ザ・コブラツイスターズライブレポ

「大蛇の道」ツアー
2003.4.26(土) 名古屋ell.FITS ALL

ワンマンツアーも後半戦!今回も気合いを入れて昼過ぎに会場に着き、御一行様の到着を待つ。
その後、相方の車に乗って遅めの昼ご飯を求めて名古屋の街を走る…が、なかなか店が決まらず右往左往。結局大須に戻り、商店街の中のきしめん屋で物凄く遅くなった昼食を取る。

車に乗っている間に作りかけの蛇も全て完成して準備は万端!!そして駐車場へ荷物を取りに行こうとすると、会場前で落ち合うはずだった東京コブ友とバッタリ!
こんな商店街から外れた何もない場所で出逢ってしまうなんて…またもやコブ友との不思議な偶然に爆笑。そして車で着替えを済ませて会場に戻り、入場。

FC先行とは言え、あまり早い番号ではなかったので最前は諦めていたものの、なんと!棗さんの前がちょうど2人分すっぽり空いているじゃないか!!
自分達のために空けられていたに違いない!とその場に相方とはまり込む。久しぶりの棗さん側に相方は嬉しそう。

本日参戦のコブ友に完成したばかりの蛇の入った小袋を渡してライブに臨む!!
ステージ上で全てのチェックが終わり、メンバーが登場!ほぼ満員状態の会場からは激しいほどの歓声が起こる。名古屋、やっぱ凄いぞ!!


オープニングは七転八倒
会場のこの異常な熱気のせいなんだろうか?いつも以上にメンバー全員から気迫が伝わってくる。

続く魂交差点では、アッキーの動きが物凄い!いつもの3倍増しくらいじゃないか?ってくらいのジャンプ力でぴょんぴょんステージを跳びまくる。何だかいつもと違うぞ!そう感じたのは私だけではないはず。

曲が終わると同時に湧き起こる拍手と大歓声の中、アッキーが挨拶。
マイクを通しての呼びかけの声を掻き消さんばかりの声で答える会場に、アッキーも凄く嬉しそう。

 蛇の道ツアーの集大成のライブなので最後まで蛇のように踊りくねってください!

と、アッキーが身体をくねらせるとそれにもまた大きく答える会場。

そして始まった夢の旅人には会場からの大合唱!凄いぞぉーーー!!
さらにサクラサクとメジャーなナンバーが続くと、さらに大きな合唱が起こる。ステージだけでなく、ここに集まっている人たちみんなでライブを演っているという一体感が楽しい。

大きな拍手が起こる中、聴き慣れない曲が流れる…と、しまった!と言う表情で凄い勢いでシーケンサーを操作し直すイチローさんを見て、イチローさんでもあんなに慌ててしまう事もあるのね〜と、本人の焦りをよそに、貴重な場面を目撃出来た事にちょっと喜びを感じてしまう。

そしてやっぱりいつもと違う感じで去り行く君へに入る…あれ?歌い出しってこんなんだっけ?アッキーまで混乱してしまっているのか??それとも今日はこの変則的なアレンジで演る予定だったのかな?いろいろ疑問は残りつつも、何とか最後までじっくり聴かせてくれる。

温かい拍手に包まれた静かな雰囲気の中、アッキーのMCタイム。
39本のツアーで名古屋に入る時に空にオレンジ色の月が光っていてビックリしたと言う話を。
そう言えばあの日のMCで月が凄い事になってますって話して私たちをドツボにハマらせてくれたんだったな。そう言う意味での「凄い事」だったのね〜とナゾが判明してスッキリ納得。

そして大蛇の道ツアーのために前日大阪に入った時も満月が光っていて、それを見て高校の時に戻ったと話すアッキー。思わず起こる会場からの笑いに

本当に戻った訳じゃなくて… 話を続けさせてくれよ〜

とちょっとキレ気味なアッキーが可笑しい。

その時、特殊メイクが流行っていて…と、いきなりの話の展開に会場からもどっと笑いが起こるが、そんな事気にせずに話を進めるアッキー。
満月になると…と、狼男であろう物マネをし始めるけど、長くなるから止めておこうと途中で止めて

  狼男になりかけた訳ですよ。

なぬーーー!??高校時代、アッキーにもそう言うことがあったのか!!!いろいろ想像してしまって姉さん大変!!

そんな中、そう言う月にまつわる…と次の曲に持って行こうとしつつも、全然まとまらない話だなと自分に突っ込みを入れるアッキーにリーダーが目をまん丸にして反応。
それに気付いたアッキーもリーダーをなだめながら、やっと三日月夜へ。

普段リーダー側にいる事が多いのでほとんど見る事のなかった棗さんのベースプレイ。それでもベースラインはしっかり耳に刻まれている訳で。
それが目の前で弾かれている様に思わず目が離せなくなる。指の動きがとにかく素晴らしい。ぷっくり気味の指からは予想もつかないくらいの滑らかな動きで繰り出される難解かつ心地よい音にすっかり聴き入ってしまう。

続く、甦る人々もやっぱり棗さんの指の動きから目が離せない。
いつもは三線を弾くアッキーばっかり見てしまっているので、こんなに棗さんに注目したのは初めて。足でリズムを取りながらしっかりと繰り出されているこのベースラインがたまらなく心地良い。

会場中に漂うしっとりとした空気を打ち破るかのようなリーダーの元気ですかぁーーー!!!のかけ声に間髪入れず大きく答える会場。
それを受けて凄い気合いを入れてギターを取り替えるリーダー、熱く湧き上がる会場を見渡して、名古屋はいつも元気ですかと聞くまでもないねとぽつり。

そして、気がついたらもうすっかり春で、新緑の燃えるような黄緑色の息吹ってのは凄いねと、その息吹のもり上がりっぷりを自分の腰で表現するリーダー。なんと!リーダーの「もり上がり」はギターをも持ち上げてしまうらしい。
そんなリーダーの動きに思わず起こる会場の笑いに、なに笑ってんだ!!!と真剣な表情で返して、さらに笑いを起こしてしまう。

大自然のそんな息吹に負けていられないぞ!今日はたっぷりやるからみんなも盛り上がってくれ!最後までついて来いーーー!!リーダーのシャウトに会場も大歓声で答える。そしてイチローさんのカウントで運命船サラバ号出発に突入!
さらに激しい歓声が起こり、会場の熱気はさらに上昇!!

ギターソロに続いて、いつものようにハイ!ハイ!のかけ声をかける会場。何も知らなかったら私も同じようにやっているだろうな〜そんな会場がひとつとなった状況に笑いつつ、違う!首を振るアッキー、ガムシャラぁぁ!! の叫びでガムシャラ人生へ。
同時に始まるリーダーのハッ!ハッ!ハッ!ハッ!に飲み込みの良い会場の人たちも一斉に合わせて腕と声を上げて応戦!楽しい。

そのままメドレーで美しき世界へ。 リーダーがハッ!ハッ!ハッ!ハッ!を思いっきりフライングして苦笑い。私と相方もつられて一緒にやってしまい爆笑。つられて一緒に間違えた私が言うのもなんだけど、リーダー次の千秋楽ではもう間違えないようにね〜!
そして運命船サラバ号出発に戻って、みんなでハイ!ハイ!物凄い一体感、今日の名古屋は熱過ぎるぞ!!!

ドラムとベースの楽しいリズムが流れる中、カッコつけず手拍子・足拍子で楽しもう!!とのアッキーの煽りに答え、手拍子にかけ声まで加えた会場がひとつになって一番星シャッフルへ。
久しぶりに聴く人も多いようで、会場からは物凄い歓声!相変わらずアッキーの動きは激しく、私たちを思いっきり楽しませてくれる。

カモメと水平線に続いては、ゼロからの始まり。言うまでもなく湧き起こる物凄い歓声。この曲は名古屋では大人気だからな〜
後で気付いたのだけど、この曲をやったので「骨になるまで」が削られてしまった訳で。今日のアッキーのテンションの高さから繰り出される間奏でのホネホネダンスが見てみたかった!とちょっと残念な気持ちにもなりつつ。

物凄い熱気に包まれた会場に棗さんが繰り出すベースの静かな音が響く。リーダーが額当てを装着して、気合いの入った曲紹介で抜け忍の恋へ。衣装替えをしたアッキーが袖から飛び出してきて力強く歌う。
そんなアッキーも気になりつつ、目の前の棗さんのベースプレイにも注目。もう言葉にならないほど素晴らしい!この指の動きを真似できる人なんで他にいないんだろうな〜としみじみ。

そして跳ぶぞ!!からまる糸。会場からもコーラスが響いて楽しい。ここに集まっている人たち、みんなコブの事が大好きなんだろうな〜と思うと、嬉しくて楽しくてたまらない。
いつもの倍は激しく跳んでいるアッキーに負けじと私も必死に跳びまくる。腰に付けている蛇入りの小袋が吹っ飛んでいきそうになり焦るくらい跳ぶ跳ぶ。何でいつもこんな命がけでここまでして跳んでしまうんだろう…そんなアホな自分が可笑しくてたまらない。

心臓が止まりそうになるのを必死で深呼吸して息を整えていると、リーダーがこれ以上ないってくらい盛り上がっているか!?と、さらに煽るような問いかけ。ますます会場はヒートアップ!!心臓止まるなよ〜!!と激しく言うリーダー、

 僕はもうみなさんの熱気の前に心臓が止まりそうでぇ〜っす

と、いきなり可愛い子ぶった発言をぶち放ち、会場を笑いのドツボに。そして

今日のライブ見た後で踊り足りなかったって言うなよ!血の最後の一滴まで燃やし尽くせ!!

とシャウトして嵐に住む人に突入!
いつもそんな事言って煽られるから、自分の身体の事なんて考えずに限界を通り越してまで楽しんでしまうんだよな〜でも、倒れずにちゃんと歩いて帰れるって事は、まだまだ最後に一滴まで燃やし尽くしてないって事か??だったらもっと頑張らねば!!

限界よりもさらに上を目指して跳んで楽しんで、恒例の出し物タイムに突入。イチローさんのドラムソロもいつも以上に激しい!!
嵐を思わせる演出の中、登場した大蛇に会場中大ウケで拍手喝采!!回を追うごとに大蛇の各部分の動きが細かくなっていて楽しませてくれる。尻尾担当の棗さんも細かい尻尾の動きで笑わせてくれる。

この会場は上手側からの登場なのでこれまでとは蛇の向きが違い、大蛇の頭を操るリーダーが棗さんのマイクの前に立つ。
そして放たれた大蛇の挨拶にも大きな歓声が起こる、さらに

 声が遅れて聞こえてくるよ〜

なんて、いっこく堂ネタまで飛び出して笑わせてくれつつ、みんなの元気な声は直に聞かせてくれ!と大蛇が3匹の蛇に分身したところで、私たちも蛇を袋から取り出して腕に装着!!
会場のあちこちで蛇がウジャウジャしていて可笑しい。リーダーが会場にもいる蛇に気付いた模様。

ふとステージ上の相馬蛇を見ると、なんと!これまでにはなかった「キバ」が付けられているじゃないか!粘着シールのついた白のフェルトだな!これは次回までにつけなければ!! と、さらなる制作意欲が増してしまう。

アッキー蛇のかけ声にも大きく答える会場が一体となってかけ合い。煽るまでもないくらいの大きな声でのかけ合いにアッキー蛇も凄く嬉しそう。相馬蛇も棗田蛇もいつも以上に動きが激しい!
恒例のお祭りかけ合いの後にジャジャジャジャ〜なんてアッキーが言い出してしまうものの、それにもちゃんとついてかけ合いをする会場。

名古屋はコブツイにとって第二の故郷であると、凄く嬉しい話をしてくれるアッキー。そんなアッキーのモリっとした身体の一部分に噛み付こうと狙っている相馬蛇に思いっきりツボらせてもらう。ガブッといったれぇ!!!!
そんな事とは全く知らないアッキーは話を続け、日本のどこから見ても名古屋は熱い場所であるけど、そんな熱い心を持った名古屋の人をクールダウンさせる名物があると言い、お手を拝借!と言って蛇の口をちょっと開いて見せる。

そしてご当地ネタのかけ合い!今日は違うのかな?と思っていたけど、蛇のかぶり物で手の形が見えなかっただけ。飛び出したのはやっぱり

 ジャンジャンバリバリ!ジャンジャンバリバリ!

名古屋での「嵐に住む人」での名物かけ合いになっていると言っても過言ではないな。

でもなんで熱い心をクールダウンさせるんだろう??って思ってたら、かけ合いの合間に

 スってもうた〜!!

と叫ぶアッキー。なるほど!
激しいかけ合いの後、相方の蛇が相馬蛇とチューしていてちょっとジェラシー。いや〜〜〜ん、おませさん!!!

最後はワッショイ!でシメて、楽しいかけ合いタイムは終了。リーダーと棗さんが速攻で蛇を脱ぎそれぞれの楽器に持ち替えてエンディング。蛇のままのアッキーは最後まで激しくジャンプ!!
私たちもそのまま蛇を装着していたものの、肘から先の腕だけでもかなり蒸れて汗だく。同じような素材であろう蛇を胸から上に着ているアッキーはもっともっと蒸し暑いんだろうな〜

そんな暑苦しいであろう蛇をアッキーも脱ぎ捨て路地裏の宇宙少年へ。
待ってましたとばかりに会場から起こる歓声。ライブでは定番曲だからな。ここまで動き回ってもアッキーの動きが全然落ちないのにはいつもながら感心。そのパワー分けてくれ〜!

そしてアッキーが三線を受け取り、東西南北 日本の空。すっかり息が上がって苦しいけど、頑張って跳ぶ。棗さん前の隅にいたので、横を向くと会場の前半分が簡単に見渡せる。
東・西・南・北のフリの時はみんな腕がそろっていて気持ち良いを通り越して鳥肌が立ってしまうほど。ワンマンはやっぱり良いな〜〜39ツアーの前半はかなり寂しかったもんな。

しみじみしつつも燃えるように熱く盛り上がったライブは終了。
熱い夜をありがとう!と言い残し、ステージを去るメンバーに大きな拍手と歓声が贈られる。


そして、間髪入れず湧き起こったアンコールの声。男子の声もかなりあって頼もしい。女子にも男子にもいろんな世代にも愛されるバンド、ザ・コブラツイスターズ。
そんな声に答えて再登場したメンバーに大きな拍手と歓声!

リーダーのありがとーー!!!のシャウトにもいつも以上に力が入っているぞ!もちろんそれ以上に熱く答える会場。すると

さっき最後の血の一滴まで燃やせって言ったじゃないかぁ〜まだ燃えてないの?

と困った表情をするリーダー。思わず棗さんもハハハ…と声を出して笑ってしまっている。

アンコールで燃え尽きろよ!と煽り、それに答える歓声が起こる中、アコギを腹の上に載せるようにややそっくり返り気味にして腕をダラっとして揺らしながらガニマタ歩きで登場するアッキー。
なんだその動きは!と妙にウケてしまってると、開口一番

   エルビス!!

え!?今のはエルビスを意識してたの?エルビスってそんな動きの人だったの!??ますます独りツボにハマってしまう。

そんなアッキーが訥々と話し始める。39本のツアーで北海道の北見に行った時に、対バンの地元のバンドマンの青年からファーストアルバムの中からこの曲やってくださいと頼まれたと言う曲をやります、と光と瞬間のブルースへ。
頼まれたのはその時のライブでだったのか、ワンマンで演ってくれって事だったんだろうか??北見のライブは見に行ってないのでどうだったんだろう??アッキーの説明にちょっとナゾを抱きつつじっくり聴かせてもらう。

落ち着いた雰囲気をひっくり返すようなイチローさんのドラムから七つの海を渡れ〜どんぶらこ〜が始まる。
俄然盛り上がる会場、そして解き放たれたかのようにステージを動き回って暴れるアッキー。ステージから少し離れたところにある最前の柵に片足をかけて会場の人たちをスキンシップをしていたかと思ったら、柵に両足をかけてしまう暴走ぶり。凄いよ、アッキー!ってか、危ない!!

ギターソロではリーダーと棗さんのバトルもヒートアップ!アキラ砲も放たれて盛り上がりは最高潮に!!
そしていつになく異常なまでに盛り上がった名古屋ワンマンライブは終了。

ステージを去り際、この熱い気持ちを今度のライブまで取っておくように!と言うリーダーに大きく答える会場。メンバーへの声援もいつも以上に激しい。
一番声援を受けていたイチローさんが、ステージ前に出てきたかと思ったら、会場に向けて何かを投げる!しかも数個。後から知った話、大須の商店街で見つけてイチローさんが買ったと言うスライムのようなおもちゃだったとか。


メンバーがステージを去ると同時に会場に流れるマーブイユシ。そして誰となくそれに合わせて始まった歌声がいつの間にか会場全体の大合唱に。
かけ声や手拍子だけでなく、だんだん踊りまで始まってしまう。みんなまだ歌い踊り足りないのか!?と、可笑しくてたまらなくなりつつも、もちろん一緒に歌と踊りに参加。今日は楽しすぎる!!

曲がフェードアウトしてもまだまだ続くかけ声と手拍子がだんだんアンコールの声に変わる。凄い!まだ続けるのか!!名古屋パワー恐るべし。
延々と続くアンコールの声に、また必ず名古屋に呼ぶのでそれまで応援よろしく!と、終演を告げるイベンターさんからの悲痛なアナウンスが。

それでも終らないアンコールの声とブーイングの嵐に、では最後に万歳三唱でシメましょう!と粋な計らい。
イベンターさんの“ザ・コブラツイスターズ!”に続いてみんなで万歳三唱!!スタッフさんまで巻き込んでしまったよ〜

ライブで思う存分楽しみ、さらに終ってからも歌って踊った上に、最後に万歳三唱までして会場が一体となった素晴らしいライブは全て終了。
体力的にかなり消耗してしまったライブだったけど、そんな事気にならないくらいの爽快感に包まれた感動のライブ。これからの名古屋でのコブライブにもますます期待!
名古屋、熱すぎるぞぉーーーーっ!!

着替えを済ませて外に出てみんなで余韻に浸っていると、イチローさんファンのコブ友から衝撃の言葉を耳にしてしまう。なんと、あの大蛇の声はイチローさんが担当していると。どっしぇぇーーー!!!じゃぁ、あの「声が遅れている」とかのギャグもイチローさんのアドリブだったって事!?もうクラクラ。
しかもこれまで全ヶ所見てきて、それに今まで気付かなかった自分に物凄い後悔。

御一行様の見送りはみんなで蛇を装着。作ったんだね〜と言いながら苦笑いしているリーダー…すんません。でも、次までにはもっと増殖させるぞーーー!!



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