ザ・コブラツイスターズライブレポ

「蛇の道」レコ発ツアー
2002.12.29(土) 前橋CLUB FLEEZ

18きっぷで上京、上野駅で松山から来たコブ友と合流。前橋行きの電車の乗り場が分からなくて焦った〜上野駅ってこんなに複雑だったのか!さらに鈍行に揺られる事約2時間、遂に前橋着!余裕で着けてしまったな。駅から会場までは徒歩。到着したら顔馴染みのコブ友が既に4人!地元ファンはいない。

寒さに震えつつしばし歓談していると、コブメンバーが出てきて右と左に2人ずつ分かれて歩いて行ってしまった。アッキーとリーダーは右手方面、棗さん&加藤さんは左手方面へ…どこへ行くんだ?しかも2人ずつ別行動??ナゾ。
かなりの開場押しのため、更に寒さに震えていると、出演バンドのメンバーらしきアフロな兄ちゃんが今日のイベントの出番をファンの子に話しているのが耳に…コブは7バンド中5番目!?トリじゃないのかぁ〜とコブファンみんなで表情で会話。

そしてようやく開場!決して快適とは思えないライブハウス独特の香りが漂う暖かい店内が天国のように感じられた。コブTに着替えて開演を待つ!この会場も宇都宮と同じくステージと客席を仕切る幕があって、セッティングの状況は全く見えない。
その幕が開かれてイベントのスタート!

最初に登場したバンド、その名も王子バンドに度肝を抜かれた。ほんわかした名前とは全く逆の破壊的・攻撃的な音楽とボーカルの兄ちゃんのパフォーマンスにしてやられた。ステージから客が離れてしまうライブは電撃ネットワークぶり。
系統的にはインビジブルマンズデスベッド(名前合ってるかな?)に近いものがあるかな。必死な本人達には不本意な感想かもしれないけど、面白さを感じてしまったライブ。プレイ面でも素晴らしくなかなかに楽しめるバンドだったな。

その後も地元バンドのNOTHINGOVER GRIDのライブが続き、4バンド目は東京のバンドStationary☆Frontのライブ。ボーカルの兄ちゃんの中学生の時からコブが好きだと言うMCに「あんた一体いくつなんだ!?」と30代コブファンの間で飛び交う声…

スピーカーの爆音に何度もめまいを起こしつつ、やっと5バンド目のライブ、コブの出番だ!最前に移動し、上着を脱ぎ半そでコブTになり、準備運動をするコブファン一同…が、幕の向こうで行われているセッティングがどうにもコブらしくない。耳覚えのないシンセの音に一同「!?」こっそりと幕の下からステージを覗くと知らない人ばっかり!ドラムは可愛い女の子だし!イチローさんいつの間に性転換を!?

そしてあのアフロ兄ちゃんの情報が間違っていた事が判明。後ろを振り返ると次のバンドのファンらしき兄さん達が呆れた表情で「次は(コブと)違うんだけどなぁ〜」と苦笑いしているぅ !!す、すみません!!気合い入れていたのがメチャクチャ恥ずかしくなって一同で小さくなる。
5バンド目は地元バンドMASTER SENSE ORGANIZATIONのライブだった。

そして遂に待ってました!コブの出番がやってきました!!また幕の向こうをこっそり覗いて、いつものメンバーとスタッフがステージにいる事を確認してライブ前の準備に取りかかる。
この会場は、リーダー側の客席の横にメンバーが通る道があり、そこにも幕は下ろされているのだけど、足元20cmだけは開いている。

そこに見慣れた前と後ろの布が違うジーンズと赤いスニーカーを履いた足が!アッキーだぁぁぁ!!みんなでその足に注目してると、足首回しやアキレス腱伸ばしが始まったので、私も 一緒にやる。
ライブ前、アッキーはいつもこうやって準備運動に余念がないのだろうか?もしくは緊張をほぐすため?いろいろと勝手に思いが巡る。

そして遂にコブライブのスタート!!

演奏が始まると同時に幕が開き、眩しい光の中にコブメンバーが姿を現す。オープニングナンバーは七つの海を渡れ〜どんぶらこ〜
これまで登場のバンド、ライブ中もMC中もファンはみんな大人しく見ていたけど、コブファンは違うぜ!盛り上がるぜ!と言わんばかりに、アッキーに負けないくらい踊って飛んで腕を振って盛り上がる。って言うか、もう自然と身体が動いてしまうのだけど。

それにしてもこの会場、ステージがめちゃくちゃ狭い上に近い!ちょっと腕を振り回すとリーダーのギターを直撃してしまいそうになるので、最前にいるのに一歩下がることに。それでも十分近い!
 
今日のコブの皆さんのお召し物は、アッキーはグレーのつばの短いテンガロンハットにツアーでも着ていた赤のピチピチシャツ。棗さんは黒と紺のムラ染め長袖Tシャツにジーンズ。リーダーとイチローさんは宇都宮と同じ。

続いて夢の旅人。1曲目でいきなり暴れすぎたせいか、横腹に激痛が走り立っていられなくなってしまう。こんなん小学5年のマラソン大会以来ちゃうか!?早く治ってくれ!と腹をさすりながら間奏に突入!あっ、跳ばな!!もうどうにでもなれ!そしたら治った。逆療法成功!!

既に汗びっしょりのアッキーのご挨拶からMCタイムに。
群馬でのライブは初めてなので、群馬に馴染もうと地図を見たら、利根川の先に蛇の穴の山と書いた『蛇穴山古墳』と言うのを発見してしまったとアッキー。
その正しい読み方が分からないと言っている時に、あるコブファンの子が「じゃけつやま」じゃないか?と呟いたのを聞き逃さなかったアッキー。とりあえず「じゃけつやま」と呼ぶって事で、話は進む。

現代より古代が好きなアッキーは早速その古墳まで歩いて見に行ったらしい。でも、近くまで行ったときにはもう日が暮れて真っ暗に…あの時出かけたのは古墳探しだったのか!?って事は、リーダーも一緒だったのかな?
結局その古墳はもうなくなってしまったらしいけど、アッキーが「じゃけつやま」を間違えて「じょけつやま」と連発。

「じょけつ=女穴」と連想してしまった私は、たまらなくなってアッキーに聞こえるように「じょけつ!?」と突っ込む。すると間違いに気づいたアッキーは言い直したけど、またすぐに「じょけつ」の連発。そんなに女の穴が恋しいのかい!!もう笑いが止まらない。
ウケまくるそんな私らを見て、今度はリーダーが「じゃ!!」とアッキーに突っ込み。最初っからこんなに笑わせんといて〜

古墳が更地になってしまっていてパワーを貰えなかったと残念そうなアッキーが人格崩壊!

  ♪わっかい男が、こっふん!更地でこっふん!なさそでこっふん・・・

アッキーの長いMCを後ろで人知れずこっそり笑っていたイチローさんもたまらず、ドラム叩いて突っ込み。
すっかり外してしまったアッキー、悲しい男のブルースを!と次の曲…三日月夜へ。

しっとりと穏やかな雰囲気漂う中、「う〜〜しばれるねぇ」とリーダーによるMCタイム。
コブラツイスターズという名前のイメージからはウォーーーっ!って感じのライブをやりそうな雰囲気に見られがちだけど、たまにはこんなしっぽり…いや、しっとりした曲もどうかな〜とリーダー。
この「しっぽり」がツボに入ってしまった私。また笑いが止まらなくなっていると、リーダーに

なに笑ってんだそこーーっ!

と指まで差されて怒られてしまった。あわわ!ごめんなさぁーーいっ!!!

そして、今年の冬はとても寒いけど皆さんはこんな寒い夜、人肌恋しくなったらどうしますか?と言いつつ、「ねぇ、アキラ〜」といきなりアッキーに向けての質問に変更!生の「ねぇ、アキラ〜」が聞けただけでも可笑しいのに、更に「アキラは旅先で人肌恋しくなった時、ライブ終わった!夜の街だ!…そんな時どうするの!?」と攻撃!

苦笑いのアッキー、ちょっと考えて

乾布摩擦・・・物凄い速さで乾布摩擦!!

と、背中をタオルで擦るジェスチャー付きで答える。感覚がおかしくなっている私は摩擦するのはそこじゃないだろう!と心の中で突っ込んでまたひとりツボに。
変な質問すんなよ!と目で訴えるアッキーを無視して、

今度はもっと心の扉を開かせますから!

と、リーダー。もうどんどん開いたって〜!!

寒い夜にはこんな曲はどうですか?と雪降る夜に。 今日のライブはMCで笑わせて、曲でしっぽりさせられて忙しいな〜と思っていたら、続くこのドラムのリズムは!!からまる糸だぁ!!
前へ!前へ!!踊ろう!!と煽りまくるアッキー。心の準備が無かったので慌ててしまうが、負けずに跳ぶ!跳ぶ!!心臓バクバク言ってるけど、手抜きしないぞ!楽しむぞ!!もうマジで死ぬかと思った。
ラスト、アッキーがマイクシールドを腕にグルグル巻きに絡める絡める〜曲が終わり、リーダーが「ありがとう!」と言ってるのに、まだまだ続くドラム!別の曲が始まるのかと思ったら「長いよ!」とリーダーがイチローさんの暴走を止める。今日はイチローさんもおかしい!

今日は7バンドも出て大変だ!とリーダー。興奮気味で何を言いたいのかが分からない。そしていきなり質問!「前橋とその周辺、近郊からやってきた人!」
おおっ!今日は結構たくさんいるぞ!!その中で初めて見たと言う男子から「カッコいいぞ!」と言われて物凄い嬉しそうなリーダー。その勢いで景気良くカモメと水平線へ。
最初っからジャンプ!ジャンプ!!こんなに楽しい曲だったっけ?Bメロのところの手拍子もすっかり定着してしまったかな?私達ファンがやるから、近くにいる人もマネしてやってくれるのが嬉しい。

続いてアッキーの口上から東西南北 日本の空へ。元々たまらなくカッコいい曲だけど、この入り方が物凄く良い!!目の前にせり出してくるリーダーの雄叫ぶ姿がこれまたカッコよくて…さっきまで「しっぽり」なんて言っていた人とは思えない!なんて思っていたら、アッキーの後ろで棗さんとキメのところで目を合わせて楽しそうに笑っている。良いバンドだよ〜コブ。
間奏の最後のところ、今日は後ろにいる人もみんな巻き込んで手を繋いでジャ〜〜ンプ!楽しいぞ!!

そのままドラムのリズムに合わせてアッキーのMC。音楽で自分達やみんなを熱くするのが使命なので2003年も頑張って行きたい!と嬉しい言葉。そしてベスト盤の告知では今日のライブで気に入らなかった人も16曲も入っているので、どれかには引っかかるはずなので聞いて欲しいと。
2003年が良い年でありますように!2002年の嫌な事を忘れてしまうためにこの曲へ!必死で話すアッキーの隣でリズムに合わせて楽しそうに踊るリーダー。それに合わせて一緒に踊るコブファン。楽しすぎる!

悪い事よさようなら〜さようなら〜サラバーーっ!!と勢い良く入った運命船サラバ号出発
出だしでアッキーがワンテンポ遅れてしまい、慌てて振り返りイチローさんを見る。イチローさんはその様子を見て大ウケ。リーダーの「ハッハッハッハ!」にもいつになく凄い気合いが込められている!いきなりステージから降りるアッキー、遠巻きに見ていた人をマイクのシールドでグルッと取り囲み、「前で見てくれ!」とそのまま前へ引っ張ってきている。おかげで前の方の密集率がアップ!!

そして恒例のみんなで「ハイ!ハイ!」タイム。2002年最後のパワーを声に出して私達にエネルギーをください!とアッキー、そのエネルギーをまた私達に返してくれるという。嬉しいじゃないか!アッキーいわく、この人間同士のエネルギーの交換は青汁よりも効果が良いらしい。3年間青汁飲んでも効果が無かった、どうしてくれるんだ!と怒っているアッキーの隣でひたすら面白い踊りで楽しませてくれるリーダー。
アッキーの力強い煽りもあって、だんだん大きくなる「ハイ!ハイ!」の声、嬉しそうなアッキー。私も嬉しくなる。最後は今残っている力の全てを出し切ってジャンプ!ジャンプ!!

対バンのファンがこれだけ多い中、こんなに盛り上がるライブが出来るコブって、やっぱ凄い。
ステージを降りて、横の通路を通るメンバー。なんと!イチローさんがこっちに手を伸ばしてくれた!思わずタッチ!嬉しい!!リーダーもタッチしてくれた。
トリではないのでアンコールは無いけど、跳んで笑って踊って暴れた楽しいライブだったなぁ〜残る全ヶ所に行きたい気持ちはやっぱり変わらない。

着替えを済ませ、ビールを一杯。最後のバンドのライブも見たい気持ちもあったけど、耳と体力が限界なので外に出る。そこで地元のコブファンの方とも交流。
イベントも全て終了して、メンバーの見送り。出演バンドが多かったせいもあってか、機材の搬出に時間がかかり、コブメンバーを見送ったのは0時過ぎていたか…

待っているコブファン全員と握手をしてくれるアッキーとリーダー。自分のと相方から預かった手紙をそれぞれに渡す。「寒い中、風邪引かないでね」と温かい言葉をかけてくれるリーダー。よほど私の手が冷たかったんだろうな〜リーダーの手もアッキーの手も物凄く温かかったし。余計な心配をかけないように、明日は手を温めておかねば!!

御一行の乗った4649号を見送った後、コブファン総勢10名で近くの「上州ラーメン」の店へ。冷え切った身体にラーメンの熱さが沁みたな〜



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