ザ・コブラツイスターズライブレポ

「蛇の道」レコ発ツアー
2003.1.23(木) 奈良ネバーランド

米子から快適夜行バスの旅であっという間に大阪・なんば着。
奈良に向かう相方と分かれて家に一旦戻って仕事へ。眠い目をこすりつつ何とか一日を過ごし、終業のチャイムと同時に職場を飛び出し奈良に向かう。近鉄、JRを乗り継いで奈良駅着!
会場の場所は下見のおかげでもうバッチリで迷うことなく無事到着!

が、入り口が分からない!!階段上がっていったら鍵が閉まっているし。エレベーターで上がってもいいんだろうか?とウロウロしていると、男女3人組がやってきてコブのポスターを見て話をしている!コブを見に来た人たちか?業界っぽい匂いのするその人たちと一緒にエレベーターに乗り、会場入り。

中に入ると思っていた以上に人がいっぱいでビックリ!余裕ぶっかまして取ったチケの整理番号が1番だったとは信じられないくらい。
とりあえず着替えをしようとトイレを探していると、神戸のコブ友が私を見つけてくれてトイレに案内してくれた。ステージ横のドアから出ると、そこにはコブの機材や楽器が山積み!こんな通路に置いていてええのけ??トイレの横が楽屋の出入り口。凄い作りのハコやね。

フロアに戻ると、本日3番手のバンドLovey-Doveyのライブがスタート。ボーカルの女の子2人のハーモニーが気持ちいい。後で知った話、彼らは高校生だとか…これは素晴らしい!!
4番手のバンドザ☆タイガーバームのライブが始まった頃に御一行様が外からお帰りになられる。

しばらくしてトイレに行きたくなったので御一行様が入られたドアからトイレに行こうとすると何とそこにはイチローさん、棗さん、ローディ木村君が!!しかも至近距離の柱の影にリーダー!!!!
何でこんなトコで待機してるわけ!?怪訝そうな皆さんに挨拶をして慌ててトイレに向かうと、「ここは一般の人も入れるんですね」と木村君がイチローさんに話しかけていた。御一行様は知らなかったのかぁ〜〜冷や汗かいたよ。

フロアに戻ると、今度はアッキーが普通のお客さんのように入ってきて誰にも騒がれず楽屋のほうへ。ステージから降りるとフツーのお兄さんなんだよなぁ〜それがまた良いんだが。

そしていよいよコブの出番!!昨日の疲れと寝不足でどうにも体調不良。この場に無事来れた事で満足感もあり、リーダー側最前のコブ友2人が空いたスペースにお誘いしてくれたけど、そのうしろ2列目で大人しく見ることに。
セッティングが終わり、イチローさん、リーダー、棗さんがステージに登場していつものようにチェック作業に入る。棗さんはいつもの渋いサーモンピンクのTシャツの下に黒と紺のムラ染め長袖Tシャツの重ね着。あとの2人はいつもと同じスタイルかな…

そしてライブのスタート!七つの海を渡れ〜どんぶらこ〜が始まって、アッキーがステージに飛び出してくる!!いつものグレーテンガロン、オレンジコブTの上に白地に赤い龍プリントのシャツスタイル。蛇柄ジーンズをはいていたらしいけど、実は全然覚えてない。最前ではなかったとは言え、あんな眩しいジーンズ姿を見てなかったなんて…
ここの会場、ステージ後ろから客の方に向けられているライトが異常に強く眩しくて目がチカチカしてたから、そのせいか??

私の周り半径1m以内に誰もいなくて思いっきり身体を動かす事が出来て楽しい!!サビの前のジャンプもアッキーみたいに腕と足をめいっぱい広げて出来て面白い!そんな事しているから、周りの人が私から離れざるを得ない状況だったのかもしれないのだけれど。
間奏のリーダーと棗さんのバトルでは、棗さんがリーダーになんとチョップ攻撃!!この2人面白すぎる!!

続いては夢の旅人。斜め後ろにいる見知らぬ兄ちゃんが私の手のフリをまねて一緒にやってくれたのが嬉しくて。会場にいるみんなの心がだんだんほぐれてコブを楽しんでいく感じが伝わってくる。

温かい雰囲気の中、MCタイム。

奈良はどこに行っても寺!寺!寺!

と言って笑いを取りつつ、いにしえの日本そのもので素晴らしい街だと奈良の人たちの心をグッと掴むアッキー。
コブツイも古きを訪ね新しきを知る「温故知新の精神」でやってきたけど、古いものと古いものをミックスしてもかなり楽しいものが出来ると、アッキーの最近のマイブームでもあるらしいこけしけん玉の話に。楽しくて1時間ぐらい遊んでしまうと、けん玉で遊ぶジェスチャーをする真剣な表情のアッキーにツボってしまう。

そして新曲も聴いてくださいと三日月夜へ。奈良の街並みにもこの曲はピッタリとはまるんじゃないかな〜と考えながらじっくり聴いていたら、私が大好きな歌詞を思いっきり間違ってしまうアッキー。なんてこった!

しっとりとした雰囲気の中、リーダーによるMCタイム。暦を見たらあとちょっとで2月でビックリ!…と言うリーダー。この「暦(こよみ)」って言い方が凄くリーダーらしくて好き。
出逢いと別れの季節が近づいてきているけど、今日この会場に来ている人で卒業・入学・入社など、人生の節目に立っている人はどれくらいいるのか?と言う質問にたくさんの人が挙手。予想外の多さに「こんなとこに来ていて大丈夫か!?」と心配そうな顔のリーダーにこれまたツボってしまう。

いろんな出逢いや別れがあって人は成長していくとサクラサクへ。関西地区ではかなり人気の高いこの曲、奈良でもこの曲を待っていた人がたくさん。早く暖かい桜の季節になって欲しいものだよ。

カモメと水平線に続いて、リーダーの曲紹介タイム。これまでにも増して表情豊かなリーダー、毎回どんどん紹介内容も濃くなっていく気がする。そして抜け忍の恋へ。
何度聴いてもたまらなく素晴らしくカッコ良い曲にホレボレ。途中、リーダーがスライドやビブラートを駆使して幻想的な音を出す左手だけのギタープレイに釘づけ。

間髪入れず、テンポの良くからまる糸へ突入。周囲に人があまりいないのを良い事に、いつもにも増して激しく動き回る。今日はライブ前に飲酒もしてないし、身体も軽い!楽し過ぎるぞ!!
最近恒例となっているラストに残るドラムのリズムに合わせてフロントの3人がそれぞれに怪しい動きをする。アッキーに至っては、アフリカの何とか族みたいな怪しい掛け声まで放っているぞーーー!!イチローさんが叩くのを止めてもリーダーはまだまだ踊り続けているし。暴走しまくり。

これまた恒例の口上から東西南北 日本の空へ。ステージと客席を仕切る柵に両足を乗せてグッと身を乗り出すリーダーがカッコ良くてもう!!
♪とざいなんぼくにほんのそらっ! のところで今日も顔を見あわせてニコッ!とするリーダーと棗さん。毎回見逃せない一瞬。しかも今日の棗さんはいつにも増してステキな笑顔!!

そして間奏最後のみんなでジャンプ!の後、さらに高い位置に上がって客席を煽りまくるリーダー。それに答えるべく掛け声にあわせて思いっきりジャンプ!ジャンプ!!楽しいーーーっ!!
後方からも男性陣の頼もしい掛け声がかかっている。コブライブはそんな野太い声が似合うバンドだと改めて実感。

大盛り上がりのうちに本編は終了。大きなアンコールの声に答えてメンバーが再びステージに。リーダーもかなり嬉しそうでありがとーーー!!嬉しーーーっ!!の絶叫連発。元気があれば何でも出来る!の猪木マネもしっかり飛び出す。
そんな嬉しそうなリーダーから恒例質問タイム!このとき、「みなさんにひとつの質問!」と言いつつOverDriveのエフェクターをONにしてギターをジャンジャンジャン!!と弾いて盛り上げるのだけど、その微妙な間が凄く好き。

リーダーの質問にたくさんの人が挙手、ライブの感想を尋ねるとその人たちから素晴らしい答えがいっぱい!しかも、みんなまたライブに来ると約束!リーダーはさらに激しく嬉しさを全身で表して

  嬉しいぜ〜〜!!

そんなリーダーに触発されてますますヒートアップする会場。その熱い魂が冷めないようにもう一発お見舞いするぜ!!と嵐に住む人へ!!大歓声が沸き起こる。

最前にいたのになぜかアンコールから2列目の私の隣にやってきた神戸のコブ友と一緒に、掛け合いタイム前のドラムソロの時、激しくイチロー!!コール。前からやってみたかったんだよね〜〜
リーダーが激しくハネトステップを始めたので一緒にやってみる。キツい!でも楽しい!!アッキーのパワーを出しましょう!と言う煽りで掛け合いタイムに突入。

ここんとこ、掛け合いよりその時のフリのが楽しくなってしまっている私。スイ!スイ!の時にリーダーが険しい顔で真っ直ぐ前を向いて、キレの良い動きでまず左手を左肩に置き、右手を右肩に置いた後に両手でスイ!スイ!ってやっていたので早速真似してみる。まるでラジオ体操!
それにしても、イッチョメの時のリーダーの柔らかさと激しくキレの良い対照的な動きは秀逸!!

そしてまだまだ全員が一緒になってやってないのを察知したアッキー

あんなに寺がたくさんあるのにこんなもんじゃないだろう!?

とよく分からない発言。
さらに「大仏はデカイから今でも残っている、俺たちは小さいから残れるかどうかわからないけど、みんなで力を合わせて歴史的な一夜に」と、この掛け合いで行こう!と叫んだのが

   だいぶつ!だいぶつ!!

全くのひねりなし!しかもいきなりだったのでファンですらほとんど誰もがついていけずじまい。あれ?って感じで苦笑いのアッキーに会場中爆笑の渦。引くんじゃないよ〜カツゼツ良くねぇ〜!とだいぶつ掛け合いに突入!

リーダーが掛け合いに合わせて真面目な顔して大仏のポーズで柵に足をかけて上がったり下がったり、途中いきなり奈良漬け!!の掛け合いも飛び出して可笑しくてたまらない。
アッキーいわく、今日の掛け合いはコブにとっての「念仏」だったらしい…ますます訳分からん!!最後はいつものワッショイ!でシメ。いやぁ〜笑った笑ったぁ!!

続いて路地裏の宇宙少年。いつも感じるけど、この曲の時のアッキーの笑顔がたまらなく眩しい。アッキーはまさに宇宙少年!!
最後のパパパパラララ〜のところで上に突き上げ広げた手を曲に合わせて親指から一本ずつ折っていくアッキー、面白かったので真似してみたけど、どんな意味があったのだろう??

ステージを去るメンバーに惜しみない拍手と歓声。そして誰一人として帰ることなく一斉に湧き起こるアンコールの声。いくらでも叫んでしまうよ〜!!


そしてメンバー再々登場!!勢い良く飛び出してきたリーダー、私の大好きなあの動きをステージ中央で炸裂!!嬉しさのあまり一緒の動きをしながら激しくリーダーコールしてしまう。知らない人が見たら怖い光景だろうな〜

気合い入りまくりのリーダー、もう一曲行くぞこのヤローー!!と猪木マネで挑戦的な攻め!
軽快なリズムが始まり、アッキーも登場!また笑顔で逢えるようにこの曲でサヨナラしましょう!と、運命船サラバ号出発へ勢い良く突入!!

この際だからと、前からやってみたかったハッ!ハッ!ハッ!で両手を挙げながらグルグル回ってみる。アホ丸出し。2回目のハッ!ハッ!ハッ!では対バンの兄ちゃん達も前のほうまで乱入してきているではないか!!かなりの興奮状態。
恒例ハイ!ハイ!タイムでは、アッキーがグーでもチョキでもパーでも良いので腕を挙げて欲しいと言ったので、グーチョキパーでハイ!ハイ!言われたとおりに何でもやってしまうコブファン。みんなバカで面白すぎ!!

最後は最前のコブ友達の間にちょっと身を乗り出させてもらって、柵に足をかけたリーダーに触らせてもらう。相変わらず革の甘い良い香りにクラクラ!!ラストのシメで転ぶと言うかステージに倒れこんでしまったアッキー、勢い良すぎ!

ステージを去るメンバーに大きな歓声と拍手。また今日も良い汗をいっぱいかいてしまった。
ふと隣にいたコブ友に「今日は大人しく見るんやなかったんですかぁ!?」と言われてハッと気づく。そう言えば、ライブ前にそんな事言っていたような記憶が…コブライブはどんな薬よりも元気になれるんだなと実感。

最終電車の時間が早かったためか、顔見知りのコブファンどころか会場に来ていたお客さんが全員帰ってしまい、出待ちは車で帰る私と相方の2人のみ。対バンのメンバーさん達も次々に帰って行ってしまう。奈良の夜は早いのか…
相方に言われるがままに外の壁に貼られたチラシを見る。そこには「蛇の道ツアー」の全スケジュールとなぜか移動の手段や何もない空いた日に「オフ」とか書かれているじゃないか!!これってこんなトコに貼り出しても良い物なのか??御一行様のツアー全行程がバレバレ。可笑しくてしばらく相方とウケまくる。

4649号への機材の積み込みが終了して、御一行様を見送る。助手席のアッキーが手を窓を開けて手を振ってくれる。その後ろの窓から棗さんも手を振り「みなさんさようなら」と…“みなさん”って、私らだけやん!!
その後、駐車場近くのラーメン屋に行くべく大通りに出ると、目の前になんと4649号!!アッキーも私達に気づいてくれたので、もう一度大きく手を振って見送る。

ラーメンと餃子をアテに一杯やって、帰途に着く。家に着いたのは午前3時過ぎ。家まで送ってくれた相方に感謝。
さぁ、今日一日仕事に行ったら、すぐに熊谷&横浜遠征だ!ハードだけど楽しいぞ!!



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