ザ・コブラツイスターズライブレポ

ザ・コブラツイスターズライブ
2003.10.22(水) KYOTO MUSE

平日のライブ、京都なら仕事を早退すれば間に合うと思っていたのだが、職場でちょっと頭に来る出来事があり休みを取る事に決定!
相方が前日23時過ぎに我が家に到着して宿泊。朝9時に相方車で京都に向けて出発となったのである。

のんびり下道を走って昼過ぎに会場着!
そのまま会場前でメンバーの入りを待つが対バンらしいの兄ちゃんたちは続々と来るのにコブ御一行様が来る気配はなし。

15時を回ったところで入り待ちを諦めて、相方がどうしても買わねばならなかった「ブツ」を買いに行く事にしたのだが、四条通り沿いの歩道を少し歩いた所で渋滞の中信号待ちをしている4649号発見!急いで会場前に戻ってメンバーの入りを見る。

今日は手紙も何も用意してなかったので見るだけ…ほんの一瞬の挨拶だけでも不思議と心が幸せになってしまうお手軽人間。
リーダーが手を上げて挨拶してくれたのがなんとも嬉しくて。

その後、四条通沿いを探索して相方の必要としている「ブツ」を探しつつ凄く遅い昼食を取ったりしているうちに、会場1時間前となった。
相方も目的の「ブツ」を購入出来、続々と集まって来たコブ友たちを歓談しつつ開場時間を待つ。

ここの会場は会場売りチケが優先入場なのだが、一般チケ3番を持っていた私が6番目に入れたってどういう事!?嬉しいような悲しいような複雑な気分で入場。
相変わらず快適な空間の会場。今回はアッキーとハマサキ君との間あたりの最前をゲット!
そう言えばこの会場はステージと客席の間にカーテンがあるんだった…

愉快なコブ友たちとわいわい楽しい時間を過ごしていると、客電が落ちてイベントのスタート。

地元のFLAG・SHIPと言うバンドに続き、39ツアーの大阪公演で思いっきり楽しませてもらった三日月ジョンが登場!!
いきなりサイドステップの曲だったので、最前をずらりと占めてたコブファンみんなでサイドステップすると、メンバーが物凄くビックリして嬉しそうで今回も思いっきり笑い楽しませてもらう。

続いては、入り時に既に全員がステージ衣装であろう派手なオレンジ色のスーツを着ていて驚かせてもらったミルクティースのライブ。
紙で作られた3D映画を見るときに着用するようなグラサンをメンバー全員が装着!見た目はちょっとイロモノ系だけど、いやはや演奏は凄い迫力で圧倒されてしまう。

さらに客を巻き込んだパフォーマンスがかなり激しい!前のほうに集まっていたコブファンが次々と餌食になっていくが、楽しくてたまらなくて笑いまくり。
ツイスト踊ったり、ジャンプしたり…コブライブ前にかなりの体力を消耗してしまったのは言うまでもないが、心地よい疲労感。また良いバンドに出逢ってしまった…


そしていよいよコブの出番!!
目の前のカーテンが開き、待ってました!と気合いが入る。と、目の前に仁王立ちしているハマサキ君。すかさずリーダーがおいーーっす!といかりや長介風の挨拶。

えっ!?と一瞬呆気に取られる客席に

 声が小さい!おいーーーっす!!

とさらに煽ると、やっと会場中から大きな返事。いきなりMCなんて、怒髪みたいだなぁ〜と心の中でウケていると、今夜のライブこの曲からいってみよう!!と始まったのは今宵は無礼講

祭囃子のような楽しいイントロと共にアッキーが登場!いきなりこの曲だなんて!と妙にウケてしまう。でも結構オープニングナンバーでもイケる曲じゃないか!!
一気に会場中がお祭りモード!やっと間違えずにはっ!はっ!はっ!はっ!はっ!が出来て、偶然だったんだけどちょっと嬉しくなる。

そのまま路地裏の宇宙少年へ。
いつものように熱いステージを見せてくれるコブだけど、さっきのミルクティースがあまりにも派手なステージを見せつけてくれたのでコブが凄く地味に見えてしまってどうしようかと思ってしまう。
ギターソロ、リーダーとハマサキ君が絡む隣でアッキーが凄い勢いで右足の腿上げをして笑わせてくれる。今日もアッキーぶっ飛んでるな〜!良いぞぉ!!

曲の最後にカニのようなナゾの動きをして私たちをツボらせてくれたアッキーが会場に挨拶。
この会場はベストアルバムのツアーの時にやって凄く楽しいライブハウスだったので、今日も楽しみに来たとか。私たちファンだけでなく、メンバーも同じような印象を受けてたんだなぁ〜と、嬉しくなる。
今日もゆっくり楽しんでいってくださいという言葉に贈られた会場からの拍手に

 温かい拍手…

と小さく呟くアッキー。この会場の雰囲気自体が不思議と温かい印象なんだよな。魅力的なライブハウス。

次の曲、俺達の戦場へ。そして冬の川と続く。
ステージ中央で熱唱するアッキーに今日も釘付け。どちらも聴けば聴くほどどんどん良くなってきているのは私だけ?じっくり噛みしめたい曲。

しっとりした雰囲気が漂う中、アッキーが話し始める。今日は、時代祭りがあると知って楽しみにしていたんだけど、全く下調べリサーチして来なかったのでどこでやってるか分からずに会場周辺を

 時代ぃ〜時代ぃ〜

と言って彷徨っていたらしい。その姿を想像してまたツボってしまう私。さらにアッキーが

京都は平安京が出来て都になったけど、今も京都が都だったら東京へ行かずに済んだのに、朝7時半からクロワッサンにベーコンと卵を挟んだやつで朝食なんかしなくて良かったのに…

と話し続けると、会場中に「??」な空気が漂う。
イチローさんも眉間にしわを寄せた凄い表情でアッキーの後姿を斜めに凝視して固まっているのを発見!後で聞いた話、リーダーも笑えるリアクション取っていたらしいけど、イチローさんに釘付けで気付かず。

そんな雰囲気を察して、いらん話をしてしまったと自分に突っ込むアッキーに相変わらずイチローさんの態度は素っ気なくて笑いが止まらない。
こんなムード満点な京都の夜を満喫したいですと三日月夜へ。そのままの表情でシーケンサーの操作をするところまでイチローさんの姿をしっかりみてしまい、静かな曲なのにしばらく笑いが止まらなくて困ってしまう

暗くなったステージの上、聴きなれたベースとドラムの静かなBGの中、リーダーがアンプに向かってなにやらゴソゴソ。マイクの前に立ったと同時にリーダーにスポットが当たる。
うわ!リーダー衣装替えしてるよ!正確に言えば、39ツアーの時に着用していた袖なしの法被みたいなのを羽織っただけなのだが…それと「大蛇の道」ツアーで着用した忍者の額当てみたいなのも装着。

そんなリーダーがこれまでにない気合いの入った口調で曲紹介を始める。すっかり感情移入されたその力の入った語りっぷりに会場のあちこちから笑いが起こってしまうほど。
そして抜け忍の恋へ突入。リーダーの語りだけでなく、メンバー全員凄い迫力でこの曲に臨んでいるのが伝わって見ているこちらまで力が入ってしまう。

曲後、まだ続くリーダーの語り。逃げる二人を追っている“影”の話をし始めている。何だ??何が始まるんだ?と思ってドキドキしていると、リーダーの気合いの入った声でタイトルを告げられ始まった曲は追っ手
これって「抜け忍」の続編の曲!??しかも「抜け忍」の迫力をも上回ってしまうような物凄い良い曲にビックリ!曲の中の情景が鮮明に見えて、ドラマか映画を見ているような錯覚に陥ってしまう。コブやってくれるなぁ〜ただただ感心・感動するばかり。

会場中のコブファンが同じ思いをしていた事は曲後の反応でしっかり伝わる。
大きな拍手に包まれる中、元の衣装に戻ったリーダーがこの二人は逃げ延びたと思う?と、さっきの曲紹介時とは打って変わった優しい表情で会場に問いかけに思わず起こる笑い。 どうなんだろう??って思っていると、

この続きはこれからのライブに乞うご期待!まだ続いてどんどん長くなるからね!

なにぃーー!これからも続篇が作られていくと言うの??それは楽しみだなぁ〜虎●竜のように、完結に十数年を要するようなシリーズ曲になってしまうんだろうか?コブの新たな挑戦が始まってしまっていると言う事なのか?何はともあれ、今後に期待!
そしてこうなったら是非とも映像化して欲しいと願ってしまう。

そしてリーダーの話は内容を変えて続き、故郷の青森に自分のルーツを辿る旅に出た時に下北半島の寂しい漁村に行き着き出来たと言う新曲(タイトル不明)へ。
出だしがクリスタルキングの『大都会』そのものでビックリ!アッキーがあぁ〜あ〜〜って甲高い声で歌い出したらどうしよう!と余計な心配までしてしまったほど。

壮大でかつ芯の強い印象の曲なのだが、ここに来ての新曲連発披露にビックリするやら嬉しいやら。コブはどんどん前を向いて進んでいるんだな〜とその姿勢にますます惚れてしまい、これからもずっとついて見守って行こう!と改めて心に誓う。

しみじみしていると、テンポの良いドラムが始まる!からまる糸だぁ!!
コブに対する熱い想いを全身全霊込めてジャンプ!!苦しいと言う感覚は二の次、とにかく楽しくて仕方ない。アッキーに負けじとみんなで一緒に跳びまくる。

そして東西南北 日本の空。イントロで腕を振り上げてジャンプすると、ステージ前に出てきたハマサキ君のベースのネックにパンチを喰らわしそうになり焦る。
39ツアーの時ほどではないけど、たくさんの人が見に来ているものの自分の周りは結構余裕があるので思い切って動き回れるのが気持ちが良い。

続いてイチローさんのカウントから土の子へ。
すっかりこの曲の楽しみになっている「投げキッス」、今日はアッキーまでも力強い「投げキッス」を繰り出してくれて可笑しくてたまらない。やっぱり私らがやってたのはしっかり見えてたわけだね…って、会場のあちこちでたくさんのコブファンがやってたら嫌でも目に入るわな。

間奏でもアッキーは摩訶不思議な動きをしてしっかり楽しませてくれる。
それにしても怪しい動きだけでなく曲によってこんなにも歌い方、声の出し方が違うアッキーの表現力の豊かさには惚れ惚れするばかり。搾り出すようなこの曲の歌い方も大好き。

そのまま七つの海を渡れ〜どんぶらこ〜に突入。
ステージ上、アッキーの足元に置かれた本日のライブセットリストが嫌でも目に入ってしまい後ろの4曲のみ曲名が見えてしまっていたのだけど、それによるとこの曲が最後。それが分かっていたから、もう思いっきり暴れまくる。

が、隣の相方の動きにいつものようなハリがない…ずっと胸を押さえて跳んでいるその姿を見てしまい、だから今流行りのなんかにせずに普通のブラジャーにしとけば良かったのにと心の中で突っ込みながら吹き出してしまい、ライブ見て暴れる息苦しさに拍車がかかってしまう。
気にせずに跳べば良いのに、メンバーそんな所までじっくり見てないって…本人にとっては大変な出来事なんだろうけど、可笑しくてたまらない。

アッキーもいつものように変な動きを繰り出して曲を締め、そんなこんなでいろんな事で大笑いつつライブは終了。


アンコールを求める会場の声に早く答えてくれたメンバー。
気合い十分でステージに再登場のリーダーは、掛け声も勇ましく勢いよくギターを取り、アンプの上に置かれたピックを取ろうとするけどモタモタ。そんなバッチリ格好良くキメられない所が私の心をくすぐってしまう訳で…

ハマサキ君のベースのリズムに乗ってリーダーによるメンバー紹介。
まずはハマサキ君。いつものような下ネタは飛び出さずちょっとがっくり…リーダー自粛してしまったのかな?

続いてはイチローさん。紹介するとき、リーダーがイチローさんに指をさしたその瞬間、さっき苦労して手にしたピックがドラムセットの方にすっ飛んで行ってしまったのを目撃。
苦笑いしてマイクスタンドに貼ってあるピックをそっと取っていたところまでしっかり見守ってしまった。

リーダーに紹介されドラムを叩くイチローさんに向かってアッキーもポーズを付けて盛り上げ役をするが、あっけなくドラムソロは終了。
もう終わり?と言う反応をするアッキーに終わり!と呟くものの、私たちもイチローコールし始めてしまったものだから

 終わりだっちゅーの!

と言う突っ込み炸裂!
イチローさんに突っ込まれてしまったわ〜とちょっと嬉しくなってしまう私はおバカさん。

そして自らをメンバー1の忘れん坊と紹介した後、全身を使ってチョーキングプレイをするリーダー。でもこれまた一瞬で終了して私たちをずっこけさせてくれる。
最後に天然100%ボーカリストとして紹介されたアッキー、何か歌おうとしたけどこれまた肩透かし。コブでは今、こんなんが流行っているのか??

アッキーの足元の本日のセットリストにはアンコールの曲は書かれてない。何をするんだろう??ドキドキする中でアッキーが元気になるようなナンバーをすると話し始める。
頭を空っぽにして騒いで欲しいと…もしやもしやそれは私がずっと聴きたいと願っていた、新生コブではまだやってないあの曲?

この会場、後ろ半分にはテーブル席が設置されててそこで寛いでライブを楽しんでいた人がたくさんいる模様。そんな人たちに向かって

 座っていても、心がノっている人は立った方が良い!

と呼びかけるアッキー。
その隣で腰を前に突き出し、ギターをジワジワと持ち上げているリーダー。“立つ”の意味を間違えてるよ〜!!ってか、リーダーのはギターを持ち上げられるくらいパワフルなのぉ!?なんて、それを見てウケていると、そーーっとギターを上から押さえて下げてホッとした表情をしてまた笑わせてくれる。やっぱり今日もリーダーの「シモ」は健在!!

そんな楽しい雰囲気の中、運命船サラバ号出発へ元気に突入!!
待ってました!とばかりに思いっきり動き回り、周りにどう見られようが構わない!と楽しみまくる。これまで以上にオーバーなフリをして跳んでみたり。この曲を楽しめた事が嬉しくて涙が出そうになる。

ステージから身を乗り出して3列目くらいにいるまだそんなにコブライブをたくさん見ていないであろう人たちと握手をしようとするアッキー。
前にいるファンのみんなも、アッキーがしっかり握手できるように横にずれて後ろの人を前に行かせている…温かい光景。

その後、前の方の私たちの方にも手を差し出してくれたものの、時間短縮のためか手を触ると言うより叩いて通り過ぎるアッキー。凄い省略された感じでもっと優しくしてくれよ〜と心の中で叫んでしまう。それもまた可笑しいのだけど。

そして久しぶり、俺達に力を貸してくれ!と、みんなでハイ!ハイ!の時間。ふとアッキーが

 ケンタッキーツイスターズは美味しいけども…

と、またもや天然100%な発言をぶちかまして会場中を一瞬「??」の空気で固めたりしつつ、初めて見る人に対しての説明に入る。

久しぶりにバードウォッチングに行ったけど長年続けているから全然力は落ちてなかったとアッキーが話す隣で、リーダーが真剣な表情でバードウォッチングのジェスチャーをして楽しませてくれる。
その細かな動きに、私にはリーダーが本物の双眼鏡を手にしているのが見えてしまったほど。

アッキーの掛け声に合わせてハイ!ハイ!の練習が始まるが、大多数が不参加。それを見て

 やってない人の所に鬼の相馬圭二がギター抱えて抱擁しにいくぞ!

と発言するアッキー。もちろんその時、リーダーはすかさず鬼の表情になって会場を睨んで楽しませてくれるのだが…でもそれは嬉しいぞ!リーダーの抱擁!!思わず来て〜!!と喜んでいると

 それだと喜ぶ人がいると思うので…

とアッキーが自分の発言を訂正してがっかり。どちみち来てくれるはずなんてないんだけどさ。

みんなで一緒に盛り上がって、最後はアッキーが自分の変な動きにあわせて舌をペロペロ出し会場を爆笑させながら、予想以上に盛りだくさんな内容のライブは終了。
力強い拍手と大きな声援でステージを去るメンバーを見送る。


ますますこれからのコブに期待がかかってしまう、いや期待せずにはいられないライブ。良い汗かけた対バンも存分に楽しいめたステキなイベントに感謝。

帰りも相方車なので、のんびりとコブ御一行様のお見送り。
リーダーがファンの一人一人と握手。それに続いてアッキーも…こんな温かい幸せな気持ちになれる見送りは39ツアー以来。
MUSEホール、またもや良い想い出が出来てしまった…次はワンマンでコブを見られると良いのに。

コブ御一行を見送った後、ミルクティース御一行も見送る。ライブでの実力はもちろん気さくな楽しいお兄ちゃんたちに高感度大!!機会があれば、また是非ともライブを楽しみたいな。



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