ザ・コブラツイスターズライブレポ

JINDOU祭「高田馬場大回転〜あげてナイト〜」
2003.8.2(土) 高田馬場CLUB PHASE

コブから棗さんが脱退して初めてのコブライブ。
7月の沖縄キャンペーンの時に、アッキーからベースはサポートで練習中だと教えてもらったので、どんな人なのかやっぱり気になってしまう訳で…かくして同じ思いのコブ友と共に、早朝出発していつもとは違うドキドキ感で入り待ちを敢行。

暑い中日陰で待つ事数時間、コブ御一行様は都内のライブでは珍しく4649号に一緒に乗ってやってきて裏口から会場に入ってしまった。
アッキーに渡す手紙を用意していたものの、マスク姿のアッキーを見て体調悪いのか?と思ってしまい近寄ることが出来なかった意気地なしの私。サポートのベースらしい方は今風の若いお兄ちゃんって感じだったけど、ちらりとしか見てないので何とも。私達の入り待ちはこんなものさ。

その後は会場周辺で時間を潰し、いざ入場!
今日はJINDOUと言うバンド主催のイベントなので、チケもJINDOUファン優先。コブの出番は2番目との事で、最初のバンドのライブ中はロビーの物販で千松の上村社長と歓談して過ごす。社長ファンの埼玉の女子大生コブ友と社長のやり取りが可笑しくて楽しいひと時を過ごしてしまう。

そしてトップバッターのバンドのライブが終盤に差しかかったので会場の中へ。
相方がライブ前にJINDOUファンの方と交渉をしてくれてたので、コブの時だけ最前ど真ん中で見れる事に!相方には感謝。他のコブ友たちもJINDOUファンの方々のご好意でずらりと前に集まってテンションが高まる。

久しぶりのライブ、しかも新生コブとしての初のライブに嬉しいやら不安やら嫌が応にも言い様のない複雑な心境になってしまうが、JINDOUファンの方々もコブライブを凄く楽しみにしてくれているようで嬉しくなる。

この会場、ステージ転換の時はステージと客席の間にスクリーンが下ろされていてステージの様子が見えない。
でも場所によってはスクリーンの隙間からステージの様子が見えてしまったようで、妙なざわめきが起こる…そしてまもなくまるで伝言ゲームのように隣のコブ友がネタバレしても良い?と興奮気味な様子。

そこまで言われたら聞きたくなってしまうので教えてもらうと…イチローさんがスーツ着ていると。なんだぁ!?と思ったら、今度はリーダー側のコブ友がリーダーがパーマかけてて凄い事になっていると苦笑いしている。
ステージ上のコブに一体何が起こっているんだ!???コブファンの間に更なる期待と不安が渦巻き始めた所で、聴き慣れたドラムのイントロと同時に目の前のスクリーンが上がり会場が一気に盛り上がる。


新生コブライブ一発目のオープニングは七つの海を渡れ〜どんぶらこ〜
眩しい光の中、目の前に姿をしたコブメンバー。イチローさんは黒のスーツ、リーダーは全体にパーマのかかった髪を下ろしサテン地に龍の刺繍が施されたラグランTシャツにお馴染みに革パンツで外人ロッカーみたいないでたち。

勢いよく登場したアッキーは、袖がちりめんの生地になっているグレーのラグランTシャツに、ベージュ地に鯉がプリントされたジーンズにグレー(ベージュ?)のキャスケットとでかい色付のグラサンを着用。その姿は、ここまで極まれば何も言うまいと納得してしまうほどの怪しさ。無精ヒゲがたまらなく素敵でメロメロ。

そして右手首に巻いているリストバンドに思わず注目!
それはハブボ商品じゃないか!!欲しいと思っているのに入荷待ちの商品…アッキーは既に持っていたのか〜

サポートのベースの方はかなりの「色男」で、入りで見た時はもっと若いかと思ったけど、メンバーよりちょっと若いくらいだろうか?
私が昔好きだったバンドのベーシストの方をギュッと細くした感じの方。同じバンドを好きだった相方には否定されたが。ヒゲ生えてるからそう感じただけ?

会場は結構たくさんの人が入っていたのだけど、ギュウギュウに押される事もなく、思う存分飛んで跳ねる事が出来て嬉しい。

アッキーも今まで抑えてきたパワーを思いっきり発散するかのごとくステージ上を動き回る。途中、アッキーが私と相方の間の柵に足をかけて客席側に身を乗り出してきたのでそっと触れさせて頂く。そして鯉のプリントは前面だけで、後ろ半分は無地のジーンズであることをじっくり確認。
しかも鯉は太ももの辺りは黒鯉で、裾の方は錦鯉になっていて「どこで買ったの?」って突っ込みたくなるような凄いシロモノに感心するばかり。

一時はどうなるかと思ったけど、こうやってこの場でメンバーの元気で生き生きとした姿とコブの音を楽しむ事が出来て嬉しくてそれだけで泣けてしまいそうになったけど、ぐっと堪える。

アッキーが挨拶の後、変な動きをして笑いを起こす。実は、ライブ前にJINDOUファンの方々からライブはどこに注目すればいい?って質問されてて、思わず「ボーカルの変な動きかな…」と、お前それでもファンかよ!って言われそうな事を答えてしまっていた私。
新生コブになってそんな動きをしなくなってたらどうしようと言う不安もあったのだけど、見事にアッキーは相変わらずな楽しい動きをしてくれて、しかもJINDOUファンの方々にも受け入れられていて嬉しくなる。

3月にこの会場でライブやってから物凄く久しぶりだけど、どうですか?と会場に問いかけるアッキー、会場中から「カッコいい!」「素敵!」などの声がいっぱい上がるのに対して…

   娘さんよく聞けよ、山男には惚れるなよ

いや、惚れるってぇ〜〜なんでこんな微妙なコーディネートな出で立ちの人を素敵に思ってしまうのか自分でも不思議なんだけど、めっちゃカッコ良いんだよなぁ〜と、目の前のヒゲ面の山男にメロメロになっているうちに次の曲へ。

「大蛇の道」の千秋楽の最後の最後に披露された俺達の戦場。棗さんのいたコブがライブで最後に演った曲なので、どうにも複雑な心境に。
後ろは振り返らない、去るものは追わない…前を向いて進もう!そう思って新生コブを温かくしっかり受け入れていたつもりだったけど、やっぱり辛いものは辛いので、しっかりそのやりきれない辛さを噛み締める。

続くは初披露の曲!しっとりとしたどこか懐かしさを覚える歌謡曲風の曲。
「そろそろ田舎に帰ろうか」とか、「この川下れば海に出る」と言ったコブ(アッキー)らしい風景がはっきり見える歌詞が心に沁みる。

曲後、会場全体にしっとりした雰囲気が漂う中、アッキーが冬の川と言うタイトルである事を紹介して、変なポーズを取ってまた笑わせてくれる。これにもJINDOUファンの方たちもバカウケ。彼女達とは「笑いのツボ」の位置が似ているのかもしれない。

続いてリーダーのMC。このライブに合わせたかのように梅雨が明けた事を話すと会場から大きな歓声。今年の梅雨はダラダラと鬱陶しかったもんな。
そして8月9月も10月も11月もどんどんイベントが決まっているから…なんて事を話して、思わず相方と目を合わせてしまう。ライブがなかったら与論帰郷を予定していたのでちょっと複雑な心境だったけど、ライブのが優先!これからもガンガン楽しむぞ!

そして男前サポートベースの方の紹介!ハマサキ君と言う名前らしい。「君」と言う事はやっぱりリーダーよりも年下なんだろうなぁ〜などと思っていると

 助っ人が一番良い男ってどうよ!

とリーダー。メンバーもやっぱり同じ事を感じていたのねと可笑しくなる。

ちょっとひと呼吸置いて、リーダーが力の入った語り口調で話し始める…どうやら次の曲紹介らしい。最近このパターンが多いな。タイトルはおろち。これまた新曲!凄いぞ!!
力強くて、コブらしい日本的な印象の曲なんだけど、デビュー当時の雰囲気とはまた違った感じ。人は何と言うか分からないけど、私は良い意味での「成長」なんだと思って、これからのコブにますます期待を抱いてしまう。

思わず力が入ってしまっていた身体を解きほぐすかのようなワウを効かせたギターから始まった次の曲もまたもや新曲。アッキーの手拍子に合わせてみんなも手拍子。
愉快な曲調なんだけど、変なヤツだと指差されてもその指先に噛みついてしまえ!と言うある意味応援歌的な歌詞が頼もしい。なのにサビが♪つちのこ、つちのこ…の繰り返しでなんと面白い曲なんだ!と思わず爆笑。

しかもそのサビをアッキーがみんなで歌う事を指示。JINDOUファンの方たちも笑いつつも一緒にやってくれててアッキーもきっと嬉しかったに違いない!
タイトルは紹介されなかったけど、きっとつちのこなんだろうな〜コブ曲のタイトルは分かりやすいから。

ライブ前に相方が社長に今日のライブは6曲演ると教えてもらったと話していたのだけど、これまで最初のどんぶらこ以外全部新曲…最後くらいは以前の曲をやるだろうと思っていたのだけど、6曲目も初めて聞くイントロでビックリ!!これまた新曲!しかも出だしが怒髪天の曲っぽくってドキリ!

疾走感のある気持ち良い曲調に、「ドブの中でも光は当たるし命も生きている」というどんな酷い環境におかれても常に前向きに突き進もう!と言った力強い内容の歌詞。身体の奥底に秘められている熱いパワーがグイっと引き出されるような感覚に陥ってしまう。

大変な状況の中でも良い曲がいっぱい出来てる事が嬉しくなり、過去に捉われずに常に前向きな潔い姿を見せつけてくれたコブに大きな拍手。
ステージからの去り際、サポートのハマサキ君の肩をポン!とたたいたリーダーの姿に温かい気持ちになる。

初めて聴く曲ばかりで一緒に身体を動かしたりめいっぱい楽しむ事は出来なかったけど、それ以上のものをもらって気分は爽快。


コブライブを一緒に楽しんでくれたJINDOUファンの方にお礼をしてロビーへ。
後に出るバンドも気になってたのだけど、アンケートを書いているとコブの物販辺りがなにやらただならぬ雰囲気に変化。あんなにハイテンションだった社長も険しい表情になり、早々に物販の品を片付け初めているし。

私達には関係ないのかもしれないけど、そんな雰囲気がコブファンの間にも伝染してしまって、なんだかいても立ってもいられなくなってしまい外へ出てしまう。しばらくして気がつくと御一行様が裏口から出て私達がいるところとは逆の方向に歩いて行ってるじゃないか!

どうしようと悩みつつも足は御一行様に向けて走ってしまい、入りで渡せなかった手紙とアンケートをマスク姿のアッキーに手渡すと、「ごめんね」とひと言。
これ以上近づくな追いかけてくるなと言う事なんだと思って謝りつつ凄い勢いで走ってみんなの元に戻るけど、もしかしたら裏からこっそり出た事に対しての「ごめんね」だったのかともいい方向に思ってみたり。

何度もライブ後の御一行様を見ている身としては、去っていく背中を見る限り今日はどうにもスタッフもメンバーもみんな様子が変だった事がとにかく気になってしまい、その後のコブ友集合のファミレス食事会ではいろんな憶測が飛んでしまった。

約1週間後の名古屋イベントでは元気な御一行様に会えることを信じて…



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