ザ・コブラツイスターズライブレポ

「蛇の道」レコ発ツアー
2003.3.8(土) 弘前MAG−NET

39ツアーの終盤戦、私の中でメインでもあったリーダーの地元・青森遠征の日!
早起きしてこのツアー4度目になる名古屋空港へ向かう途中のバスに乗っていると、バーゲン航空券で秋田に飛ぶ為に羽田にいる相方から電話が…なんと!青森行きの便が欠航になっているらしい。どうやら青森は酷い雪だとか。
昨日の天気予報で東北地方がかなり荒れるとは聞いていたが、まさか飛行機が欠航するなんて!

名古屋空港に着き、先に到着している愛知のコブ友と合流しJASのカウンターに行くと、やはり名古屋からの私達の乗る便も欠航。ががーーん!!青森に行くにはこの便しかないのにぃぃぃ!!
とりあえず手続きをするための列に並び策を練る。JAS便で仙台か盛岡かに飛ぶか、ANA便で秋田に飛ぶか…空港からの電車移動の事を考えると秋田に飛ぶのが一番早いのではないか?と言う事になりキャンセル手続きをして秋田便の航空券を確保。

が、秋田便の出発時刻は13時。4時間近く空港で時間を潰さねばならない。向こうに着いても開演にも間に合わない状態なので楽しみにしていた観光すらも無理。

  これが呑まずにいられるかーーーっ!

お土産売り場でビールとアテ(ヤマサのちくわ)を購入して空港ロビーのソファで愛知コブ友と呑み始める。そのうち、愛知コブ友がちくわにはこれだろう!お土産用に売っている日本酒を瓶で購入して来て爆笑!!
午前中からしかもこんなところで女2人が酒盛り…周りの人たちがみんな私達を見て見ぬフリ。

そのうち青森に向かう他のコブ友たちも悪戦苦闘している事が判明。羽田から青森に飛ぶ予定だったコブ友は秋田便に搭乗、東京から新幹線移動のコブ友たちは満席&豪雪による運転見合わせの為に寒い中、辛い思いをしていると次々にメールが入ってくる。
みんな無事に会場に着けるのだろうか?不安になりつつも5合瓶を2人で呑み干し、良い気分に酔っ払いやっと秋田に向けて出発!

そして降り立った秋田は全く雪がない!青森の隣の県なのに、こんなにも違うのか!?JR鈍行でガタゴト走る事3時間ちょっと、やっと弘前に到着!家を出てから12時間もかかってしまったのか!
その頃には遠征組のみんなも弘前に到着していることが分かりホッとする。さすがに弘前駅前は凄い雪。

でかい荷物を抱えて雪に足を滑らせながら会場へ。中に入ると、入り口で相方とバッタリ!さっき、1バンド目のPEACEバリアーのライブが終わったところらしい。うごーーーっ!コブライブには余裕で間に合ったけど、気になっていたバンドが見れなかったのは残念!
会場の中がかなり暖かかったので、そのままコブライブ仕様に着替えして対バンのPLANEBREAK THROUGH頭蓋骨陥没楽団のライブを楽しむ。当たり前なんだけど、MCがみんな津軽弁なのが妙に嬉しくて。


そしていよいよコブの出番!!いつものようにステージに出てチェック作業に入るイチローさん、棗さん、リーダーの3人。
リーダがこのツアーでずっと着用している上っ張り(膝丈の袖の無い法被みたいな着物)の左肩がギターのストラップで摺れてボロボロになっている。壮絶なツアーをリーダーと共に戦ってきた証だね。棗さんは今日は鯰ヒゲ!!!

ふと、小学生くらいの男の子を連れた女性が前のほうにやってきてリーダーに向かって

 おじさーーーん!!

言われたリーダーも照れ笑い。でも嬉しそう。その女性、凄く気さくな方で私達の質問にも笑顔で答えてくれ、リーダーのお兄さんのお嫁さんとその息子さんである事が判明!さすがリーダーの地元ライブ!!
相方がその少年に「叔父さんは優しいかな?」って聞いたら、良い笑顔で「うん!」と答えていたのが可愛くて!!

そんなリーダーの地元でいよいよライブのスタート!1曲めは七つの海を渡れ〜どんぶらこ〜
前のほうはコブファン遠征組ばかり…しかもステージが結構高いので、前に詰め寄りすぎると見上げるような形になってしまうのでみんな1、2歩下がったところで暴れている。ここは私らのダンスフロアか!?地元の方はみんな遠巻きに見ている感じでちょっと後ろが寒いけど、気にせず楽しむ。

アッキーの元気な挨拶で始まるMCタイム。ツアーでずっと回っているけど、どこへ行っても雪!…雪、雪、雪、雪!!!雪道に慣れてないから、磁石が砂の上を歩くような摺り足で歩いていたとその動きをしながら会場名の“マグネット”にかけた話をするが、その動きがなかったらアッキーワールド的難解なたとえにみんな悩んでいただろうな。
雪の上ではぎこちないけど、夜になったらステージで踊ったり出来るから、みんなも一緒にピョンピョン跳ねて踊ってください!と嬉しい発言に思わず興奮!!

旅する男の歌を…と夢の旅人へ。そしてサクラサクに続く。京都ライブに続き、東京のコブ友が一生懸命作ってきてくれた桜吹雪をラストにみんなで撒くスペシャル企画第2弾!!
桜吹雪の入った小袋をリーダーのお義姉さんにも手渡して一緒に撒いてもらう。足元に落ちているとかなり滑る事が前回判明したので、今回はなるべくステージには落ちないように気をつけて撒く。一瞬にして私たちの足元がピンク色に!!

恒例リーダーの元気ですかーー!!が、ここ弘前でも炸裂!!そしてしみじみと

 いいねぇ〜吹雪の津軽に桜吹雪・・・綺麗です

嬉しくて感動しまくり。
でも、この桜吹雪を一人で作ってくれたリーダーファンのコブ友はもっともっと感動しただろうな〜

そして話がガラっと変わって、みんなの小さい頃の夢が何だったか覚えているか?と会場に質問。若干ちびっこも来ているけど…と甥っ子君を見てニコリとするリーダー。可愛くてたまらないと言った感じが凄く伝わってくる。
あまり反応のない会場に、リーダーがちょっと声を荒げながら

 プロ野球の選手とか!新幹線の運転手とか グ〜

と言って居眠りする真似。わわわ!それはヤバい!!リアルタイム過ぎるネタにツボってしまう。

私が笑っている間にも話しは続き、宇宙飛行士になりたいと言う夢を持っている人もいるんじゃないか…と、宇宙の話に。イチローさんと棗さんがバックで静かに演奏して雰囲気を出す。

時は数百年後…ここはとある宇宙ステーションの中

リーダーが演技モードに入り、最近宇宙人やアンドロイドが増えて恐くてさ〜と周囲を見渡し、アッキーを見てあーーーーー!!そこにいるのはマイケルさん!!と叫んだら、アッキーが股間に手をやって

    ポゥ!

それだけでも可笑しいのに、さらにリーダーがまだ生きてたんですか!?って。これ以上腹をよじらせないでぇぇ!!数百年後でも本当に生きてそうやし。

自分達の子孫の時代には自由に宇宙と行き来が出来たり、宇宙にいることが当然の会話として交わされるのかもしれないと想像しただけで楽しくなるとリーダー。夢を見続ける始まりの歌!路地裏の宇宙少年に突入!!

そしてからまる糸へ。周りにかなり余裕があるので思いっきり跳べて嬉しい!!この息切れ感がこれまた楽しくもあったり。随分体調は回復している事を感じて余計嬉しくなる。このツアーもあと少しだからな!そう思ったらめいっぱい暴れずにいられなくなる。

口上に続いて東西南北 日本の空。目の前が霞んでしまうくらいフラフラになりつつしっかりジャンプする!!悔いは残さないからなーー!!♪東西南北日本の海〜に続いて

 津軽海峡ぉ〜冬景ぇぇ〜色ぃぃぃ〜〜

と渋く歌うアッキー。荒れ狂う吹雪の海峡の向こうに北海道が見えた気分!
間奏の最後、前で見ている遠征組コブ友総勢9人と地元のコブファンそしてリーダーのお義姉さん親子も一緒にみんなで手を繋いでジャーーンプ!!楽し〜〜いっ!!

 表の雪を溶かすくらい盛り上がっているか!?

とのリーダーの叫びに熱く答えたのは前の方だけで、後ろにいる人もついて来いよ!とさらに煽る。

青森は冬が長過ぎるから春を待ちわびる気持ちが強くて熱い魂を持っているはずだ!
でも青森の人は恥ずかしがり屋なんだ!
 その殻を破ってやる!!

と、嵐に住む人にドカンと突入。地元出身のリーダーが言うと説得力あるよな。
ほとんど休む間もないこのセット…新曲が無くなったのは残念だけど、かなり楽しいぞ!!
そしてお楽しみ掛け合いタイム!!こっちは必死だから気付かなかったけど、後方の人たちがすっかり取り残されてしまっていたのか、アッキーが大丈夫??って心配してるぞ。

まずはスイスイから!あれ?いつもと違うぞ!!続いてエラヤッチャエンヤコラ。メンバーと一緒に踊り狂う私らファン以外は相当引いていたのか

 恥ずかしくない!!

とアッキーの檄が飛ぶ!全然恥ずかしくないもんねぇ〜〜!!イッチョメもアホかっちゅーくらい飛ぶし。リーダーがハネトステップやったらみんな一緒になって跳ねてるし。楽しすぎる〜!!

まだまだ恥ずかしがってんな!と、後ろのお客さん達に挑みかかるアッキー。せっかくなんでここからは青森出身のリーダーに仕切り役をバトンタッチ!と、リーダーと向き合い、マイクを高々と上に挙げすれ違いざまリーダーに渡す。仕切り役を任されたリーダー、ステージ中央に立ち

 ヘェ〜〜ただ今、御紹介にあずかった・・・

とメチャクチャ上ずった声を出して笑わせてくるリーダー。軽い津軽弁で話すリーダーの仕切りによるラッセーラーの掛け合い!いつものように言った通り返すと、ここは青森だから

ラッセーラ〜ラッセーラ〜 には、ラッセーラッセーラッセーラー

で返すのが正しいのだと。
正式なラッセーラーの掛け合いは、津軽弁のリーダーに会場のみんなの心がグッと惹き付けられたのもあってか物凄い迫力に。リーダー、見事にみんなの硬い殻を破った!!

更に話を続けるリーダーだけど、バリバリの津軽弁炸裂で津軽ラーじゃない私には何が何やら分からない。でも、弘前のみんなは言わなくても分かってると思うけど、ここには弘前の人じゃない人も来ているから説明させてねってのを言っているらしいのが分かって嬉しくなる。
そして標準語で私たちにも説明。青森市のねぶたの掛け声はラッセーラーだけど、弘前市のねぷたの掛け声は迫力のあるヤーヤドー!なので、それをやってみようと。

会場中の気合いの入ったヤーヤドー!の掛け合いでまるでねぷたの会場にいるのかと思ってしまうほど。途中、ラッセーラーも加わりさらに祭りのムード満点!!ありがとーー!!と叫ぶリーダーの表情、今にも泣いてしまうんじゃ…と思うほど感極まっているように見えたのは私だけ?またさっきと同じように腕を高々と挙げてマイクを受け取るアッキーの凄い笑顔を見て泣きそうなリーダーの表情が和らいだのだけど。
会場のみんなが掛け合いに参加してたもんなぁ〜こっちが泣けてきてしまうくらい。最後はいつものワッショイ!で掛け合いは終了。

曲に戻り、リーダーがラッセーラーヤーヤドーの掛け声を交互に入れる。弘前スペシャル!!
そんなにたくさん人が入っていた訳ではないのだけど、かなりの盛り上がりで会場が熱気に包まれる中、ステージを去るメンバーに大きな拍手と歓声。私も負けずに元気にリーダーコール!

なかなか止まらない拍手が手拍子に変わり、それに合わせて後方の男性陣がテンポ良くハイ!ハイ!ハイ!…の掛け声。兄さん達、息が苦しくなったか掛け声がか弱くなったので、前方のコブファンみんなでそれに続いて同じようにハイ!ハイ!ハイ!…の掛け声。
普通の「アンコール」とは違って、息が苦しくなって長く続けられない。するとまた兄さん達が続いて掛け声を始める!掛け声の掛け合いだぁぁ!!面白い。


そして登場のメンバーに沸きあがる会場。勢い良く定位置に走り込むリーダー、わざとマイクに頭をぶつけて笑わせてくれる。いつもより力強いありがとーー!!を言って、ふとしんみりして

  緊張するな〜

とぽつり。友達や親戚を大切にしなければならないって言うのが良く分かったと会場を見回す。リーダーのお兄さんも来ていたしね〜
春はまだ遠いけど、春を感じさせる熱い曲をやるぞーー!用意はいいか!?

  燃えろぉぉぉーーーっ!

と、リーダーの熱いシャウトに続いて始まる軽快なリズム。みんなの手拍子に乗ってアッキー登場!

  相馬の地元は温かいな

とアッキー。リーダーも嬉しそう。そんなアッキーが

相馬は田舎から出てきたプレスリー
 俺は与論出身で色が黒かったから言うなれば田舎から出てきたチャックベリー
  そんな奴らが山口からやってきたもんた&ブラザーズ
(!?)に出逢ってバンドを組みました

 ジャンルは田舎臭いロックンロール


するとテンポのいいリズムがノリノリのロックンロールナンバーに変わり、アッキーの踊ってくれ!の言葉に、みんなで踊りまくる。そして、俺の背中に乗っかれーー!!と運命船サラバ号出発へ!

ステージから飛び降りたアッキー、遠巻きに見ていた人たちをステージ前方に移動させる。最前と言ってもステージから1mくらい離れたとこで見ていた私達も、両腕を横に広げたアッキーの背中にグイグイ押されてステージ前に移動させられる。その時の汗でびっしょり濡れたアッキーの背中や腕の感触がなんとも…いや、汗みどろはお互い様なんだけど。

ステージ前にギュッ!とみんなが詰めた状態で、アッキーの指導の元、みんなでハイ!ハイ!の時間。リーダーの郷土に錦を飾り、コブの初めての青森でのライブを大成功に収めるためにみんなで力いっぱい腕も挙げてハイ!ハイ!だんだんみんなが参加してくる様子を見てアッキーが

 挙がってきた、挙がってきた!四十肩が挙がってきた!!

四十肩ってぇ!!かなりツボってしまう。

ギュウギュウに詰め込まれていて動きにくいので一歩下がって、隣のリーダーのお義姉さん親子にゆったり見てもらう事にして、最後のジャンプをめいっぱい跳びまくる!!
熱く盛り上がった中、ライブは終了。ステージを去るメンバーに大きな拍手と声援が飛び交う。また会うときまで元気でなーー!と言って袖に向かうリーダーに、相方と一緒にめいっぱい大きな声で

  圭二ぃぃぃぃぃーー!!

と叫んだら、即振り返るリーダー。かけ声の主が私たちだと分かると、もう!って感じの手の振りつきで苦笑い。すんません、でもやっぱこの会場でこそ言ってみたかったんだよねぇ〜


誰もいなくなったステージにみんなでアンコール!!無理だと分かっていても必死で叫び続ける。リーダーの地元なんやもん頑張るぞ!!しばらくしてふと後ろを見ると、物販にリーダーの姿が!!何ともう物販にぃぃぃ!!あかんやん!
それでもみんなで物販のリーダーに向けて意地のアンコール!すると困りつつも笑顔でごめん!と謝るジェスチャーのリーダー。そんなリーダーにみんなで大きな拍手を贈るとリーダーがこちらに向かって

  ありがとーーー!!!!

こちらこそ素晴らしいライブをありがとう。弘前、来れて本当に良かった!!体調もすっかり元通りになったのを実感!残り少なくなったライブも全力で楽しむぞーー!!

すぐさま足元の桜吹雪の片付けに入ると、会場のスタッフの方が良かったら使ってくださいと何本ものホウキを持ってきてくれる。いい会場だ!!みんなで協力したらあっという間に片付け終了。
物販のリーダーに挨拶をして、着替えをしてアンケートを書いてロビーでのんびり余韻に浸る。出て行けと言われないので変に気を遣ってしまって外に出ることに。来た時よりも激しく降っている雪。気温はかなり低いのに風がないせいかそんなに寒さは感じない。むしろライブ後の火照った身体には心地よいくらい。

しばらくして出てこられる御一行様。滑るから気を付けてね!と言って滑るマネをするリーダー。みんながウケる中、相方が「お約束だね」と呟いたのを聞き逃さなかったリーダーが相方をジロっと睨んでいるのがまた可笑しくて。
今日が39ツアー最後の参戦となる松山のコブ友がサインをお願いしたら、メンバー全員が快く応じてくれる。そんなほんわかした中にいるだけで幸せいっぱい。

9名の各地から集まってきたコブファンに囲まれるアッキーがワイルドな険しい表情になったかと思ったらいきなり笑ったり…本当なのか冗談なのかが判別が付きにくいのよ、アッキーって。
いきなりホワイトアウトと言ってみんなで「?」その郡山から着用している白のブルゾンの事なのか、降り積もる雪の事なのか。

みんなで困っていると笑顔で今日は人格崩壊してるから…と。あるコブ友が「今日は!?」と鋭い突っ込みをすると、また険しく挑みかかるような表情になるアッキー、でもすぐに笑顔になって4649号に乗り込む。思いもかけずアッキーワールドをゆっくり楽しめてニヤニヤ。そんなアッキーが好きなのさ。

リーダーは道路を挟んだ向こうの居酒屋で親戚の方々と飲み会らしく、すぐに4649を降りていた模様。そのまま行けばよかったのに。雪道を走り去る4649号を見送り、私たちも弘前ライブ打ち上げ飲み会にレッツゴー!!

時間が遅くて、良い感じの店はどこも閉まっていて仕方なく朝までやっているチェーン店っぽい店に入る。地元ならではのものがあまりなくてガッカリだったけど程よく酔って、みんなそれぞれのホテルへ戻る。みんなお疲れ様!そして秋田も参戦するみんな、明日もよろしく!!



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