ザ・コブラツイスターズライブレポ

ザ・コブラツイスターズの秋祭り ガムシャライブを喰らわんかい!!
2001.11.4(日) 東海大学沼津校舎

深夜1時半頃だったか?大阪から相方車でハチ公の散歩に行くため、我が家に立ち寄ってもらい、ついでに風呂にも入って汗を流す。
そして相方宅にも寄り、みんながひとっ風呂浴びている間に爆睡。

その後、再び沼津を目指し睡魔と闘いながら国1をひたすら走り、クネクネした細い山道をひたすら昇り続け、13時過ぎやっと東海大学沼津校舎に到着!昨日とはうって変わって良い天気。山の上から見渡す沼津の街や駿河湾は絶景!

受付でパンフをもらい、整理券の事を聞くと「整理券はありません」と一言。
なぬ!??ずっと開場まで待ってないといけないのか??その直後、パンフを見てライブが野外の特設ステージで行われる事を知る。
ステージ前に行くと、数人の知った顔のコブファンがいるだけ。え!??これだけ???

そのまま、ステージ前に用意されていた椅子に座って待つことにしたものの、とにかく暑い!日焼けする!でも、天気が良くて本当に良かった…この時期に、野外で雨の中のライブはきついもんな。
程なくして、御一行様到着。ステージ横のテントに下に機材が運び込まれ、セッティング。その手際の良さに感動するばかり。まさにプロ!!

大勢の学生スタッフの手によって、ステージ前にパイプ椅子でバリケードみたいなのが作られる。いよいよリハが始まるようだ。
学生スタッフがやってきたので、どこか離れた所に移動させられるのかと思いきや、今私らが座っている椅子を取っ払うので、ステージ前のほうに詰めて欲しいと…ええ!???意外な言葉にコブファン一同耳を疑う。
その時点で集まっていたコブファンは10数人。最前にみんなで一列にずらーーと座って終わり…少ない。

まず、ステージに現れたのは、迷彩パーカーを着用したイチローさん。かなり眠そうな目をしていらっしゃる…しかもその頭はもしかして「寝ぐせ」?でも、ふと見せた笑顔に、私らはメロメロ。
そして、しばらくして水色のタオルを頭に巻いた棗さんもステージに現れる。すぐさま相方が「割り箸!!」と…見ると、棗さんの革ジャンの左のポケットに袋に入った割り箸が見えている!!なんで割り箸!???噂によると何でも入っているらしいポケットだから、割り箸が入っていても全然不思議ではないのだろうけど…
続いて、ピンク系の配色のボーダーのパーカーを着たリーダーと、グレーのハンチング帽に紺色の暖かそうなフード付カーディガンを着たアッキーも登場。スッキリしたリーダーとは対照的に、かなり顔色の悪いアッキー。しきりに水を飲んでいる…飲み過ぎ??それとも風邪引いた???

全てのセッティングが終わり、公開リハのスタート!こんな素晴らしいチャンスは滅多にないからね!じっくり拝見させてもらうぞ!!目に焼き付けなくては!
そうこうするうちに、日が傾き一気に気温が下がる。まずは、アッキーが赤いギターを持って、全員でサウンドチェック。即席なセッションなんだろうけど、ロック!!って感じでこれが凄く良い。
ロックと言えば、大久保ロック氏が昨日の大経大に続いて、沼津にもお越しになられておりました。全体的にさっぱりした印象になっていらっしゃったが、やっぱりあの独特の存在感のあるオーラは健在!

続いて、アッキーがギターを三線に変えて、再びセッションしつつサウンドチェック。返しが悪いのか、始まった途端アッキーの隣にいたケニー氏の顔がかなり歪み「だめじゃん!!」って感じで呆れ気味に半笑い。
その時、ステージ横の建物の3階のベランダに社長の姿を発見!リハの様子を上から見ている模様。夕陽に照らされて、それが凄く絵になっている。

ひととおり音を出した後、アッキーがステージを降りて、客席の後ろのほうに歩いていく。あんまりジロジロ見るのも悪いからこっそり伺ってみると、PAのテントにいた。
残りの3人は、ステージで念入りにサウンドチェック中。と、ケニー氏がボーカルのマイクの前に立ち、なんと歌い始めてしまったぁぁ!!それに合わせて、曲もノリノリロックナンバーに!!

  ♪とっても寒いぜオレはァ〜
        (注:ケニー氏は半袖Tにピチピチ悩殺スパッツスタイルだったのだ)

その場にいたコブファン全員大ウケ&大ノリ!!私達の後ろで見ていた専務も前の方までやってきて、両手拳を突き上げてイエーーーーっ!このリハ、楽しすぎる!!!

かくして大盛り上がりのうちに、公開リハは終了。最後に、ローディのマスダ君がマイクでリハ終了を告げ「本番よろしくおねがいしま〜す」と言った瞬間、エコーがかかって「ま〜す、ま〜す、ま〜す」って。PAの鈴木さんという方の仕業らしいが、最後まで楽しませてくれる。ファンだけでなく、スタッフもみんなで楽しんでいる様子。いや〜〜良いモノ見せてもらった〜!!

その後、ライブまではかなり時間があるので、模擬店で温かい食べ物を調達しつつ時間を過ごす。すると、リーダーが専務や熊ちゃん他スタッフさん達に取り巻かれ(?)外に出てくる。 学祭を楽しみに出て来たのなら、あんまり近寄ってはなるまいと、少し離れた所にいた専務のほうに昨日のアンケートを渡しに行く。
その間に、ステージでは何かが用意されている様子。椅子が置かれたり、ステージ下には即席ミニ松明なんかが用意されたり。ふと見上げると、薄暗くなった空にカラスの大群が飛び交っている…何の儀式が始まろうとしているんだ!???

すかさずその松明を見つけた相変わらずハイテンションな専務とマスダくんが、松明について妙に盛り上がっている。手に持って火を吹こう!とか、口に入れて火を消そう!とか。それを見て相方が「レベルは私らと一緒かも」とぽつり。是非一度、一緒に酒を飲んでみたいものですな。
その儀式は「閉祭式」なるものだったのだが、挨拶をした実行委員長が極度に緊張していて痛々しい。おかげで、かなり滞ってその式典は終了!!

いよいよ次は待ちに待ったコブライブ!!着替えも済まし、準備万端!
ふと近くに専務を発見!いろいろと話をしていると、学生スタッフを仕切っている兄やんが「芸能人保安の人集まって下さい!」って目の前で大声を張り上げる。(注:この大学では、いわゆる「プロコンサート」ってのを「芸能人企画」と呼んでいるらしい。) それを聞いた専務がすかさず彼らに聞こえるか聞こえないかの微妙な声で「芸能人じゃねぇ!!」って言い返していた。
確かに「芸能人」じゃないよね〜コブは。そう言われることに凄く違和感を覚える。

開演を待っていると、ゾロゾロと「芸能人保安」の学生スタッフが大勢私達の座っている前にやってきて、隙間なく座る。その数、数えきれず!!最前にいるファンに、マンツーマン(それ以上?)状態。柵代わりの椅子を挟んで、まるでお見合いしているかのよう。お互い思わず笑いが起こってしまう。
そして遂に、開演時間に!すると、保安のリーダーの兄やんが学生に「立て!」って声を掛けている。なぬーーー!??前に立たれたら見えへんなるやん!!保安学生さんの中からも驚きの声が上がる。すかさずその兄やんに向かって抗議!!そしたら、素直に応じてくれた。

ステージにお尻を向けて座る保安学生君達。私の前にいた兄ちゃん達は、ライブを見たい様子。全然見ても大丈夫!それのがメンバーも喜ぶと思うから、その旨話すと、上の人から「ライブは絶対見てはいけない!」という厳しいお達しを受けているそうな。
その上のヤツはなんと頭が硬いんだ!!そう言うヤツに限って、自分はしっかりライブ見てるに違いない!
そんな気の毒な若者達を前に、ボンバイエが流れ、遂にライブが始まる。コートを脱ぎ捨て、いざ行かん!!!

寒っ!!と思ったのもつかの間、七つの海を渡れ〜どんぶらこ〜が始まり、一気に寒さは吹き飛ぶ。棗さん側のステージ袖(って言うか下)に専務とマスダ君がいて、ステージを見ていると思いきや、どう見ても客席の方を見ているではないか!!しかも、なにやら話しつつ笑っている!!そんなに客席の私らが面白い??…ええい!もうどんどん笑ってやってぇな!

本日のアッキーのお召し物は、オレンジ星マークT&赤ジーパン。3連チャン、全て違う格好だった模様。他の皆さんは、変わらず(のはず)。
そして、何やらただならぬ気配を感じ、後ろを振り返って見ると、ファンと学生の間で壮絶なバトルが起こってしまっていた。どうも酔っぱらっている感じの学生達が2列目あたりまでやってきて、大騒ぎを始め、純粋にライブを楽しもうと思っているファンとモメている様子。盛り上がるのは大いに嬉しいけど、だたの冷やかしってのは困る!!

おいおい!保安の兄ちゃん!!私ら濃いファンじゃなくて、こういう学生達に対してこそ警備をしてくれよ〜〜確か、その辺りに妊婦さんがいたはず…大丈夫だろうか???無事避難していることを祈ろう。
そんなのに気を取られていると、ライブが楽しめなくなるので、ライブに集中する事に!鬱陶しい学生は放っといて、楽しもう!!

続いてからまる糸。後ろからガシガシ押されても、無視無視!そして、負けずに飛ぶ飛ぶ!!アッキーも相変わらずあやしい動きで楽しませてくれる。リハであんなに元気のなかったのが嘘のよう。
そして、夢の旅人へ。何とか後方の騒ぎも収まったようでひと安心。

MCタイム。冷やかしとはいえ、でっかい声援が沸き起こるのは不本意だけど嬉しく思ってしまう。今日がガムシャライブツアー最終日であることを話し、未だタイトル不明の新曲へ。
ライブ3連チャンの3日目のせいか、アッキー喉がかなり苦しそう。去りゆく君へ、そして君の目にもいつもとは違う表情が伺える。
でも、苦しそうな中にも、アッキーからはいつも以上に伝わって来るものがあるのも事実。いろいろ考えながらしっとりと聴き入っていたら、体がすっかり冷え切ってしまう。両腕に寒ボロ発生。

2度目のMCタイム。この学祭のテーマ「愛こそすべて」についてアッキーが語る。三線を使って演奏している「郷土愛」そして、家族が大事と言うことで「兄弟3人で一緒に住んでいる」事を話す。
でも、コブにとっての愛は、ライブでみんなの盛り上がった姿を見るのが全てだと言って、客席を独特の表情でギロッとにらみつける…恐いって!!でも笑えてしまう。アッキーの世界。

そして愛がいっぱい詰まった曲!と言うことで、元気よくガムシャラ人生へ。冷やかしの学生君達のパワーをぶっ飛ばすべく、それ以上に盛り上がる。
再び体が温まった所で、一番星シャッフル。ふとステージ袖を見ると、棗さん側でマスダ君が、リーダー側でケニー氏が、ステージに上がる階段で曲に合わせて楽しそうに昇降運動をしているではないか!!今日のライブは、コブスタッフの皆さんもめいっぱい楽しんでいる様子、ますますこっちもテンションが上昇!!

その勢いで東西南北 日本の空に続き、嵐に住む人!!
昨日、足を更に痛めてしまったハズなのに、ライブになると全然平気で飛べるのが不思議。これって、絶対体には悪いんだろうけど、止められない!!そうやってこの10年間生きてきたんやもんな!

恒例お楽しみタイム!!私の隣にいた、今回のツアーのライブを初めて見る埼玉のコブ友は、栗と柿の木に大ウケ!!
いつものように鼻歌を口ずさみつつ登場したアッキーおじさん。ずっとレポに書いてなかったけどこの曲ってなんだっけ??宮崎アニメの曲なんだけど…

おじさんは自分の声が山にこだますることを楽しみつつ、栗の実の収穫に。そして、柿の木に行く時に♪ラララランラ〜って聴き覚えのあるメロディ(美しき世界)を思わず口ずさんでしまい、一瞬止まってしまう。
そして険しい顔して「訳分かんない曲を歌ってしまったぁ〜」(もちろん訛り入り)って。かなりツボにハマった私。アッキー最高!!

たくさん穫れた秋の味覚をみんなにプレゼント!ステージと客席がかなり離れていたので、客席まで届かないものも。それなのに、結局全然取れなかった私達…でも、後ろの学生君達が拾ったのをたくさん渡してくれる。いいのか!???

かけ合いタイムで、アッキーがステージにお尻を向けて座っている保安学生君達に、みんな前に押し寄せてきたりしないから、前見ていいから一緒に楽しもう!!と声を掛ける!!アッキーはちゃんと私らファンのこと分かってくれてるんだよ!凄く嬉しかった瞬間!
さぁ!!一緒に楽しもう!!と、目の前の子に声をかけるけどやっぱりほとんどの子が、じっとこっちを見たまま。真面目だねぇ〜みんな。中には、ステージ見ていた子もいたけど、すぐに「上のヤツ」が来て、見るな!って注意するんだよ。そっちのが目障りやっちゅーーねん!!(怒)

それはさておき、今日のご当地かけ合いはお茶の名産地って事で「チャッキリ節」。チャッキリ!チャッキリ!!栗の木ゥリーダーも、柿の木棗さんも飛ぶ飛ぶ!!柿の木なんて、腕の継ぎ目が外れてしまってるよ!!激しい!!
こっちも負けずに飛ぶ!!だって、これが終わったら、またしばらく「嵐」は聴けなくなるだろうし…最悪今年の「跳ね納め」になるかもしれないんだから、力の限り、いやそれ以上に力をふり絞って頑張る。

そのまま路地裏の宇宙少年へと続く。盛り上がりも最高潮!と言ったところか。
そして、マーブイユシ〜魂寄せ〜。言うまでもなく踊りまくる!学生君達も、かなり楽しんでるじゃないか!!コブの魅力に取り憑かれたか??よしよし。
さんざん踊り狂った後、アッキーがいきなり棗さん前でステージに両手と片膝をつける。また何をやろうとしてるの??あっ!それは陸上のスタートのポーズ!!位置についてよーーーい、ドン!!でドラムの前までダッシュしてビシッ!!と最後を格好良くしめる。やってくれるよ、アッキー!!またしてもやられたぁ〜〜!!!

アンコールを叫ぶ声にみんなの力がなくなってき始めたとき、ケニー氏がステージの床をバンバン叩き始めて、客席を煽り立てる。
声が大きくなったところに、棗さんが凄い勢いで走って登場!そしてそのままステージを突っ切り、袖の方に消えてしまう。でも、そこに控えていた専務が棗さんをガシッ!と掴み、ニコニコ笑いながら、棗さんをぐるーーーんと回してステージに戻す。ナイスプレイ!!とことん楽しませてくれる!!
その間にリーダー、イチローさんも登場して所定の位置にスタンバイ。

最後にアッキーが登場して、挨拶の後サクラサクへ。ステージの後ろ、ドラムセットの後方両脇にセッティングされたピンクの光がアッキーを照らし出す。 それがまさに「桜」を演出していて、綺麗でうっとり。
そして、遂にこの時がやってきてしまいました。アッキーの最後を告げる挨拶から、また笑顔で会えるようにと運命船サラバ号出発へ!!
言うまでもなく、かなりの盛り上がり。私の左右にナゼか余裕が出来たので、斜め後ろにいた名前を知らないコブファンの子の腕を掴んで隣りに引きずり込む。何が何だか分からないってビックリしてたけど、私も何でその子を入れたのか分からないんだけど…楽しかったらええやん!!

♪運命なんて言うな〜 の所、今日もリーダーは「ヘイ!ヘイ!」に手をキツネにして合わせてくれる。しかも今日は、昨日に増して気合いが入っている!いや〜ん、格好良いーーー!って思った瞬間、リーダーの手からピックがポロッと…そして、「あっ!ヤバっ!!」って表情で大慌てでマイクスタンドのピックを取る。もう、格好良かったのが台無しやん!でも、その辺の外し具合がまさにリーダー!!って感じでたまらなく好きなんだけど。
こうして、大盛り上がりのうちにライブは終了。

去り際に、私達のほうに棗さんが何かを投げる。もしかしてピック!???まさしくピックだったのだけれど、こっちまで届かず拾えず。前にいた兄ちゃんに拾ってもらうが、真面目兄ちゃんなので、私達に渡して良いのかどうか悩んでいる模様。本人が客席に投げたモノだから、渡して全然平気だと言っても、かなり躊躇。
ピックも気になるけど、アンコールしないと!!と、慌てて叫ぶが、時既に遅し。さっきまであんなにいた学生君達はバラバラとどっかへ消えてしまっていたのである。

相方が棗さんのピックを貰えるように兄ちゃんに交渉していると、ステージ上のケニー氏がこっちを見てニコッ!そして何かを投げた!??リーダーのピックやーーん!!一つはかなり後ろに飛んでしまい、もう一つは保安の兄ちゃんが拾い、どちらもゲット出来ずガッカリ。
でも、そうやって私達の方に投げてくれた事がとにかく嬉しくて。今度会ったときに、お礼を言わなくては!!…今度っていつだろう???
結局相方の説得も通らず、棗さんのピックは学生の手から離れる事がないまま。残念だったなぁ…

今年の学祭ライブのシメは、ファンもメンバーもスタッフもめいっぱい楽しんだライブになったのだった。帰り、山の上の駐車場から見た沼津の夜景がこれまた綺麗で涙が出るほど感動。御一行様もこの美しい光景を見たのかな??
みなさん学祭ツアーお疲れ様でした!!



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