ザ・コブラツイスターズライブレポ

「蛇の道」レコ発ツアー
2003.2.1(土) 静岡サナッシュ

発売日ちょっと過ぎてから会場にメールでチケ予約。連日のツアー参戦で慌しい中、1月末になっても返事が来てない事に気づき、ぴあでチケを取ろうとしたらなんと完売!なんだぁ!静岡で何が起こっているんだ!?
焦って会場に問い合わせをしてみると、予約はメールで受け付けてますよ〜と気の抜けた返事。思わず「返事をもらえなかったので受付できてなかったと思ってました」と嫌味を言ってしまった。

それでも何とかライブを見に行く事が出来るわけでほっとひと息。V社のK切氏情報だと、ぴあで売り切れた後、更に追加分も発売したけど、それも売り切れてしまったそうで…前の静大ライブの事を考えるときっと凄いことになるだろうから、後ろでその凄さを見物しつつ楽しもうとドキドキしながら開場時間ギリギリに会場へ。

今日の対バンはTHE LOCAL BANDthe SNUFF ROLLの2つ。今日のバンドには全て「ザ」が付いているとどちらのバンドもMCで話していたのが可笑しかった。ずっと棗さん側の壁際で見ていたのだけど、コブの前にトイレに行って戻ろうと思ったら恐ろしいほどの人が会場中に溢れ返っている!後ろで大暴れするスペースすらない状況。

仕方ないので、人を掻き分けて荷物が置いてある棗さん側前の隅のほうへ移動。ちょっと空いていたスペースに相方と落ち着く。
このツアー始まって初の棗さん側でのライブ参戦にドキドキ!!なんだかどうにも落ち着かない。ステージに登場してチェック作業に入るイチローさん、リーダー、棗さんの3人。棗さんは御馴染みの渋いサーモン色の半そでTシャツの下に赤い長袖Tシャツの重ね着。あとの2人は良く見えないけど、多分いつもと同じスタイル。

そして39ツアー中盤戦初日ライブのスタート!!盛り上がり方が違う!恐ろしいまでの歓声が会場中から沸き起こる。コブのライブってこんなに凄かったっけ?あまりの驚きに第3者的な気分で感心してしまう。今日のアッキーはオレンジコブTに白のシャツ、ヘビ柄モリモリジーンズ姿。それにても前方に集まった男子諸君のパワーがとにかく凄い!!

オープニングは七つの海を渡れ〜どんぶらこ〜。こんなに棗さんが近いのは本当に久しぶり! 途中、ふとアッキーの歌声が消えてしまう。何が起こったんだろう?と背伸びして人と人の間からアッキーを見ると、どうやらマイクのシールドが根元からポロっと外れてしまったようだ。いつにない盛り上がりにマイクも驚いたか?笑いながらシールドをはめ直して歌うが、どうにも接触が悪くてアッキーも険しい顔に。
ギターソロの棗さんとリーダーのバトルでは、棗さんがリーダーに4本の指で目潰し攻撃を繰り出す!激しい!!

続く夢の旅人でも、マイクの調子が悪い模様。背の高い人の陰になってアッキーが良く見えなかったので、歌詞が出てこなくて詰まってしまったのか?と思ってしまった私。ごめんなさい。

アッキーの挨拶にも耳が痛くなるような歓声。それに答えてアッキーも俺達を待っていたのか!!と嬉しそう。そしてちょっと待ってくださいと木村君にマイクを渡すアッキー。ちょっとした沈黙の中、リーダーが自分のマイクを指差し「これを使えば?」と。そしてリーダーのマイクで話しを続けるアッキー。
静岡のライブは気分がいい!雪の積もった富士山を見て背筋がピーーーンとなったと背筋を伸ばす。それを見て「ほんとだ!」とつぶやくリーダー。背筋を伸ばしたままの怪しい格好でステージ中央に戻り、修理の済んだマイクを受け取り、富士山も出てくる新曲を…と三日月夜へ。

3拍子のゆったりしたテンポの曲、いつの間にか会場中の人が曲にあわせて身体を左右に動かしている!何だこの一体感は!!!可笑しくてたまらなくて、私も一緒に身体を左右に動かす。

そしてリーダーのMC。みんな元気でビックリ!負けてらんねぇぞ!!と気合いの入った言葉。そして気づいてみたら2月になっていてこれまたビックリ!と。この春待つ季節、日も長くなってきて、天気予報見ると嫌〜な花粉情報も出るようになって…リーダーも毎年苦しんでいるもんね〜本当に嫌な情報だよ。
それでも春が来るのは嬉しいとリーダー。胸がきゅーーんとなってしまう季節にピッタリのこの曲をと、サクラサクへ。

続いて始まったのはゼロからの始まりだぁ!!東海地区スペシャルセットだね!と思っていたらいきなり激しいモッシュ発生!!遂に来たかぁぁぁ!!
後ろにいたそれはライブを見る格好ではないだろう!?と言いたくなるようなおしゃれな格好をしたお姉ちゃんまでもが笑顔でモッシュに参加しているではないかい!静岡恐るべし。そんなモッシュ攻撃に負けている私ではないので、波に乗って棗さん側から中央に移動。しかも2列目!!アッキーが近くなったぞぅ!!

大盛り上がりの熱い会場が薄暗くなり、ベースとドラムの音が低く静かに響く…そしてリーダーの曲紹介。BGMまで付いてしまったのかぁ!!しかも内容も凄く濃くなっているぞ!すっかりナレーション化やね。凄くいい感じ!!
リーダーの気合いの入った口調で抜け忍の恋へ。アッキーの歌い方が一部少し変化しているぞ!まだこの曲は発展途上だというのか??どこまで凄くなっていくんだろう?

続いてからまる糸。跳びたいけど、跳べない。手も挙げられない。何とか挙げても今度は下ろす事が出来ない。この曲で跳べないのは、去年の2月の怒髪の対バンだったときのイベント以来か!?あの時もいきなり押されて跳べなくなってしまったんだよなぁ〜それでも隙を見つけては跳んでみる。

この状態では何でもあり?隣の見知らぬパワフルな女の子が腕を振り上げているけど、肘が何度も顔にガンガン当たって痛い。我を忘れて盛り上がるのは私もそうだから文句は言えないけど…一歩下がれば簡単に逃れられる状況だけど負けたくないので必死でこらえる。勝ち負けの問題ではないけど、ちょっとこだわってしまう。

すっかり恒例になってしまっているラストのダンスがパワーアップ!曲が終わっても続くイチローさんのドラムのリズムに棗さんとリーダーがタンバリン、アッキーがマラカス(?)をそれぞれ持って踊りまくる。リーダーに至ってはドラムが終わっても奇声を発しながら狂ったように踊り続けている。ふと我に返ったリーダー、自身の手に持たれたタンバリンを見て「何やってんだ俺達!?」ってな感じで怪訝な表情で棗さんと目を合わせて笑わせてくれる。
ライブ前、ステージの片隅に用意されたタンバリンやマラカス見て、「情熱のうた」をやるんじゃないか?とみんなで話していたんだけど、こんな使い方をするとは!してやられた!!

イチローさんのドラムが始まり、リーダーと棗さんがタンバリンを床に置きそれぞれギターとベースを準備。アッキーは木村君から三線を受け取り、口上のあと東西南北 日本の空へ突入!!
真ん中にいたはずなのに、いつの間にかまた棗さん前に押し戻され、客席にせり出してくる棗さんが目の前に!!でかーーーー!!!!棗さんってこんなにでかかったのか!?新たな発見。イントロ部分の客席の掛け声もこれまでに聞いたことがないような迫力。すげぇ〜〜!!
♪日本の海〜の後の間奏中ずっとアッキーが唇をタラコにしてブルブルブルブル…の連発。そのタラコから飛び散るアッキー汁がライトに当たって物凄く綺麗!

激しすぎるくらいの盛り上がりっぷりにアッキーもありがとう!の連発。
メンバーがステージを去ると同時に恐ろしいほどのアンコールの声。「そうまっち」だったかの掛け声もかかって異様な雰囲気。盛り上がりすぎだよ〜!!


かくして再登場のメンバーに大歓声。まだまだエネルギー有り余っているようだな!とリーダー、盛り上がって嬉しいけど初めてコブのライブを見た人はどれくらいいる?の質問に思っていたより多くの人が挙手。どうですかぁーーー!?と言うリーダーの問いかけにも嬉しい返事。また絶対見に来るように!約束だ!!と小指を立てて客席に突き出すリーダーとアッキー。このライブを見て、もう二度と見たくないと思った人はいないだろうな〜

大興奮のリーダー、その熱い気持ちが冷めてしまわないように熱いヤツを一発!というところをいっぱい!と言ってしまい慌てて言い直し、パワーを全部出し尽くせよ〜!!絞りつくせよ〜!!と雑巾を絞るようなジェスチャー。アッキーも凄い表情で思いっきり絞るジェスチャーをしている。そしてリーダーのシャウトから嵐に住む人へ!!

またもや激しくなるモッシュ。ギュウギュウになりながらも気合いで曲にあわせて身体を動かす。そしてコブと客の魂の交換会、掛け合いの時間。
祭りの掛け声のあとは、静岡恒例チャッキリ節での掛け合い。客席からの静岡茶の差し入れに嬉しそうなアッキー。袋に入ったままベルトにくくりつけてチャッキリ!チャッキリ!!
最後はワッショイでシメて終了。あり??もう1曲なし??まぁ、これだけ盛り上がったから文句は言うまい。

実は今日は21時半発の新幹線で帰る予定。この時点で21時過ぎ。駅まで近いとはいえ、かなり焦りが!もちろん当然のごとくかかるアンコール。早く出てきてくれーー!!こんな時に限ってなかなか出てきてくれない。そう感じただけかもしれないけど。


そしてやっと出てきたリーダー、イチローさん、棗さんにこれまた恐ろしいほどの歓声。まだ力余ってんのか!さっき出し切れっていったじゃないか!もう一発行くぞ!ホントに出し切れよ!!と猪木マネで客席を煽るリーダーの肩を、袖から登場のアッキーがポン!と叩くのが凄くいい感じ。

軽快なリズムが始まり、日本全国の中でも静岡のみんなが熱いと改めて知ったとアッキー、みんなの素晴らしく解放された顔を刻み付けてこの後のツアーも熱く乗り切って行きたいと。そして最後に頭の中を空っぽにして素晴らしいところに行きましょう!!と運命船サラバ号出発に突入。

普通に見ていてもかなり凄い事になる曲だけど、もう何が何だか分からないくらいグチャグチャ。しかも客席に手を伸ばすアッキー、それに群がる人人人…ハイハイもアッキーが煽るまでもなく完璧!曲を止めるまでもなく最後までぶっちぎり!!おかげで時間を延ばす事なく終了!!
最後、棗さんがベースを客席に突き出してくれてみんなで触る。いつもやってくれるらしいけど、私は初体験。恐縮しながら触れさせてもらった。

静岡さいこーーー!!!!また会う日まで元気でな!!!

叫ぶリーダーに大歓声で答える会場。

ステージを去る汗まみれのメンバーを見送り、急いで荷物のところに駆け寄り自分の荷物を取るが上に置いてあったコートがない!!ふと見ると、かなり離れたところに他の人のコートと共に哀れな姿に。隅っこに置いていたとは言え、会場全体が大変な事になっていた事を改めて実感。
汗びっしょりのコブTの上にコートを羽織り、両手に荷物とセーターとマフラーを抱えて外に飛び出し、駅に向けてダッシュ!!

何とか乗りたい新幹線の時間には間に合った!が、乗ろうと思っていた便の運転が今日はない事を知り愕然。土曜日は休日ではないというのだ!!してやられたぁ!!今夜中に家まで帰れないじゃないか!!!
ながらで帰ることも考えたが切符も買って改札も入ってしまったし、名古屋まで新幹線で移動して、そこからJRで行けるところまで行ってタクシーで帰る事にする。この後のことを考えると、少しでも早く家に帰りたかったのだ。

かくして予定外の凄い出費で夜中に我が家着。余分にお金を持っていて助かった〜明日の京都も楽しむぞ!!



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