もなかったように4649号に乗り込みほんの少人数になってしまったコブファンに見送られて会場をあとに。

その後、相方と東京コブ友と3人で軽く食事しに近くの居酒屋へ。
ライブの余韻に浸りつつも、さっき喧嘩していたバンドはやはり解散になってしまうんだろうか?なんて話していたら、そのバンドメンバーがマネージャーらしき人と一緒に隣の席に案内されてきてビックリ!!

バンド会議みたいなものが始まり、思わず聞き耳を立ててしまっているうちに時間はどんどん過ぎ去り、東京コブ友は終電に間に合わなくなるし、私も浜松から乗ろうとしていた夜行に間に合わない事が判明…翌日の仕事に遅刻するハメに。

そんなプチハプニングもあったものの何はともあれ、楽しいライブであった事は確か!
今年のコブライブはあと2本…思いっきり楽しむぞ!!



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